横浜中華街で何も食べずに歩き続けるとどうなる?
ココがキニナル!
観光中ってあっちこっち歩いて並んで毎回やつれる気がします。横浜は観光地がたくさんありますが、実際にその地を観光しながら痩せることってできるのでしょうか?(玄関にハイボールさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2時間の観光で2kgの減量に成功。体型によるが、観光しながら楽しく痩せることはできる!
ライター:はまれぽ編集部
ゴールデンウイーク(以下、GW)、久しぶりに会った友人に開口一番「また太った!」と言われた編集部新人・関本。そういえばはまれぽ編集部に入ってから取材で食べ続けている。つい先日も大盛りナポリタンにチャレンジをしたばかりだ。そこで今回はいただいたキニナルを自らの体で実験しようと思う。
関本はごはんを食べる前にテンションが上がるタイプです
向かう先はGWでにぎわう横浜中華街(以下、中華街)。中華街は500メートル四方にさまざまな道があり、ぐるぐると歩き、見てまわるには適した場所だ。それに誘惑が多い方がダイエットのしがいがある。
靴下のみを履いた状態で自宅で計ると94.3kg
まずは観光中のみなさんに「どこから来たのか、観光予定時間、関本を見て痩せると思うのか」を聞いてみた。
30代のカップルは「岩手から来ました。2時間ぐらい歩いたからそろそろ移動します。痩せる・・・といいですね」とのこと。埼玉から来た10代の女性4人組は「ほかのところも行くし、中華街観光は2時間ちょっとかな。お兄さんが痩せる? 痩せないでしょ!!」と元気に話してくれた。
大きなワンちゃんを連れた70代のご夫婦は、神戸から北海道に向けてキャンピングカーで観光旅行中。気が向いてふらりと1時間だけ中華街に立ち寄ったそう。奥さまに「ダイエット、無理なさらないでくださいね」と優しい言葉をいただき恐縮する。
車内におじゃましてパシャリ
30組ほどに話を伺ったが、北は青森、南は沖縄までさまざまな場所から横浜に観光に来ているようだ。また「横浜観光」の一ヶ所として中華街に立ち寄る方が多く、店内での食事時間を除いた平均観光時間は2時間ほどとなった。ちなみに全員一致で「観光で関本は痩せない」となりました。いやいやいや。これはぜひ見返したい。
それでは、今回の観光ダイエットルールはこちら。
・観光時間は2時間、行きたい場所を調べず気ままに周る
・・・このひとつだけにしようと思ったが、編集部より電話があり「甘いよ、甘すぎるよ!」と言われて以下のルールも追加した。
・時間内に中華街を歩き、行列が多いお土産(立ち食い)人気店をチェック
・行列が多い人気店の狙い目の時間を調査
・水分補給は500mlとする
・減量ゼロの場合は1週間エレベーター禁止(編集部はビルの8階です)
減量ゼロの場合、厳しすぎませんか。朝からヒザが笑うことになりそうだ。
ぜい肉以外に約5kg分の荷物を背負っているらしい
ひとまず現地に体重計を持ち込み、スーツを着てバッグを背負ったいつも通りの状態を計ったところ、99kgとなった。ここからどれくらい減らすことができるのか・・・減らさなきゃ・・・。
観光(ダイエット)に出発!
中華街に来た! という気持ちになる
まずはテレビや雑誌でよく見かける「善隣門(ぜんりんもん)」へ。中華街のオフィシャルサイト「横浜中華街 YokohamaChinaTown」によると、中華街には「牌楼(ぱいろう)」と呼ばれる中国の伝統的建築様式の門が10基あるそう。
また中国の神話では東西南北の四方を司る霊獣がそれぞれいる。そのため、中華街の東西南北にある牌楼にも、その霊獣が守護神として据えられている。せっかくなのでをその4基も拾ってみよう。
善隣門からまっすぐ伸びる「中華街大通り」は約300メートル。不動産関係の広告で表示される徒歩所要時間は「徒歩1分=80メートル」とのこと。中華街大通りを徒歩所要時間に照らし合わせると約4分で通過できる計算だ。
ストップウォッチ用意、スタート!
開始は正午ジャスト。今回は買い食いをしないで歩くので、行列店をチェックしながら歩くと10分ぐらいで中華街大通りの端にある朝陽門(チョウヨウモン)にたどり着くかな・・・。
うーん
ムリだな
中華街といえば「食べ歩き」もひとつの醍醐味。おいしそうな肉まんや小籠包を手に歩く皆さんに誘われ関本の歩も牛のごとく速度が落ちる。この日の横浜の最高気温は26度。陽は暖かく、さわやかなに吹く風が気持ち良い。食べ歩きには最高な気候だ。
歩き出したとたんに汗が額をつたう
ふくよかが過ぎる関本には26度は「夏」だ。しかもそこかしこにいいにおいが立ちこめている。開始数分で「諦め」の二文字が浮かぶ。「痩せよう」と自分を励ましながら進むと、看板に添えられたなぞのサンタクロースを見かける。
おかゆが有名な「謝甜記(しゃてんき)」
ようやく朝陽門が見えてきた
善隣門から約20分で朝陽門に到着!
中華街の東に位置する朝陽門。東西南北の牌楼は据えられた守護神にちなんだ柱の色となっている。朝陽門の守護神は青龍なので、柱の色も青だ。こちらはみなとみらい線の元町・中華街駅が近く、人通りも多い。
朝陽門のお隣には北京飯店
朝陽門の隣には以前「中華街カレー」で取材した「北京飯店」が。こちらも立ち食い用の肉まん目当てで行列ができている。
南と西へ
お次は少し戻って南門シルクロードへ。
少しレトロな看板がかわいい。部屋にほしい
南門シルクロードは中華街大通りにくらべると人が少なく歩きやすい。しばらくするとやや小ぶりな天長門(てんちょうもん)が見えてくる。
關帝廟通り(かんていびょう)から見た天長門
天長門の少し先には赤ちゃん連れにもオススメな福龍酒家(ふくりゅうしゅか)がある
そのまま南門シルクロードを進んだ先にあるのが朱雀門(すざくもん)だ。
真っ赤な朱雀門
中華街では南に位置する朱雀門。その名の通り真っ赤な「朱雀」という霊獣に守られている。ちなみに「朱雀」は俳句では「炎帝(えんてい)」と呼ばれる夏の季語。青龍、朱雀・・・男子心がくすぐられる響きだ。神獣の名がついた剣型のキーホルダーがほしくなる。
今度はちょっと離れた牌楼を探しに行ってみよう。朱雀門から太平通りを抜けて、JR石川町駅に向かうと、駅北口のすぐそばに「西陽門(せいようもん)」がある。
中華街からやや離れた場所にあるため見落としがち
地図でいうとここ
西陽門のすぐ先には真っ白な柱の延平門(エンペイモン)
白い柱からお気づきの方もいるかもしれないが、延平門の守護神は霊獣・白虎。中華街では西に位置していて、JR石川町駅からくると2つ目の牌楼だ。
この時点で早くも50分経過
陽が高く暑さもピークに
スーツを脱ぎ捨てたい。痩せてきた気がする。痩せていないと困る。東南西と牌楼を巡ってきたので先に北の玄武門(げんぶもん)を探しに向かう。