福富町に「横濱カレーミュージアム」の人気店が突如オープン! 10年ぶりに復活した真相は?
ココがキニナル!
カレーミュージアムの一番人気店が福富町に10年ぶりに復活したそう。ワンコインで食べられて、そのうち200円は東日本大震災の復興に充てるとか。復活の理由は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「復興の役に立ちたい」というオーナーの熱い思いと人の縁から福富町に復活。価格はリーズナブルでも、あの名店の味はそのままだった!
ライター:コハル
かつて伊勢佐木町にあった「横濱カレーミュージアム」で「人気ナンバーワン」と呼ばれた「どんりゅう庵」が10年のときを経て中区福富町に復活したという噂が流れている。しかも、当時1000円だった名物カレーが半額のたった500円で食べられて、そのうち200円は東日本大震災の復興に充てるとか。
なぜ福富町なのか、なぜ復興支援なのか、そしてなぜそんなに安いのか? さまざまな疑問を解決するために、そしておいしいカレーを味わうために、ライター・中原が店舗を直撃!
福富町の街なかに看板を発見
多くの買い物客でにぎわうイセザキ・モール
横浜市営地下鉄関内駅から徒歩約5分。休日の活気に溢れたイセザキ・モール1丁目と2丁目をつなぐ交差点を福富町方向に曲がってすぐのところに、「どんりゅう庵」の白と緑のポップな看板を発見。
多国籍な店舗が集まり、ともすれば風俗店などもひしめく福富町で激安と聞いていたので不安だったのだが、通りに面した広々とした入り口は、なかなか入りやすそうな雰囲気だ。
なかなか存在感のある看板
店の前に置かれたメニュー看板を見ると、確かに500円のメニューが並んでいる。
確かに安い
店内は想像以上に広く、7~8名のカウンター席、店の奥には家族でゆっくりくつろげるお座敷席も。カレー屋さんというよりは、定食屋さんのような落ち着いた雰囲気だ。
取材時はランチタイムを過ぎた午後2時ごろだったが、店内には地元の方と思われる男性客が数名と、お子様連れの家族の姿もちらほら。スタッフとお客さんが「久しぶりね~」と気さくに会話をしている様子も見られた。
店内はお座敷席もあり
キニナルメニューは、トマトソースで煮込む「どんりゅう庵カレー(500円)」、「ポークカレー(500円)」、「シーフードカレー(500円)」、激辛の「鎌倉灼熱カレー(700円)」、イカスミを使用した「黒船カレー(700円)」の5種類で、大盛りはプラス100円とのこと。
今回は一番人気メニューという「どんりゅう庵カレー」を注文してみる。
これが「どんりゅう庵カレー」(500円)
実際に試食してみると・・・
500円というリーズナブルな価格にしては、なかなかのボリューム。辛さ控えめなマイルド味ながら、トマトのコクがしっかり出ている。これは女性にもうけそうな味かも。ちなみに男性客はポークカレーやシーフードカレーを注文している人が多かった。
あっさり系なので量が多めでもペロリといけました
トマトのコクがしっかり出てます
カレーの味をしっかり堪能したところで、店主の植山さんにお話を伺うことに。頂戴した名刺には「東日本大震災 雇用・教育・健康支援機構 湘南カレーどんりゅう庵 総長」という肩書きが。
黒いエプロン姿が素敵な総長・植山さん
それでは総長、いろいろとお話を聞かせてください。
―まずはこのお店のルーツから教えてください。
植山さん「元々私は伊豆・下田で『ゆうゆう庵』というカレー屋を営んでいました。それから鎌倉へ店舗を移したのですが、ちょうどそのころ『横濱カレーミュージアム』がオープン(2001〈平成13〉年1月)することになって、当店へも出店のオファーがあったんです」
オファーを受けて、植山さんは鎌倉店とカレーミュージアムを同時に切り盛りすることに。カレーミュージアムの「ゆうゆう庵」は瞬く間に人気店となり、毎日たくさんの人が来店した。
その後、2007(平成19)年3月にカレーミュージアムが閉館し、『ゆうゆう庵』は再び鎌倉店舗のみになる。
お店には当時のポスターが貼られていた
また、「湘南カレー」というメニュー名の意味を訪ねると・・・
植山さん「鎌倉の店舗時代に誕生したから湘南カレーです。黒船カレーは下田店舗のときに誕生しました。店の場所は変わっても、当時のメニューがそのまま残っているんです」
この日も鎌倉店時代のお客様がわざわざ来店してくれた