神奈川独自のわかりにくい路面標示「ともしびゾーン」って何?
ココがキニナル!
鳥山大橋から労災病院にかけての道路に、うっすらと「ともしびゾーン」と儚げな名前が。「交通弱者に注意しよう」という注意喚起のメッセージだが、なぜこんなわかりにくい名前?(オオバさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ともしびゾーン」の名前は、ともに生きる福祉社会づくりを推進する神奈川県の施策、「ともしび運動」から取ったものだった
ライター:ムカイカツヲ
「ともしび」という言葉自体は、灯した光、明かりを意味している。
筆者の場合「ともしび」という言葉から連想してしまうのは、どちらかと言うと「風前の灯火(ともしび)」に代表されるような、消えそうな弱い明かり。なんとなく、投稿にあった「交通弱者に注意しよう」というお年寄りのために使う言葉としては、相応しくない気もする。恐らく、同じく投稿で「わかりにくい名前」と指摘されているのもこの辺りが原因かもしれない。
まずは現場確認
新横浜、労災病院近くの鳥山大橋
何はともあれ、現場を見てみなくては! ということで、早速、キニナル投稿にあった場所、新横浜の労災病院周辺に向かってみた。今回は「ともしび」ゾーンの取材なので、日中ではなくあえて夜間に向かうことに。
この紫のラインで示す辺りがともしびゾーン(Google マップより)
ちなみにこの撮影は、平日の夜9時ごろに行った。この日は日産スタジアムでのイベントもなかったので、人通りは疎らだった。
この辺りの地理に詳しくないのだが、迷うことなくともしびゾーンを発見した!
日産スタジアム寄りの位置。道路にうっすら文字が見える!
日産スタジアム寄りのこの位置、車はポツポツ通る程度だが、街灯がオレンジ色に光っているので車道・歩道ともに結構明るい。
そして、主役である「ともしびゾーン」はというと・・・
表示自体が風前のともしび
見にくい(笑)。肝心の「ともしび」の文字が消えかけており、これがホントの風前のともしび、といった状態。これはキニナルな。
念のため、鳥山大橋側にも同様の文字を発見したが、日産スタジアム側と比較して街灯が少し暗いと感じた。
夜間は、車が通りライトで照らされないと存在に気がつかないレベル
ちなみに、この撮影を行った約15分間、人通りが多いとは感じなかった。時間が時間だったので帰宅途中の病院の職員の方と思しき方が多かった気がする。
通りすがりの男性にともしびゾーンについてご存じかどうか聞いてみたのだが、「あ、確かになんか書いてありますよねー」という回答だった。