東日本大震災から4年! 6万人の帰宅困難者が予想される横浜市中区で対策訓練を実施!
ココがキニナル!
きょう3月11日は、東日本大震災から4年。横浜市の中心部で地震が発生した際、帰宅困難者の誘導は適切にできるの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜市内で最も多い6万人の帰宅困難者が発生すると想定されている中区で約230人が参加して訓練を実施。区は地域と連携強化の決意を新たにした
ライター:はまれぽ編集部
230人が訓練
きょう3月11日で、2都道府県で1万5891人が死亡、今なお2584人の行方不明者(2015<平成27年>3月11日現在)が発生するという未曽有(みぞう)の被害をもたらした東日本大震災から丸4年が経つ。
震災後の被災地の様子(フリー素材より)
被災地は復興の道半ばだが、政府の地震調査研究推進本部によると、今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率は、横浜市が78%。これは全国で最も高い確率になっている。
横浜市の防災計画によると、官庁やオフィス、観光スポットが集中する中区では、市内で最も多い6万人の帰宅困難者が発生するという想定になっている。
このため、中区では震災発生に合わせて同日、帰宅困難者を一時滞在移設まで安全に誘導するための訓練がJR・横浜市営地下鉄の関内駅周辺で行われた。
訓練の様子
訓練の想定は以下の通り。
平日の午前9時30分に首都直下型の地震が発生し、横浜市中区で震度6弱を観測。津波の危険性はないものの、JR、私鉄全線、横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインともに不通。JR・横浜市営地下鉄の関内駅周辺でけが人が3人発生したというもの。
JRの地上組と横浜市営地下鉄の地下組に分かれて実施した。
訓練には中区役所のほか、東日本旅客鉄道(JR)関内駅、横浜市交通局高速鉄道本部関内駅、加賀町警察署、中消防署、横浜中央地下街商店会(マリナード地下街)など14機関から約230人が参加した。
「身を低くして、頭を守って」という指示に従う
マリナード地下街の1店舗から出火したという想定もあり、参加者は消火栓からホースを取り出して散水する方法も確認した。
消火ホースの位置と使用方法を再確認する
消火作業が終了した後、地下組はマリナード広場に集合し、一時滞在施設が確保されるまで待機した。
その後、計約1400人を収容できる関内ホール(中区住吉町)が確保できたことを確認すると、経路まで危険物がないかを確認しながら警察や消防が誘導しながらマリナード広場からホールに向かった。
警察の誘導で慎重に歩を進める
一度、地上で安全確認をしながら再び関内ホールへ
関内ホールに集まった参加者
参加者全員が関内ホールに着席するまでの所要時間は40分ほどだった。