横浜に「隠れ家」の名店はある?
ココがキニナル!
横浜市にある、地元民でなければ道に迷ってしまうような隠れ家レストランをぜひ探してほしいです。(ichitomoさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「お食事甘味処 つくし」と「仙や」は初めてだと道に迷ってしまうが、絶品グルメを味わえる隠れ家レストランだった。
ライター:三輪 大輔
ターミナル駅から離れているけれど、美味しい料理が味わえる。そんな店を知っていたら、ちょっと大人になった気分がするのは、筆者だけだろうか。だからこそ、今回、投稿にもある隠れ家レストランは、非常にキニナル。そこで、夏にぴったりのメニューがある和食店を探して、調査をしてみることにした。
グリーンライン「北山田」駅の隠れ家レストラン
はじめに紹介するのが、横浜市営地下鉄グリーンライン「北山田(きたやまた)」駅から徒歩8分ほどの場所にある「お食事甘味処 つくし」だ。店までの道順も多少入り組んでおり、隠れ家に相応しい。ルートを紹介すると、下記の通りになる。
横浜市営地下鉄「北山田」駅を降りて、北山田駅前交番の方へ向かう
スーパーマーケット「オーケー北山田店」に出合ったら、緑道の方へ進む
しばらく歩いて、陸橋の下をくぐり向けると
まさに「隠れ家」の外観が登場!
店までの道のりも外観も、とても期待感が煽(あお)られる。どんな料理が待っているのだろうか。早速、お邪魔することにした。
この日、筆者を出迎えてくれたのは、つくしの店主・金子英一(かねこ・えいいち)さんと叔母さんの宇賀神(うがじん)さんだ。
よろしくお願いします!
店内も外観同様に気の温もりを感じる作りになっている。落ち着いた時間の中で、料理を楽しむことができそうだ。一体、どのような経緯で店がオープンしたのだろう。金子さんに、お話を伺うことにした。
和の趣があって、店内もすごくオシャレ!
「うちがオープンしたのは、今から15年ほど前までさかのぼります。その2年前から、私の母が同じ場所で甘味処をやっていましたが、60歳で店を始めたため、体力面などの心配がありました。そこで、私が和食の料理人だったので、せっかくなら一緒にやろうということで、現在のようなスタイルになったんです」
なるほど、だから店の看板に「お食事甘味処」と書かれていたのか! ちなみに現在も、お母様は店に立っており、金子さん親子と宇賀神さんなどの親戚の方々と一緒に店を運営しているという。
「食事甘味処つくし」
それでは、どうしてこの立地を選んだのだろうか。こんな素敵な雰囲気の店だし、もっと駅近だったり大通り沿いだったりすると、さらに繁盛しそうである。
「私が生まれ育ったのが、この場所なんです。店名の『つくし』も、東山田周辺の景色にちなんでつけています。かつて、この辺りは田畑ばかりで、つくしがたくさん覆い茂るような土地でした。その景色から連想して、母が命名しています」
こんなつくしが、かつて東山田周辺にも生えていたのだろうか(フリー画像より)
店に来るのは、近隣の方が多いが、雑誌やインターネットでお店の存在を知って、電車や車で来店する方もたくさんいる。
「私たちが目指しているのは、店を新しいコミュニケーションが生まれる場所にすることです。お客さんには、オープン以来の常連さんも多くいますし、古くからの知り合いもいます。一人飲みはもちろん、家族連れの食事や宴会まで幅広く利用していただけるので、たくさんの人に利用してもらって、新しい繋がりができたらいいですね」
「お食事甘味処 つくし」には、金子さん親子や親戚の方々の温かい雰囲気が、そのまま店に息づいているようだ。これは料理も期待できるに違いない。
店には座席も用意されているので、団体客も対応できる
「当店は、ランチとディナーで営業をしています。ランチメニューは、『昼膳』と5種類の『小さいお重とそば又はうどんのセット』で、それぞれ値段は1100円です。ディナーは、お食事メニューをはじめ、一品料理から甘味まで幅広く用意しています」
ランチのメニュー表
キニナル料理がずらりと並んでいるディナーのメニュー表
使用する食材は、金子さんが川崎市中央卸売市場北部市場まで行って、仕入れている。野菜も肉も魚も、実際に目で見て、モノの良し悪しを判断してから買うそうだ。そうするとかなり時間がかかりそうだが、市場に行かなければ感じられないことや知らない情報があり、自ら足を運ぶことが重要だという。
ますます、料理に対する期待感が高まってきた。そこで実際に、「お食事甘味処 つくし」の料理をいただくことに。いろいろ迷ったが、筆者はランチメニューの中から「うな重セット」をオーダーした。
夏に大人気の「うな重セット」
料理を前に、「これが1100円でいいの!」という驚きを感じた。見ているだけで、よだれが垂れてきそうだ。早速、いただきます!
まずは、うなぎから食べることに。うなぎはつかんでみて分かるが、想像以上に肉厚である。
分かっていただけるだろうか、この肉厚さを
タレがしっかりと効いていて、食感はふんわり。うなぎの旨さが最大限に引き出されている逸品となっている。ご飯にもタレが染み込んでいるので、そのままでも食べられるくらいの美味しさだ。
続いて、そばを食べてみよう。艶やかなそばは、見ているだけで食欲がそそられる。一口食べてみると・・・しなやかな食感と小気味のいいのどごし! 刻みノリもアクセントとして、しっかり機能していて、うまい。
ボリュームもなかなか!
和食の料理人が作る最高のランチが、1100円で味わえるなんて、素晴らしい。お腹も一杯になり、大満足である。
ちなみに同店は、これまで何度かドラマの撮影で使われたことがあるそうだ。そんな雰囲気たっぷりの店内で、ハイクオリティーの料理が楽しめる場所。それが「お食事甘味処 つくし」である。
金子さん、宇賀神さん、ありがとうございました! 今度はプライベートで遊びに来ます。
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