世界最大のカブトムシもいる鶴見の「ヘラクレスの里」って?
ココがキニナル!
最近、鶴見に「ヘラクレスの里」という昆虫ショップがオープンしました。カブトムシやヘラクレスを扱っているようですが、夏以外にも需要があるの?夏以外は何してるの?調査お願いします!(glenng55さん)
はまれぽ調査結果!
2015年オープンの「ヘラクレスの里」はカブトムシやクワガタなどを取り扱う昆虫ショップ。成虫も幼虫も売られ、1年中お客さんが訪れる
ライター:福原 麻実
「ヘラクレス」で真っ先に浮かんだのは2010(平成22)年にジャスダックとNEOと統合されて「新ジャスダック」になった市場なのだが、それはないな・・・そんな「里」はちょっとイヤだ。なんてぼんやり考えていたら、ちょうど録画していた子ども向け番組で「ヘラクレスオオカブト」なるものを見かけた。
ありがとうし○じろう。ひとつ賢くなったよ(画:ふくはら)
で、この「ヘラクレスオオカブト」だが、かなり凄いビジュアルである。「日本の森林ではお目にかかれないんだろうな」と一目で分かる。
何を食べるんだろう・・・(画像はフリー素材より)
こんな珍しい昆虫を扱っている「ヘラクレスの里」というお店。ほかにはどんな昆虫がいるのだろうか。
そして投稿にあるように、夏以外の季節は何をしているのだろうか。たとえば、取材時の3月は?
早速現地に向かった。
「ヘラクレスの里」は県道14号線沿いにあり、JR鶴見駅西口からは歩いて6分で着いた。
ココ
外観はこんなかんじ
「ヘラクレスの里」にて
「ヘラクレスの里」を経営しているのは鈴木裕昭(すずき・ひろあき)さん。以前はコンピュータ関連の仕事をしながら、趣味として昆虫を育てていたという。育てた昆虫の一部をネットオークションで販売していたのだが、2015(平成27)年に「好きなことをしたい」と考えてこのお店をオープンさせた。
予備知識ゼロの筆者に丁寧に教えてくださった
この場所にお店を開いたのは、もともと鶴見にお住まいだからとのこと。また、横浜には昆虫ショップが少ないことも理由だったとか。
カブトムシやクワガタを中心にカナブンも取り扱っている。この時期、お店に並んでいる昆虫はおよそ50種。現在の価格帯は単体の場合で1000円程度~2万円台のようだ。なお、昆虫も道具類も店舗だけではなく、インターネットでも購入可能なため「北海道から沖縄、とまではいきませんが、九州まで」全国にお客さんがいるとのこと。
来店客数を伺ったところ、夏場は平日で20人、休日は多いときで50人近くになるとの言葉に驚く。昆虫好きの人口は筆者が想像していたよりも多いのかもしれない。取材時も「そこまで客数は多くはないものの、昆虫のシーズンである暖かい時期に向けて徐々に増えつつある」という。
こちらが店内
ところで、実は筆者はとても虫が苦手である。子どもを連れている今は頑張るが、以前はカナブンが玄関先にいたために二時間家に入れなかった、なんてこともよくあった。だからこそ「好きな人だけではなく、たくさんの人にどんな様子なのか伝えたい」と思ってこの取材に挑んだ。
パプアキンイロクワガタ(980円)
上の写真のように小型の昆虫はプリンカップに、大型の昆虫は透明のボトルや箱に入って、明るい店内に整然と並べられている。だからなのか、虫に囲まれていても意外に怖くない。