歩くだけで3000円の商品券ゲット? 横浜市が11月から開始する「ウォーキングポイント事業」とは?
ココがキニナル!
横浜市が「たくさん歩いたら商品券をアゲル!」みたいな事業を11月から始めるようなんですが、結構バカにならないと思います。事業の背景が気になります。(アルミンさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
11月開始の「よこはまウォーキングポイント」は横浜市の健康寿命を日本一にするための健康推進プロジェクト。商品券は、共同事業者が提供
ライター:コハル
歩くだけで商品券?
秋といえば「食欲の秋」。美味しいごはんをつい食べ過ぎて、気がつくとお腹がポッコリ。
そこで慌ててウオーキングやジョギングを初めて、必然的に「スポーツの秋」まで楽しむことに・・・なんて方々もいらっしゃるのでは。
そんな方々に朗報。なんと「ただ歩いただけで商品券がもらえてしまう」という新事業が横浜市でスタートするらしい。
その事業とは、2014(平成26)年11月より開始される「よこはまウォーキングポイント」
いったいどんな企画なのかというと・・・
対象となるのは40歳以上の横浜市民。
まずは所定の申込用紙に必要事項を記入し、参加登録を行う(郵送もしくは2014年10月1日以降は市内郵便局での窓口受付も開始)。
参加費用は無料で、歩数計までタダでもらえるというおいしい企画は、2014(平成26)年9月より受け付けを開始しており先着5万名まで参加できる。
登録が完了すると、後日無料(送料630円のみ負担)で歩数計が届くので、協力店舗にて初期設定を行った後は、ひたすら歩く。
歩いた歩数に応じて協力店舗に設置されるリーダーに歩数計をかざすと、歩数に応じたポイントが加算され、ポイントに応じて抽選で3000円相当の、協力店舗限定で 使える商品券などのプレゼントが3ヶ月に1回当たる。
という流れになっているらしい。
具体的な手続きはこんな感じ
ただ歩くだけで商品券がもらえてしまうなんて、そんな美味しい話が本当にあるのか?
もし本当なら、どんな意図があってこの企画を実行するのか? キニナル真相を解明するために、ライター・中原が調査を開始。
こんなオシャレな歩数計までもらえてしまう
訪れたのは横浜市健康福祉局健康安全部。今回は保健事業課の前中課長と滝澤係長にお話を聞かせていただくことに。
前中課長(左)と滝澤係長
まずは、今回の事業が計画された経緯から。
前中課長によると、「よこはまウォーキングポイント」は横浜市・凸版印刷・オムロン ヘルスケアの共同事業という。
事業を進めるにあたって民間企業から提案やアイデアを募集したところ、凸版印刷とオムロン ヘルスケアからの共同提案を受け、協議の末に凸版印刷が代表事業者となり、この企画を実現することになったそう。
企業提案型の事業らしい
前中課長のお話では、2025年には、横浜市総人口の約4人に1人が高齢者という時代に突入すると予測されている。高齢者の医療費等による市の財政圧迫を防ぐためにも、一人でも多くの高齢者に元気でいてもらうことは横浜市の大きな課題でもある。
ただ長生きをするのではなく、元気で長生きをすること、つまり「平均寿命」ではなく「健康寿命」を延ばすのが大きな目標だ。
今回発足した「よこはウォーキングポイント」は、そんな横浜市の取り組みの一環でもあるのだ。
ウオーキングのもたらす健康効果の一例
現在、横浜市の「健康寿命」は男性が70.93歳、女性は74.84歳(※国民健康栄養基礎調査を元に厚生省が発表。2014年度)で、20の政令指定都市では男性6位、女性5位をマークしているが、「今後は健康寿命日本一を目指そう!」というのが現在の横浜市のスローガンにもなっている。
「健康に関心はあるけれど、具体的に何をしたら良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。そんな方々にも、気軽に始めることのできる健康対策としてウオーキングはぴったりだと思います」と滝澤係長は言う。
ちなみに対象を40歳以上に設定した理由について、前中課長は「特定検診の受診や介護保険の対象になる40歳は、さまざまな病気の予防を開始するための節目となる年齢ですから」と説明する。