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個性派&本格派のお寿司屋さん! 陸の孤島・本牧で「グルメマップ」が作れるか? Vol.4!

ココがキニナル!

本牧が楽しめる「本牧マップ」作って!(ごめんねピーマンさん)赤いシャリのお寿司屋さんがキニナル(牧っこ7さん)1人でも入りやすい老舗寿司店はある?(シャーベッツさん)

はまれぽ調査結果!

回っていない回転寿司、個性派寿司店「廻転寿司てつりゅう房」と、本格的なお寿司をリーズナブルに味わえる老舗寿司店「とき鮨」をご紹介!

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ライター:大和田 敏子

本牧グルメマップ第3弾から半年が過ぎ、そろそろ第4弾をと思っていた矢先、編集部・関本から唐突に声がかかった。「第4弾の本牧グルメマップ、寿司店でいきませんか? 変わったシャリのお寿司を出すお店があるらしいんですよ」と。
お寿司は筆者の大好物! 二つ返事で引き受け、いそいそと本牧に向かった。


 

回っていない回転寿司!? 子どもにも高齢者にも優しい「てつりゅう房」


 
変わったシャリのお寿司を出すという「廻転寿司てつりゅう房」があるのは、本牧通り沿いにある「イオン本牧」から少し根岸方向へ向かったところ。横浜市営バス「本牧」から徒歩1分だ。

 

 ここ! ※クリックして拡大

  

 モダンな外観が目を惹く店!


「てつりゅう房」を運営する春木興産によると、1994(平成6)年、回転寿司がまだ少なかった時代、その先駆けとして明朗会計で気軽にお寿司が食べられる店として、この地に開店したという。

「回っていない回転寿司」として 現店舗へリニューアルオープンしたのは2012(平成14)年。お寿司の醍醐味を伝え、さまざまなお寿司の食べ方を知ってもらえるような店へと方向転換。旬の新鮮なネタを仕入れることにもこだわっているという。

店舗で対応いただいたのは・・・

 
 
 左から店長の瀧田隆也(たきた・たかや)さんと寿司職人の嵯峨野郁(さがの・かおる)さん


まずは、店内の様子を紹介。カウンターが10席と、テーブルが10卓の広々とした店だ。

  

 カウンター。壁のイラストはスタッフ作だとか
 

 個室のような感覚にとの想いから、椅子の背もたれが高いのが特徴


実際に座ってみると、周りがほとんど見えず、周囲の状況が気にならない。長居をするお客さんも多いという。

回転寿司なのに、レーンを回っているお寿司はない。通常メニューの注文は席にあるタッチパネルで行い、日替わりメニューはスタッフに直接注文する方式だという。

 

 タッチパネルが各テーブルにある

注文したお寿司は、船型の乗り物に乗って高速レーンで到着。機能性もあるが、ちょっとアトラクションのようで楽しそう! お寿司以外の1品料理は、スタッフがテーブルに運ぶそうだ。

 

 レーンを走ってくる船(中央)。特に子どもは喜ぶそう


子ども向けのサービスや気遣いはほかにも・・・。

 

 小学生以下はドリンクバー無料、小さい子どもには飴すくいのサービス

 

 ベビーカーや車イスの方が入店しやすいよう、スロープが設けられている


車イスの方に対応できるスペースがあるトイレには、おむつ替え台が設置されている。

また、65歳以上の方の食事代が1割引になる「長生きは特ダネサービス」(平日限定)もある。65歳以上の方がいるグループ(6名まで)も対象になるの で、こちらのサービスを利用して、お孫さんと一緒に食事を楽しまれる方も多いとか。温かな家族の様子が浮かんでくるようだ。


 

赤シャリって何? 異色のお寿司をご紹介


 
続いて、キニナっていたシャリについて教えていただくことに。
使用しているお米は、農家と特別契約を結んでいる純度100%の秋田産あきたこまち「神米(しんまい)」。季節によって水分量を調節して炊いているそうだ。

