のどかな相鉄いずみ野線沿線が「食のテーマパーク」になるってホント? 「アノ名店」にも突撃!
ココがキニナル!
「相鉄いずみ野線沿線を食のテーマパークにする」との記事が。第一弾は弥生台にミクニのシェフがフレンチを開店するそうです。フレンチ以降も続々と予定しているようです。(takechanさん)
はまれぽ調査結果!
相鉄沿線名店プロジェクト第1号店「pétale de Sakura」が2014年12月相鉄いずみ野線弥生台駅前にオープン、今後の出店は交渉中
ライター:大和田 敏子
幸せなひとときを過ごしてもらえる店に!
「わざわざ来たいと思える店に!」と開店までの準備期間は1年以上。プロジェクト担当の鈴木さんとも密に連絡を取り合い、難波さんのこだわりを貫いたお店を一から作り上げてきた。
おふたりの間には、長年の友人のような雰囲気も
店名の「pétale de Sakura」は、フランス語で「ひとひらの桜の花びら」という意味。実は、この店名は、難波さんの地元、岡山県津山市でお祖父さまとお父さまが68年守ってこられた「喫茶サクラ」に由来する。
外壁につけられたロゴは、桜の木で型をとって作ったものだとか
難波さんはもともと、自分の店を出す時には「サクラ」という言葉を使った店名にしたいと思っていたそう。出店を決め、準備を進めていた昨年の春、ここを訪れて満開の桜を見た時には強い縁のようなものを感じたという。
店の窓からも見事な桜が眺められる
夜桜もまた素敵!
喫茶店とフレンチレストランの違いはあるが「ここは“喫茶サクラ”の支店」。「サクラのひとひら」という意味を込めた。
壁に飾られたカップは「喫茶サクラ」で使っていたもの
難波さんが幼いころ、牛乳やココアを飲んだ思い出があるカップだそう
シュガーポットも「喫茶サクラ」からやってきた
ほかにも多くのモノを「喫茶サクラ」から引き継いできた。そして何よりも、心を・・・。
「地元に根ざした喫茶店のように、皆さんがくつろいで、ゆっくり食事をしていただける店にしたい」と難波さんは言う。
「pétale de Sakura」は26席の店だ。
「お客さま、ひとりひとりに目が届く範囲の店にしたかった」と難波さん。料理をしながらもお客さんの様子が見えるように、キッチンからの窓の高さにもこだわった。
難波さんの身長に合わせて作られたキッチン
お客さんからもキッチンの様子がよく見える
お客さんにゆったりと良い時間を過ごしてもらえるように、フロアやソファ、クッションの色にも気を配った。
アースカラーを使った落ち着いたインテリア
窓の高さは、座った時に駅のホームが見えないようにと考えた。非日常、特別な時間を過ごしてほしいという思いからだ。
外の風景にも馴染む色使い
難波さんに料理についてのこだわりを伺うと、意外な答えが返ってきた。
「お客さまを自宅にお迎えするホストのような気持ち。料理が美味しいというだけでなく、ここでどういう時間を過ごしていただけるかを考えます」と。
料理へのこだわりだけではなく、お客さんのことを第一に考える姿勢に感動した。
レストランの主役はお客さん!
「空間やサービスを含めトータルで、ここで過ごす時間に満足していただきたい!」
お客さんがどういったシチュエーションで来ているのか、好みや体格などによって、微妙に料理の量を変えたり、味付けを変えたりすることもあるという。もちろん、料理を出すタイミングも見極める。
難波さんが「目の届く範囲の店に」と言ったことに納得した。
横浜産の旬の野菜を使った本格フレンチ
いよいよ「pétale de Sakura」のお料理をいただくことに。今回はプレミアムランチコース(5800円)の前菜・デザートを提供していただいた。
まずは、熊本産さくら肉(馬肉)を使用した前菜。
桜の季節にマッチする綺麗な盛り付け
このお料理、さくら肉以外はすべて横浜産。野菜だけでなく、しょうゆ、ゴマ油、塩麹など、すべて横浜産と伺って驚いた。
野菜だけでなく、花を使っているのも特徴。ピンク色の花びらは食用のカーネーション、ルッコラは葉だけでなく花も使っている。花は飾りではなく、きちんと味のエッセンスになっているのだという。
ルッコラの花、初めて見た! 写真中央の白っぽい花
柑橘類の風味で、さくら肉をさっぱりといただける。野菜と一緒に、さまざまな調味料と合わせながら食べられるので、いろいろな味を楽しむことができるのもうれしい!
もう一品「ミクニヨコハマ」時代から評判だったという「特製“ハマッ子プリン”」をいただいた。
プリンにキャラメルソース、旬の苺のソース、ハーブゼリーを添えて
プリンに使っている卵と牛乳、ソースのイチゴも、もちろん横浜産。プリンの鮮やかな黄色は黄身そのものの色なのだそう。
まずは、キャラメルソースをかけて
プリンだけでも十分に美味しいが、ちょっと塩味の効いたキャラメルソースとすごく合う! フレッシュな苺ソースをかけるとまた違った味わいに。
ハーブゼリーは爽やかな口あたり。・・・これもまた、今まで味わったことのない新鮮な味!
オープンから4ヶ月あまり。「pétale de Sakura」には、結婚記念日やプロポーズなど特別な機会だけでなく、ちょっとだけおしゃれをしてゆったりと食事を楽しむ方が多く、地元の方を中心にリピーターもいらっしゃるという。噂を聞いて都内からみえるお客さんもいらっしゃるとか。
難波さんをはじめ、スタッフ皆さんが作り出しているこの空間で、幸せな時間を過ごし、「また来たい、誰かに紹介したい!」と感じるお客さんが増えてきているのだと思う。
取材を終えて
開発して年月を経過した住宅地で、住民も高齢化し世代交代できないまま、建物も街も寂れていくという話を耳にすることがある。そうした街を活性化するために、「相鉄沿線名店プロジェクト」のような、街に魅力を持たせ、若い世代が住みたい街にしようとする試みには意味があると思う。
「petale de Sakura」は、お料理が美味しいだけでなく、ホントに気持ちの良い空間だった。都心にはない風景、のんびりした雰囲気もまた、魅力の一つになっているように思う。
きっとまた行きたい店です!
―終わり―
〈店舗情報〉
restaurant pétale de Sakura(レストラン ペタル ドゥ サクラ)
住所/横浜市泉区弥生台5-2
電話/045-443-5876
営業時間/ランチ11:30~15:00(L.O.14:00) ディナー17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日/月曜日(要確認)
URL/www.petaledesakura.com
ゆくぞたいようさん
2015年04月18日 05時31分
ステマか
takechanさん
2015年04月17日 23時35分
調査、ありがとうございました。ミクニは、横浜東口の店にデートで何度か行きました。当時のシェフは難波さんではないのですが・・鎌倉山と並んで、非常に良いお店でしたよ。思い出の店が近くにできたので、気になっていたんです。桜、きれいですね~。妻と予約を取って行ってみます。お値段も横浜のミクニより全然安いし。