「ウエイターズレース横浜」ってどんなイベント?
ココがキニナル!
11月25日(日)に開催された、今年で2回目となる「ウエイターズレース横浜2012」の様子をレポートしてください。(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
レースは大混戦! 普段見られないウエイターさんたちの全力疾走が楽しいレースだった。また、イベントを支えたスタッフのがんばりも忘れずに!
ライター:はまれぽ編集部
11月も終わりに近づき、澄み切った空気が気持ちのよい季節になった。日曜の日本大通りは家族連れやカップルで賑わい、美しい景色を眺めながらのんびりと歩いている。晴れ渡った空、色づくイチョウ並木、疾走するウエイターさんたち。
・・・?
日本大通りをウエイターさんが走っている!?
数人のウエイターさんが、トレイにビール瓶と水の入ったコップを持ち、落とさないように苦心しながらイチョウ並木を全力疾走。この光景はいったい・・・!?
・・・実はこれ、昨年からはじまった、ウエイターさんたちが速さと優雅さを競う「ウエイターズレース」と呼ばれる競技。今回の「ウエイターズレース横浜2012」には、総勢35名のウエイター&ウエイトレスさんたちが参加した。
35名による個人戦と、8チームによる団体戦が行われた
ウエイターズレースって何?
「ウエイターズレース」とは、20世紀初頭、フランス・パリで「ウエイターの仕事の認識を改善する」という目的で始められた競技。ボトルやグラスを載せたお盆を持ち、店の正装をまとって、速さと優雅さを競うのだそう。現在では、ヨーロッパを中心に53ヶ国以上、年間724のレースが行われているという。
ウエイターズレースはヨーロッパで盛ん
「ウエイターズレース横浜2012」には、横浜市内でウエイターまたはウエイトレスを職業にしている人、または料理関係の学校に通っている学生が参加できる。個人戦(男女)と団体戦が行われ、同日に行われる予選はいずれもタイムトライアル形式。上位10名と敗者復活選を勝ち抜いた選手で準決勝を行い、上位5名で決勝を争う。
片道150メートルのコースを往復し、走っても歩いても構わない。トレイは必ず片手で持たなければならず、ボトルを落として割ってしまった場合は失格。ボトルが割れなければ問題ない。また、水がこぼれても構わないが、手で押さえながら走るのはNGだ。
往復300メートル。折り返し地点でも技術が求められる
白熱のレース展開に選手たちは・・・
トレイを持ってバランスを取りながらの競争だが、各選手かなりのスピード。この日のためにトレーニングを積んできたという選手も多く、これはもはやスポーツの領域だ。
体育会系ウエイターさんもけっこう多い
急ぎすぎるとこぼしてしまう
今回初めて参加した「LEOC東京第一支店」の高野悠一郎さんは予選を10位で通過。ボクシングで鍛えた筋力を生かして優勝を狙う。「坂道で練習してきました」と話す高野さんは、「水がこぼれてしまうと、軽くなって逆に安定しないんです。横を走る選手のプレッシャーもあるので、駆け引きも重要ですね」とコツを教えてくれた。
その後、決勝に残った高野さんは準優勝に輝いた
個人戦(男子)は、昨年優勝した「崎陽軒・嘉宮」の千葉海(ちば・かい)さんが連覇を達成。「前回優勝したというプレッシャーで緊張もありましたが、とにかくバランスを取って早く走る、ということだけを考えて」レースに臨んだ。今回から贈られることになったシルバートレイに“第1回優勝者”として自身の名前が載っていることを知ると、「なんとしても自分の名前を並べようと思った」という。
手前が千葉さん。終始レースをリードした
連覇を達成した千葉さん
個人戦の女子部門は、劇的な逆転勝利で「横浜ロイヤルパークホテル」の喜納享子(きな・きょうこ)さんが優勝。ウエイトレス経験はまだ3ヶ月とのことで、「まさか自分が優勝できるなんて思っていなかったのでびっくりしています」と顔をほころばせた。
女子決勝はゴール直前までデッドヒート
予想していなかった優勝に笑顔の喜納さん