 

 「神米」のみの販売もしている。定期的に購入する方もいるとか


「赤シャリ」とは、いわゆる「赤酢」を使用したものを指すことが多いが、「てつりゅう房」ではオリジナルの出汁を使用しているのだという。他店にない個性のあるシャリをと考案されたそうだ。

 

 こちらが「てつりゅう房」の「赤シャリ」。ほんのり出汁の色


一体、どんな味なのだろう? 違いが分かるようにまずは普通のシャリでいただく。

 

 大トロ、中トロ、赤身をドーンと! 「本まぐろ三昧(750円・税抜)」


それぞれの部位のおいしさをいっぺんに味わえて、しあわせいっぱいだ!
取材当日、大トロはボストン産の天然の本マグロ(クロマグロ)で、中トロと赤身は愛媛県宇和島産の養殖のブランドマグロ「伊達マグロ」。その時々で良いものを見極め、産地を変えるという。普通のシャリはネタの味を邪魔せず、シンプルに美味しい。

続いて、赤シャリに変えて同じ品をお願いした。

 

 赤シャリのお寿司は「にきり醤油」をつけて出される
 

 赤シャリの「本まぐろ三昧(750円・税抜)」


炊き込みご飯にお酢を加えたような感じで、酢のつんとした感じがなくまろやかな味だ。マグロの強い味と馴染んで、オーソドックスなお寿司とは違った味わいがある。たまには、こちらも良いかも。編集部・関本は「僕は次から赤シャリで頼みます!」と気に入ったよう。

 

 追加料金なしで、すべてのにぎり寿司で赤シャリを選べる


「白身など淡泊なものはシャリの味に負けてしまうので、マグロやサーモンなどがおすすめ」とのこと。赤シャリのオーダーは全体の1割未満だが、リピーターも多く、中には全て赤シャリでという方もいるそうだ。

そのほかにも異色のお寿司をいただいた。

 

 あおさが入った高級のりを使った「極み鉄火巻(500円・税抜)」


あおさの風味が強く、普段食べる鉄火巻とはずいぶん違う。好き嫌いが分かれそうだが、ちょっとクセになる味だ。

 

 秋田名産「いぶりがっこ」が入った「トロがっこ(600円・税抜)」


いぶりがっこの香りと歯ごたえがトロによく合い、たくあんが入った「トロたく」とは一味違ったおいしさだ。

 

 ちなみにランチサービスはかなりお得。人気はAランチ!


にぎり寿司8貫、サイドメニュー3品を選べて1500円(税込)。選べるお寿司に制限はあるものの、好きなネタだけ選ぶことができるのはうれしい! サイドメニューも豊富なので、自分好みのセットにできるのも良い。

 

 抽選でこんなプレゼントも!? 


詳細は店で確認してほしいが、夢のような1ヶ月間が体験できそうなフリーパスだ。
ホントにサービス精神旺盛な店! その精神は開店当初からで、横浜ベイスターズ(後の横浜DeNAベイスターズ)が優勝した1998(平成10)年には、なんと1皿1円でお寿司を提供したという。

同店は5割以上が常連のお客さんだが、三溪園の帰りに立ち寄る方も多いそうだ。

 

 常連さんはカウンターを希望される方が多いとか


嵯峨野さんと会話も、お寿司を食べる楽しみの一つになっているのだろう。

正直、「てつりゅう房」のお寿司は、メジャーな回転寿司チェーンのイメージからすると、価格はそれほど安くない。
しかし「個人店なので大手と差別化していかなければと思っています。多少高くても、おいしいと思っていただき、また足を運んでもらえるとうれしいですね」 と瀧田さんは話してくれた。個性的な味やサービスに、わくわくさせてくれるお店。そんな部分もまた、お客さんの心をつかんでいるのかも知れない。

続いて、老舗のお寿司屋さんをご紹介!