コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!第5弾
ココがキニナル!
横浜市は難読地名が非常に多い地域。大豆戸と北&東山田以外にも山ほどあります。ぜひシリーズであちこちの難読地名の由来を調べて!(スさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
難読地名シリーズ、今回が最終回!“三ツ境”、“蒔田町”、“万騎が原”の3つの地名を由来とともにご紹介!
ライター:田中 大輔
今回で5回目を迎えた、難読地名シリーズ。
これまで、市内にある14ヶ所の難読地名をその由来とともに紹介してきたが、実はこの企画、この5回目が最終回となる。
シリーズの最後を締めくくる3つの難読地名をみなさんにお届けしよう。
※過去の記事はコチラ
コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!
コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!第2弾
コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!第3弾
コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!第4弾
いろんな説が飛び交う町
今回は、瀬谷区にあるこの地名からスタートだ。
相鉄沿線に住んでいる人には簡単に読めちゃうかも
相鉄線の駅名にもなっているから知名度は高いだろうが、よくよく考えてみると確かに読みにくい。
正解はコチラ。
ミツキョー。その由来はいかに
“みつきょう”だ。
この地名、まんなかの“ツ”がポイント。
“三”は“ツ”と結びつくことで“み”と読まないと収まりが悪くなる。そのため、読み間違いとして考えられるのは“みつざかい”といったところか。
なんとなく読みづらさを感じるのは、訓読みである“み(つ)”に音読みの“きょう”が続くからだろう。
駅につながる歩道橋からの眺め
ところで、その“ツ”。
大きい文字だったり、小さい文字だったりとさまざまな表記が混在しているようだ。
すでにお見せした住所表示や駅名は“ツ”だけれど・・・
歩道橋の名前やバス停ではこの通り
このように小さい“ッ”を使っているところもあったりする。
地名の由来は、読んで字のごとく「二俣川村、都岡村川井分、中川村阿久和分の三村の境を意味する」(「横浜の町名」/横浜市市民局刊)と紹介されている。
明治時代からあったというこの三村は、1939(昭和14)年に当地が阿久和町として横浜市に編入されるまで存在した。三ツ境が町名になったのは、1962(昭和37)年に阿久和町の一部から独立してからのことだ。
駅の北口からはズーラシア行きのバスも出ている
地名の謂われについては、ほかにもいくつか説がある。
「三ツ境の“境”は“橋”」とか、「希望が丘の三経山長楽寺に関係した仏教の“密教”にちなむ」といった説もあるんだそうだ。
ただ、「新編武蔵風土記稿」に「蜜經(經は経の旧字体)新田 小名 三經」との表記があるそうだから、明治以降にできた村の境というのは疑問符が付きそうな気も。いずれにせよハッキリとは定まっていないようだ。