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ココがキニナル!

本牧臨海公園に「八聖殿」という不思議な建物があります。なぜあそこにあるのか? 何の目的で設置されたのか? 来館者はどれくらいいるのか?気になります。(miyukidさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

八聖殿は、1933年に国民の精神修養の道場として安達謙蔵氏により建てられた。現在は、郷土資料館として埋め立て前の市民の暮らしなどを紹介している。

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2013年03月14日

ライター:梓 朱里

「あのバカでかい異様な八角形の建物は何なんだ!」
本牧臨海公園内の丘の上に建つ「八聖殿郷土資料館」である。
 


法隆寺「夢殿」を模したという八角三層の「八聖殿郷土資料館」


JR桜木町駅から市営バスに乗り、本牧市民公園前で下車し歩くこと7分、本牧臨海公園内の丘の頂に総面積891㎡の広さを持つ「八聖殿郷土資料館」はあった。
 

この建物は、元豪商の政治家、内務大臣・安達謙蔵氏により、1933(昭和8)年に国民精神修養の場として建造された。
 


元内務大臣・安達謙蔵氏銅像

   
建物の名称にもついている「八聖殿」とは、8人の聖人を祀る神殿の事で、安達氏自らが選んだ8人の聖人の等身大立像が2階の講堂に祀られている。
 
なお、「八聖」とは、キリスト(銅製、清水多嘉示作)、ソクラテス(青銅製、藤川勇造作)、孔子(北村西望作)、釈迦(木製、田島亀彦作)、聖徳太子(白銅製、朝倉文夫作)、弘法大師空海(木製、長谷川枡蔵作)、親鸞(銅製、長谷秀雄作)、日蓮(銅製、日名子実三作)を指す。
 


左から、キリスト、ソクラテス、孔子、釈迦
 

左から、聖徳太子、弘法大師、親鸞、日蓮




なぜ八聖人なのか? 相澤館長は語る

なぜこの八聖人を祀っているのか? どのような基準で安達氏は選んだのか? 素朴な疑問を
八聖殿郷土資料館館長の相澤竜次氏に伺ってみた。
相澤氏は「建立した当時の本牧は、多くの外国人が居留し、日本人として恥ずかしくない毅然とした態度が求められた。そこで、精神修養の場として道場を作ったのではないか」と建立の動機を推測する。

 


相澤館長


そして、「その崇拝する対象を外国人4人、日本人4人、天皇を祀ったのだと思う。選んだ基準については、安達氏の古文書にも書かれておらず、はっきりとはわからない」としており、精神修養崇拝者として祀ったものとみられる。

真ん中に鏡が置いてあるのは? との問いに「天皇を祀りたかったが、彫像を作るには畏れおおく、三種の神器の一つ、鏡を祀ったのでしょう」とのこと。
 


天皇の代わりに、三種の神器の一つ鏡を祀ったようだ


8人の聖人の脇には、立派な聖観音の彫像が置いてあるが、これは八聖人とは関係なく、あるところからの預かり物だそうだ。
 


聖観音像


もう一つの疑問、なぜ聖徳太子建立の法隆寺「夢殿」を模したような建物になったのか? と問いかけると「安達氏の古文書にも触れておらず、それが長い間の謎になっている」とのことだった。
八聖人に聖徳太子を選んでおり、そのころの大使信仰の名残なのか? まさに、ミステリアスな「八聖殿」といえよう。

そして、1937(昭和12)年に安達謙蔵氏から八聖殿を横浜市に寄贈され、1973(昭和48)年、新たに「八聖殿郷土資料館」として開館する。



 
 

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