高校生クイズ常連の慶應クイズ研究会はどんな活動をしている?
ココがキニナル!
高校生クイズの常連校である慶應義塾高校。そのクイズ研究会はどんな活動をしているんですか? (雷鳥さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
早押しボタンまで使い、実践さながらの練習を繰り返していた!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
高校生クイズとは?
高校生クイズと言えば、日本テレビが放送している高校生のためのクイズの祭典。
今年で31回目を迎える本大会は、7月31日に関東予選が行われ、夏休み中に全国大会も開催される。
神奈川県内からその全国大会に出場できるのはたった1校。
それを3年連続で勝ち取っているのが、慶應義塾高等学校(以下、「慶應高校」)なのである。
日本テレビ高校生クイズ公式ホームページ
そこにはクイズ研究会が存在しているそうだが、どんな練習をしているのか全く想像がつかない。
そこで、現役放送作家でありクイズ番組の問題作りにも関わっているワカバヤシが、研究会の練習に突撃した。
慶應高校クイズ研究会の現場へ
慶應大学日吉キャンパス構内にある慶應高校
授業が終わって閑散とした放課後の校舎内。
慶應高校クイズ研究会のメンバー達は教室に集まっていた。
教室に集うクイズの猛者たち
1992年に創部したクイズ研究会の部員は全部で15人。週に3日、15時から18時頃まで、こうして教室に集まるのが基本的な活動だそうだ。月に1度、他校との練習試合も行っており、その際は千葉や埼玉の高校とクイズ対決をするのだとか。
活動を見学していると、教壇に立って部長が問題を読み上げている。部長が手に持っているのは、過去の数々のクイズ大会で使用された問題を集めた出題問題集。部長がランダムに出題し、全員でその問題に解答する早押しクイズを行っていた。1問正解すると1ポイント獲得、お手つき3回で失格という個人戦だ。5ポイント先取で優勝という形式で、早押しボタンも人数分用意されており、かなり本格的。
クイズ番組で耳にする「ピポン」という音が幾度と無く教室内に鳴り響いていた。
早押しボタンは、押せば光って「ピポン」と音が鳴る
活動というのは、主にこうした実践クイズ形式だそうで、知識を増やすのは独学。
ネットやクイズ本から情報を仕入れるなどして各々で勉強しているそうだ。
問題を読みあげる、部長の三谷英孝くん
皆、とにかくボタンを押すのが早い。最後まで問題を聞かず、キーワードから問題文を推測して答えているのだ。
たとえば、「エドヒガンとオオシマザクラの……」まで読まれたところでボタンが押され、自信満々で「ソメイヨシノ」と解答している。問題の続きは「の…交配で生まれた、奈良県の吉野山にその名所がある桜の種類は何?」とのこと。最後まで問題を聞けば誰でも答えが分かるので、1秒でも早く判断する力を鍛えているのだとか。
正直、私はそのスピードについていけず、終始ポカンとしていた。
練習とはいえ早押しは本気だ
メンバーに、好きなクイズ番組を尋ねると、「アタック25」、「Qさま」という答えが返ってきた。正統派のクイズ番組が人気のようだった。
高校生クイズに向けて、ライバル校はいるのかという問いかけに対しては、まず神奈川で優勝するために強豪の横浜翠嵐高校を意識しているとのことだった。
とは言え、慶應高校の昨年の戦績は全国ベスト8である。当然ながら、県予選だけでなく全国の強豪校を見据えてライバル視していることだろう。
ちなみに、高校生クイズは3人1組で戦うのが大会ルールである。そのチーム編成の決め方を尋ねると、全体のバランスを見て判断し、現段階で特に決めたメンバーがあるわけではないとのことであった。
ここまでの取材では、このメンバーが実際にどれほどクイズに強いのかがまだ分からない。
そこで、その実力を知るべく「慶應高校vsはまれぽ」のクイズ対決を申し込んでみた。