歩くだけで3000円の商品券ゲット? 横浜市が11月から開始する「ウォーキングポイント事業」とは?
ココがキニナル!
横浜市が「たくさん歩いたら商品券をアゲル!」みたいな事業を11月から始めるようなんですが、結構バカにならないと思います。事業の背景が気になります。(アルミンさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
11月開始の「よこはまウォーキングポイント」は横浜市の健康寿命を日本一にするための健康推進プロジェクト。商品券は、共同事業者が提供
ライター:コハル
キニナル費用のことも直撃
さて、目的が分かったところで、次に気になるのが予算だ。
2014(平成26)年度は11月から翌年3月までで、3000円の商品券を計500名にプレゼントするというのは、なかなか馬鹿にならないと思うのだが・・・。
そのお金は一体どこから出るのだろうか? お二人に質問したところ、今回プレゼントする商品券の費用は共同事業者からの提供となるそうだ。なんと太っ腹。
3000円の商品券×500名は結構な金額です
今回の事業における共同事業者の役割は、歩数計の提供、リーダー設置店舗の開拓・確保、ホームページなどの開設や運用、参加者が継続して楽しめるような仕組みづくりなどの内容になっている。
それに対して横浜市では総予算1億5000万円(2014年度)を計上し、事務局運営費や広報PR費などに充てるという。
3ヶ月を一期とし、一期ごとに200ポイント以上達成した方を対象に抽選を実施。一期につき500名に3000円相当の商品券をプレゼントする。2014年11月と12月は2ヶ月しかないので、無条件で全員が抽選対象になる。
抽選はパソコンを使用した自動抽選になる予定だという。商品券はリーダーを設置している店舗、もしくは今回の事業に参加している商店街の店舗全てで使用できる。
公正を保つためパソコンによる自動抽選を採用(フリー画像より。写真はイメージ)
ところで、3ヶ月で200ポイントを獲得するというのは、一体どのくらい大変なことなのだろうか?
歩数に応じて付与されるポイントが変わってきます
滝沢係長は「実はそんなに難しいことではないんです。計算上では1日6000歩ほど歩く日を週5~6回設ければ大丈夫です。これは70~80代の高齢者の方々にも負荷のかからない数字ですし、逆にこれより少ないと健康寿命が延びませんので、1日6000歩以上はぜひ歩いていただきたいですね」という。
専門家の意見によると、外出などがほとんどない事務職の人間は一日8000歩。専業主婦が自宅で家事を行うだけで約3000~4000歩、そこに約1時間の買い物や外出を加えれば8000歩に到達するそうだ。
ちなみに外出の多い、はまれぽ編集部・松山氏が以前歩数計を使用したところ、1日平均で12000歩ほど歩いていたとか。
とある1週間の記録だそう
現在試験的に、実際にプロジェクトで使用する歩数計を使用しているという前中課長と滝澤係長。取材時は平日の午後2時くらいだったが、その時点で二人とも歩数計に約7000歩の数字が刻まれていた。
想像している以上に歩けるものなんです。
今回は1日に獲得できるポイントの上限を5ポイント(1万歩)としている。1万歩以上歩くと高齢者の体に負担がかかってしまう恐れがあるのと、ハードルを上げすぎずに気軽な気持ちで取り組んで欲しいという思いがあるからだ。
参加者や協力店舗の申し込み状況は?
「よこはまウォーキングポイント」事業では2014年11月までに参加者5万人を、2017年度までには30万人を目標にしている。2014年9月より申し込み受付を開始したが、滝澤係長によると、「お問い合わせや反響も多く、参加者数の増加はなかなか好調で、このペースで行くと無事に目標が達成できそうです」ということだ。
こちらも募集中です!
歩数計のリーダーを設置する協力店舗については、横浜市の商店街連合会に協力を依頼し、商店街の店舗を中心に最終的に1000店舗を確保する予定で、現在調整中。
2014年11月の段階で1000店舗を確保することは無理でも、なるべく早く到達できるように現在努力中。協力店舗の数が区によってバラつきが出ないように、地元をよく知っている方に紹介をしていただくなどの工夫をしているそうだ。
現在は横浜市の広報物への掲載、チラシを各所に配布、バスラッピングによる宣伝などのほかに、滝澤係長がラジオに出演して宣伝をしたり、横浜のさまざまな媒体に情報を掲載するなどして積極的に広報活動を行っている。
もちろん設置店舗にはリーダーを読み込むためだけに行ってもOK。店舗側には同意を得ているので、気を使って買い物などをしなくても良いとのこと。立ち寄りやすいように、なるべく店頭の分かりやすいところにリーダーを置くようにしてもらうという。
店舗に設置されているこういったリーダーに
ピッとかざして数字を読み込ませるのだそうです
このプロジェクトは2017年度まで継続する方針。2017年度以降は一度事業の振り返りを行い、継続するか否かを判定。継続する場合は、必要に応じて事業内容の見直しや改善も検討するということだ。
商品券の当選者数も参加人数に応じて随時増やし、当選率を下げないように共同事業者と相談をするそう。
前中課長は「今後は一期ごとの抽選に加えて、年間累計ポイントに応じた抽選も検討していこうと思っています。また、他企業からもこの企画に対して景品を提供させていただきたいというお話が来ているんです。高齢者の方には、お孫さんが喜ぶような子ども向けのグッズなども喜ばれるのではないかと思います」と話していた。
また、今回の事業では参加者全員の歩数を足して人数で割った『1ヶ月の一人あたりの平均歩数』が10万歩を越えたら、20万円を寄付することになっているという。この20万円は共同事業者である凸版印刷が負担するため、参加者負担はゼロだ。
前中課長と滝澤係長によると「商品券の使用や商店街の活用等による地域活性・経済効果までは現在視野には入れておらず、あくまでも健康のための事業です」とのこと。
しかし今後は健康以外の様々な効果をもたらす事業に発展するかもしれない。
取材を終えて
ウオーキングのために外に出れば、季節を感じることができて気分が明るくなる。地域の方とコミュニケーションもとれる。健康効果以外にも、ウオーキングには良いことがたくさんある。おまけにこの企画に参加すれば、素敵な景品までもらえてしまうかもしれない。
これからも色々な企画が追加されそうなので、ちょこちょこ市の広報をチェックしてみてはいかがでしょう!
よこはまウォーキングポイント事業(YWP)事務局
電話/0570-080-130
FAX/0120-580-376(フリーダイヤル)
tenruさん
2015年03月08日 22時53分
税金の無駄遣いが悔しいから申し込もうかな。でも歩数計よりも今はいい活動量計がたくさんあるから、普段から使っている奴のほうが便利だし、それらに補助金でも出して使ってもらったほうがみんな健康になるんじゃないかな。
niboshiさん
2015年01月07日 15時41分
10月に申込みをして、12月下旬に届きました。 11月に郵送申込みを行った主人には、未だ届きません。 取り組みはいいと思いますが、何とも微妙に思います。 取扱店舗の方の対応もすごく様々です(こちらは慣れ・不慣れの差違が大きいのでしょう)。
ももたろうさん
2014年12月25日 22時46分
楽しい取り組です。私は週に3~4回ジムに行き、あとは意識して動く、歩く事で毎日がスタートします。私は私の健康のためという意識で参加しました。賞金につられた理由でもありませんし、2017年の高齢化問題に杞憂しての発足に賛成です。後期高齢者国民健康保険、介護保険に頼る高齢者を少しでも減らしたい思いです。元気がなによりです。