横浜のひとりGW、低予算で楽しく過ごす方法は?
ココがキニナル!
どこもかしこも混雑しているGW。せっかくの休みなので大人ひとりでも楽しめるGWならではの1日を教えてください。できれば低予算で!(YKHM24さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
強い気持ちと体があれば、ゴールデンウイークは大人ひとり低予算で十分楽しむことが可能!
ライター:はまれぽ編集部
ゴールデンウイーク(以下、GW)は皆のもの。ひとりだって楽しみたい。できるなら低予算で。
今回モデルとなる編集部・関本は28歳男性。4月1日にはまれぽ編集部へ入社したばかりのピチピチな新人である。何かと物入りな入社1年目、今後の参考のためにも低予算で楽しめるならうれしい限り。
低予算の基準を設定するため「国税庁平成26年民間給与実態統計調査結果」から平均年収を調べると、25歳~29歳の男性平均年収は378万円。こちらはボーナスも含めた数字だが、月給の1割をお小遣いと考え月配分すると3万1500円となる。
低予算とは一体いくら?(画像はフリー素材より)
一般平均が3万1500円なら、5000円くらいは低予算の範疇かな? と、深く考えず予算を申請したが、「新人なんだから、低予算の意味、わかってるよね?」と笑顔の山岸副編集長。
予算は大切ですから(画像はフリー素材より)
笑顔の意味を察し、「・・・はい! 1000円で行って参ります!」と筆者は会社を飛び出した。
どこ行く? 何する?
会社を勢いよく飛び出したはいいが、筆者は編集部に入る前、GWは毎年仕事だったので、ごく一般的な楽しみ方を忘れてしまった。言わばGW初心者だ。そこで一先ず、街の皆さんにGWの予定を聞いてみた。
50代のお姉さま3人組は「旦那を留守番させてきました。女3人で元町に行くの」とウキウキしたご様子。静岡から遊びに来ているYさんとKさんは「これから中華街にバイキングを食べに行きます!」とのこと。
汗だくで走っていたOさん。ご協力ありがとうございます
20代の男性は「今から大学時代の友人とフットサルして、夜は今年初のビアガーデンに行く予定です」と話してくれ、Oさんは「GW中に痩せてGW明けに職場の片想い相手をビックリさせます!」と着込んでランニング。皆さんそれぞれの“ちょっとした非日常”を楽しんでいるようだ。
いつも通り、変わりばえのない姿
話を聞き、会社の前に戻って考える。私もちょっとした非日常的なことがしたい・・・。
そういえばおなかも空いたな・・・。ふと、視線を落として植え込みの雑草に気づき、閃いた。「そうだ、にぎわう街を見ながら道草を食おう!」と。
ということで、山下公園まで道草を拾いつつ道草を食べに行ってきます。
道草を食う
今回は「ひとり」で過ごすため「横浜市こども植物園」の園長さんのアドバイスはなし。素人の筆者が判別できる草のみを探すことにした。『食べる野草図鑑(岡田恭子著)』によると「ノビル」が見分けやすそうだ。
食べごろはこのような状態に(画像はフリー素材より)
ノビルはヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草で、ひょろひょろと伸びる葉の根元には鱗茎(りんけい)と呼ばれるタマネギのような球根があり、臭いもネギそのもの。葉も鱗茎も生食が可能だ。
中年太り体型のはしゃいだ姿におじさまもガン見
本気で楽しく道草を食うため、童心に戻ろうと衣装を変えていざ出発。
探し回ることなくさっそく見つかる
16号線目の前、ピンがある箇所
横浜市中区羽衣町付近。「道路沿いの植え込み」の草は何で育ったのかキニナルが、難しいことは考えずGET。
珍しくはつらつとした顔をしている
この調子でノビルを探しつつ、にぎわう街を楽しんでいこう。
意外と? きれいな街並み
普段下を見ながら歩かないため気付かなかったが、JR関内駅に向かう16号線沿いの植え込みはきれいに整えられている。もっと雑草が茂っているものだと思っていた。
食べられるけどおそらく採ってはいけないヤツ
JR関内駅北口前の横断歩道、絶好の採取場所か?
ヨモギらしき葉はあるがノビルは見つからず
16号線沿いはノビルの収穫が少なそうだ。公園ならば雑草が多いだろう。横浜市役所脇を通り、横浜公園を経由して山下公園へ向かうルートへ。
JR関内駅前を通り・・・
横浜市役所へ
とても天気が良いが、空ではなく地面のみを見る。落とし物を探すかのように植え込みを注意深く見つめながら歩いていると小さいながらもノビルらしき姿が。
一見ただの芝にしか見えないが・・・
小さいながらもしっかりとした鱗茎がある
採取場所は横浜市役所のすぐ目の前。いつもならビジネスパーソンで行き交う道も今日は静か。悪いことをしているわけではないが、誰にも見つからず採取を終え、GWでよかったと胸を撫でおろす。
横浜スタジアムを超えて海へと向かう
16号線産のノビルだけ食べることにならずに済んでホッとしながら横浜公園へ。開場前の横浜スタジアムを尻目に植え込みに目を凝らすが、きれいに整備されている公園内はさまざまな花で彩られ、ノビルが入り込む隙間がなさそうだ。
噴水周りも鮮やか
チューリップは食べるより鑑賞したい
横浜公園は大きな遊具があるため子ども連れの家族が多く、咲き誇る花々を目当てに写真撮影に来た方も大勢いた。GWのにぎわいを肌で感じ、気持ちが高揚してくる。ゆっくり公園を散策したい気持ちを抑えて横浜公園を後にし、日本大通りを真っすぐ進むと海がすぐそこに見えてくる。
気持ちの良い1本道
日差しが暖かく風が気持ちいい
道草の道草
道草を食っている途中だがさらに道草を食おう。ということで大さん橋へと向かう。
こちらはファミリー、カップルが多い
きれいな芝・・・これは食べてはいけない
福岡から来ていたカップルにお願いし、記念写真
一人で遊びに出かけると、ちょっとした思い付きをすぐに試せるためか、行動力がついてくる。実はインドア派の筆者が道草を食いに出かけた上、率先して道草を食うとは・・・はまれぽ編集部に入って1カ月で完全に染まってしまったようだ。