横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.50 戸部大通り商店会で、造船所「ハマのドック」があった時代・昭和の味を堪能!
ココがキニナル!
横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.50 戸部大通り商店会で、みなとみらいにかつて存在した造船所「ハマのドック」があった時代・昭和の味を堪能!
はまれぽ調査結果!
かつては商店のひしめくにぎわいのある街だった戸部大通り商店会。「カルディ」でナポリタン、「金子青果店」で白菜漬け、1000円で昭和の味を発見!
ライター:ムラクシサヨコ
戸部大通り商店街屈指の老舗店が登場!
大勘金子青果店
店主の金子保雄(かねこ・やすお)さん
「うちは創業81年かな。このあたりでは新しいほうだよ。100年、120年っていう店がたくさんあったからね」
こだわりの野菜と果物が並ぶ
「私は2代目。創業当時は回りに床屋さんに酒屋さん、風呂屋さんがあってね。戦争中はこのあたりは空襲でみんな焼けて、ここから横浜駅の鉄骨がぐにゃぐにゃになっていたのが見えたよ」
戦争が終わり、ドックが活気にあふれていたころは、大にぎわいだったという。
「職工さんがぞろぞろ歩いていてね。帰りに近くの飲み屋でいっぱい引っかけるつまみに、うちの白菜漬けがよく売れたよ」現在も、当時と変わらない白菜漬けを販売している。
「塩だけで樽に漬ける昔からのやり方。このやり方しかできないからね」
ハクサイを塩だけで樽に漬ける
3~4日漬けたらできあがり
この樽で漬ける
ドックに勤める人たちが仕事帰りにつまみにしていたという白菜漬け。先代から変わらぬ味とのことで、これはドック全盛時代に思いを馳せるのにピッタリ!
こんなにたっぷりで250円!
ということで、白菜漬け一切れ250円、お買い上げ
当時は近くの飲み屋さんでこの白菜漬けが食べられていたというが、今回は家に持ち帰っていただくことに。
1000円の旅、ナポリタン680円に白菜漬け250円。
もっといろいろ買いたかったが、いかんせん営業しているお店が少なく、残念ながらこれ以上は当時に想いをはせられるものは見つからなかった。
残った70円は、帰りがけに再び岩亀稲荷を訪ねて、本日の取材無事終了のお礼参り。70円はお賽銭。
もう真っ暗。取材終了、ありがとうございました
1000円を使い切って本日の取材終了。
最後にせっかくなので、もう一息。
工員さんと同じルートでハマのドック跡地である現在のみなとみらいのドックヤードガーデン(旧横浜船渠第2号ドックの復元)まで歩いてみることにした。
ドックの正門があった場所にパネルが
パネルには、横浜船渠会社(ハマのドック)正門と書かれてあった
ドックの名残を発見
商店街から徒歩10分ほどでみなとみらい地区に到着
ドックヤードガーデン! おつかれさまー!
現在みなとみらい地区にあるドックヤードガーデンは、同ホームページによると1896 (明治29)年に完成し、1973(昭和48)年に停止するまで、この地でたくさんの船の修理整備を行ってきた第2号ドックを保存のために再生させたもの。
ここで働く何千人、何万人もの人たちが、戸部大通り商店会を通って通勤していた。時代は変わり、人の流れは変わっても、今回出会った戸部大通りの店主たちは、ドック最盛期と変わらぬ技と味を大切に守り続けている。
取材を終えて
「昔はにぎわっていた」とあちこちで耳にした戸部大通り商店会。シャッターが閉まった店が多いのは寂しい。
みなとみらいから徒歩圏という地の利を活かして、再び町がにぎわいを取り戻す日が来ることはないだろうか・・・。お話を伺った方々はみなさん気さくでとても親切だった。ありがとうございました。シャツのオーダー、したいなぁ。
持ち帰った金子青果店の白菜漬け
そんなことを考えながら金子青果店で購入した白菜漬けをビールといただいた。
塩と酸味が効いていて美味しい! シンプルな味で飽きがこない。たしかにビールにもよくあう。
この日はハマのドックに想いをはせながら、深酒。
―終わり―
中山さん
2017年03月02日 11時23分
岩亀通りのサウナに昔昔 行きましたよ。 更衣室は開放的で?扉なし?目の前風呂場とサウナ?ラジウム温泉?
すぎさんさん
2015年10月27日 14時00分
この通りのつきあたりにある亀田病院、私のホームドクターですが、昔々はドックで働く工員さんが労災を起こした時に怪我人が何人も運び込まれたそうです。ドックの閉鎖があっても内科などの患者さんが増えていたので、今でも大病院に囲まれながら繁盛しています。