4月1日に迫った消費税率のアップ。トイレットペーパーなど日用品をはじめ、住宅や乗用車などさまざまな「駆け込み需要」が起きているが、買いだめをしておけないものもある。それが、われわれの生活に密着している公共交通機関の運賃だ。

日常生活に欠かすことができないバスや電車の運賃が上がれば、家計を圧迫することは必至だ。間近に迫った消費税アップを前に、横浜市内の各交通機関の新料金をまとめた。

ICと切符で値上げ幅が異なる

消費税アップを前に横浜市交通局は2013（平成25）年末、国土交通大臣宛に運賃の変更認可申請を行い、認められた。

このうち、横浜市民の重要な交通手段となるバス。横浜市営バス、京急バス、神奈川中央交通バス（かなちゅうバス）、相鉄バスの運賃は4月1日から現行の210円から220円に引き上げられる。
　

市営バスや
　

相鉄バスなども値上げ
　

ただし、これは現金で支払う場合で、交通系ICカードで支払った場合は216円になる。
　

それぞれのバスの新料金
　

また、首都圏の鉄道事業者各社も申請を行い、4月1日からの値上げが認可された。各社の引き上げ率は運行区間によって異なる場合もあるが平均約2.8%で、消費税が5％から8％になるのとほぼ同じ上げ幅だ。

一方、横浜市営地下鉄は少し遅れて6月1日からの値上げ。初乗り料金で現行の200円から現金では210円、ICカードだと206円になる。
　

市営地下鉄は6月1日から値上げ
　

各社の新運賃
　

これをみると、初乗り運賃が変わらないのは「みなとみらい線」と「横浜シーサイドライン」だが、運行距離が伸びるにつれて値上がりするので、まったくの据え置きというわけではない。
　

初乗りは据え置きだが・・・
　

横浜シーサイドラインの担当者は「分かりやすい料金体系を目指して、初乗りは据え置きという選択をした。消費税率と同じ幅で改訂したが、値上げしても前年度比だと損失が生じる計算になる」と、苦渋の決断だったという心境を語ってくれた。