公園の名前というのは、得てして地元の地名から取られる場合が多い。
特に大規模で、ほうぼうから観光客が来るような公園ではなく、周辺に住んでいる人たちがメインの利用者である公園ならなおさらだ。

今回の舞台である月出松（つきでまつ）公園もそんな公園のひとつ。
でも、辺りには“月出松”なんて地名は、少なくとも現在は残っていない。

はてさて、この公園の名前の由来はなんなのだろうか。かつての地名が月出松だったのか、あるいは「月が出るのを待つ」をシャレた名前なのか、それとも……。

お月さまと関係ある？

地下鉄なのに2階にある川和町駅

公園がある辺りは加賀原という地名で、かつてこの地にいた豪族の名前から取られたのだそうだ。
　

月出松公園の入口のひとつ。公園は台地の上にある

公園には遊具などはなく、広場のほかは小高い丘があり周囲にはたくさんの木が植えられている。
木の種類は豊富で、ドングリの実が落ちていたり、クリのイガが落ちていたり。
　

特になにかがあるというわけではない、広々とした公園
　

木の根元にはドングリ。ちびっこたちが喜びそう

名前と直結しそうな松も、1本だけ確認することができた。
　

たくさんあると思っていたら、1本だけ。でも立派な松だ

平日の昼間だったこともあって利用者はあまり多くなかったが、犬の散歩をしている人やウォーキングに励んでいる人などを見かけた。

公園名を示す碑にはウサギが描かれたタイルが埋め込まれている。さらに、同じものが園内の広場にもあった。
　

　

踊っている（？）ウサギ。右のは松なんだろうか

日本人なら月とウサギを結びつけて考えるのは簡単なこと。
やはりお月さまと関係の深い名前なのだろうか。