横浜市内での盗撮防止の取り組みはどうなっている?
ココがキニナル!
横浜駅西口の短いエスカレーターは盗撮事件が多いそうですが、盗撮防止のために、例えば私服警官が見張るとか、何か取り組みはされているのでしょうか。(ときさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
駅を管轄する所轄警察署員などが張り込むほか、盗撮防止ポスターを掲示するなどの啓蒙活動を行っている。
ライター:はまれぽ編集部
ニュースで「盗撮による逮捕」という言葉をよく目にする。
ちょっとした出来心で・・・なんて言い訳がましい理由が大半のように思われるが、盗撮される側の気持ちを考えればとんでもない事件だ。
筆者個人的には男の風上にもおけない行為だと思っているが、県警としての取り組みはどうなっているのだろうか。神奈川県警本部の担当者に取材を申し込み、盗撮に関する話を伺った。
おなじみの海岸通りにある神奈川県警本部
盗撮事件の検挙件数
盗撮とは神奈川県迷惑行為防止条例で規定されている違法犯罪行為のひとつ(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金)であることを確認してほしい。そのうえで現在の被害状況から説明していく。
まずは現在の被害状況から。
県警の担当者によると、2013(平成25)年1月~10月時点で盗撮の検挙件数は118件、そのうち検挙人数は116人となる。
検挙件数と検挙人数の数が少しずれていないか? と思うかもしれないが、これは1人の加害者が複数の被害者に対して盗撮したということ。
ちなみに過去5年間の横浜市内と神奈川県内における、年間の盗撮検挙件数および検挙人数は以下のとおり。なお、平成25年に関しては1月~10月までの数字となる。
平成21年 | 平成22年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | |
横浜 市内 | 143件 139人 | 159件 159人 | 198件 194人 | 114件 110人 | 118件 116人 |
神奈川 県内 | 251件 244人 | 258件 255人 | 322件 314人 | 278件 268人 | 228件 225人 |
過去5年間の盗撮検挙件数と検挙人数はこのとおり
ただ、これはあくまでも事件が発覚したことによって計上した数字なので、実際にはこれ以上の盗撮があるのではないだろうかとのこと。
気付かないだけで、いつの間にか盗撮されていることも・・・
つづいて市内の警察署が管轄する盗撮事件の発生が多い上位5ヶ所を教えてもらった。
所轄 | 検挙件数/検挙人数 |
戸部署管轄内(西区) | 40件/40人 |
青葉署管轄内(青葉区) | 13件/13人 |
戸塚署管轄内(戸塚区) | 13件/13人 |
港南署管轄内(港南区) | 8件/8人 |
都筑署管轄内(都筑区) | 8件/8人 |
戸部署管轄内がダントツ1位
こう見てみると、西区を管轄する戸部署管轄内が圧倒的に多いのが目につくが、これは横浜駅など多くの人が集中する場所が多いため。それによって、必然的に事件件数は増えていくため、検挙件数・検挙人数が多くなるのだという。