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平和への誓いを新たに。5月10日に神奈川県立戦没者慰霊堂で行われた追悼式をレポート!

ココがキニナル!

上大岡(最戸)にある県立戦没者慰霊堂では毎年5月10日に追悼式が行われるそうです。追悼式の様子や慰霊堂が上大岡に作られた経緯が気になるのでレポお願いします。(浜っ子五代目さん)

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追悼式は、戦没者への哀悼と平和への思いを新たにした厳粛な式だった。上大岡が慰霊堂の場所に選ばれたのは、交通の便などを勘案した結果と思われる

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ライター:松崎 辰彦

毎年行われる戦没者追悼式

本年も5月10日に神奈川県主催の神奈川県戦没者追悼式が、横浜市港南区最戸(さいど)の神奈川県戦没者慰霊堂で開催された。

 

追悼式を訪れる人
 

毎年恒例のこの行事も、今回で69回目を数える。慰霊堂には明治以降の戦没者5万8000余名の名簿が納められており、訪れた多くの参列者が戦死者・戦災犠牲者の冥福を祈った。

 

 

 

神奈川各地から人々が集まる
 

好天に恵まれた今回、神奈川県各所から集まった人々はそれぞれの思いを胸に慰霊堂に集まり、平和への思いを新たにした。



さまざまな宗教による奉賛行事



追悼式は午後2時からだが、その前に行われたのが神奈川県戦没者追悼奉賛行事だった。これは神奈川県戦没者慰霊堂奉賛会が主催して行われるもので、追悼式が無宗教の儀式であるのに対し、奉賛行事は仏教や神道、キリスト教などさまざまな宗教が独自の祭式で戦没者を追悼するものである。

 

奉賛行事が始まる
 

始めに京都嵯峨大覚寺華道総裁による「献花の儀」が、次いで神奈川県戦没者慰霊堂茶道奉賛会の方々による「献茶の儀」が厳かに執り行われた。

そして、千手院幼稚園の園児たちによる「賛仏歌」の歌唱。両親、そして仏に対する感謝を表す歌である。小さな体で合掌し、日の丸の小旗を振る姿がかわいらしい。

 

 

日の丸を振る幼稚園児
 

続いて、神奈川宗教連盟の方々の、諸宗教の形式による追悼。神道、仏教、キリスト教などさまざまな宗教による戦没者を悼む表現が続く。

 

雅楽を演奏しながら入場する
 

賛美歌を歌うキリスト教徒
 

 

 

 

さまざまな宗教で御霊の平安を祈る
 

約1時間にわたる奉賛行事も終了し、休憩の後に追悼式が開催された。