全小中学校にエアコン整備！

相模原市は市内109全小中学校の普通教室と音楽室などについて、エアコンを整備する。
2014（平成26）年度から取り組んでいる「小中学校空調整備事業」の一貫。
　

小中学校にエアコンを整備する相模原市
　

横浜市では2013（平成25）年度、川崎市ではそれより早い2009（平成21）年度に全公立学校の普通教室でエアコンの設置は完了している。

今後の設置スケジュールなどの詳細を相模原市教育委員会教育局教育環境部学校施設課の小杉雅彦（こすぎ・まさひこ）担当課長に聞いた。
　

横浜市などはエアコン設置済みだが・・・
　

小杉担当課長によると、エアコンの整備は教育環境の改善が目的。文部科学省によると、2010（平成22）年度に15％程度だった全国の公立小中学校のエアコン普及率は、近年の猛暑などの異常気象の影響もあってか、2014（平成26）年度には32.8％と2倍以上に増加している。
　

猛暑もエアコン整備に影響？
　

相模原市では米軍厚木基地に近く「住宅防音工事対策区域」内にある同市南区の18小中学校は2005（平成17）年度から2010（平成22）年度まで、廃棄物処理場などに近い5つの小中学校は臭気対策のために2004（平成16）年度から2012（平成24）年度の間にエアコンの整備を実施。

また、2010年に政令市に移行した際、緑区にある旧津久井地区の2校が既にエアコンを設置していたため「小中学校空調整備事業」で整備するのは計84校となる。
　

一部では設置済みの学校も（写真はイメージ）
　

「小中学校空調整備事業」の初年度である2014（平成26）年度は設計費として2400万円を計上。本格的な設置工事を開始した2015（平成27）年度は7億6500万円の予算を確保している。

工事については児童・生徒数が多い学校を優先。また、中学校から整備することで、義務教育期間中により多くの児童・生徒が使えるように配慮した。