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横浜ベイスターズ 低迷の原因はどこにある?

ココがキニナル!

私は、生まれた時からベイスターズファンですが、1998年以降の低迷の原因は本当のところどこにあるのですか?(わかなさんからのキニナル)

はまれぽ調査結果!

『アナライジング・ベースボール』だって!?低迷の原因は負の発想を生むその気持ちにある!

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ライター:山口 愛愛

12年前の栄光と2年連続最下位という悪夢


 
12年前のある秋晴れの日。横浜の青い空は色とりどりの紙吹雪で埋め尽くされ、横浜市民は歓喜に沸いた。そう、38年ぶりの日本一に輝いた横浜ベイスターズの優勝パレードには、40万人(球団発表)が繰り出し、プロ野球史上最高といわれるパレードの観客数で賑わったのだ。

優勝の瞬間、横浜松坂屋の前では「ゴンドウ鯨」が胴上げされ、神奈川新聞の号外も配られたほどだ。98年のホームゲームの観客動員数は過去最高の1,857,000人。ベイスターズの優勝でもたらされた経済効果は300億円ともいわれている。どこへ行っても人、人、人。あの頃は、街も人もみんな笑顔だった―。

 
ベイスターズ優勝パレードの風景
優勝決定の日、無料で開放された
横浜スタジアム
ベイスターズ通りにある
優勝記念モニュメント

あれから12年。横浜松坂屋は閉店し、スタジアムの内野席は空席が目立つ試合も・・・。最下位に沈んだ昨年の観客動員数は1,246,967人にとどまり、優勝した年より約61万人減少している。

もしスタジアムに訪れた際に、球場内や周辺で1人が平均1,000円を使うとしたら・・・試合開催日だけでも経済効果は6億1,000万円の差が生まれているという仮説も立てられる。



    横浜ベイスターズ年間観客動員数1995年~2009年



球団株がマルハからTBSへ



親会社であったマルハはかねてから経営難が続き、2002年にはそれまでの第3株主であったTBSに球団株を譲渡。(ちなみに、第2株主はニッポン放送だったが、当時の関連会社であるフジテレビがヤクルトスワローズの株を20%強保有していたため、TBSへ譲渡された)

「身売り」の場合、チーム名やユニフォームが一新されることが通例だが、横浜ベイスターズをそのまま残してほしいという横浜市民の強い要望もあり、スタイルを変えずに筆頭株主のみが変わることとなった。

こうして新たな船出を切るが、この年から8年間Bクラスが続いている。この間、有力な大学生選手を招致するための金銭授受問題が浮き彫りになったことや、看板ベテラン選手への非情な戦力外通告などで、肩を落としたファンも少なくないだろう。

選手の改革よりも球団の改革が必要なのでは?ファンからそんな疑問がわき上がる中、2008年、2009年も2年連続最下位と低迷。尾花新監督を迎えた2010年は「改革元年」と位置付けるも、現在も最下位から脱出できず、厳しい戦いを強いられている。



しかし!ファンは負けて当たり前などとは決して思っていないのだ。もちろん選手だってそうだろう。本年から就任した加地球団社長は、電通時代からの手腕を生かし自らがセールスマンとなって横浜を盛り上げている。

度々、試合観戦にも訪れ、尾花監督の就任会見をマリンリュージュで、新人選手の撮影はみなとみらいをバックにして行うなど、球団と地元の活性化を念頭に入れたブランディングをしている。ベイスターズは生まれ変わろうとしているのだ。

どうしたベイスターズ!98年を思い出せ!「なぜ優勝から遠ざかってしまったのか?再び頂点を目指すにはどうしたらいいのか?」そんなはまっこの嘆きを聞き、どうすれば強いベイスターズが蘇るのか、ファンの方々に意見を聞いてみた。

尾花監督が掲げているのは「アナライジング(分析)ベースボール」。ベイスターズを愛しているからこそ気付く、ファン独自の視線でアナライジングした結果を生かしていこう!
(取材は2010年7月にしています。)