横浜に「隠れ家」の名店はある?
ココがキニナル!
横浜市にある、地元民でなければ道に迷ってしまうような隠れ家レストランをぜひ探してほしいです。(ichitomoさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「お食事甘味処 つくし」と「仙や」は初めてだと道に迷ってしまうが、絶品グルメを味わえる隠れ家レストランだった。
ライター:三輪 大輔
ブルーライン吉野町駅にある隠れ家レストラン
横浜駅から横浜市営地下鉄ブルーラインで6駅先。そんな中心地から、ちょっと離れた吉野町駅にも、地元民でなければ道に迷ってしまうような隠れ家レストランがる。それが「仙や」だ。店までの道順は、下記の通り。
まずは吉野町駅1番出口から降りる
出口番号を間違えると迷う恐れがあるので要注意である。1番口を降りたら、目の前に大通りに沿って右へ進む。しばらく歩くとファミリーマートがあるので、その角を右折。そこからワンブロック歩くと、7階建てのマンションが現れる。
このマンション!
「仙や」は、白いマンションの1階に入っている。それにしても、こんなところに飲食店があるなんて・・・早速、入店してみることに! お邪魔します。
入ってすぐ、風情のあるカウンター席が登場!
なんだか由緒正しい店の雰囲気。キニナルこともたくさんあるので、「仙や」の店主・出口一也(でぐち・かずや)さんにお話を伺うことに。
よろしくお願いします!
「当店は、この土地で長年営業されていた『鈴本』という料理屋を居抜きで引き継いでオープンしています。南区の吉野町一帯は、その昔『日本橋』とよばれる花街でした。『鈴本』の店主も、元芸妓だった方です」
なるほど、だから落ち着いた空気のなかに重みを感じる雰囲気になっているのか! ちなみに「鈴本」は、1982(昭和57)年に、現在のマンションに建て替えられている。その時、外観や内装は改装されており、それを「仙や」が引き継いだ。店内には「鈴本」の店主が守り続けてきた、華やかだったころの名残の品々も残っている。
壁に飾ってある調度品も美しい
歴史がありそうな食器類も並ぶ
「鈴本」を居抜きで引き継いで、店をオープンさせたのには、理由がある。実は「鈴本」の店主と出口さんの奥さん・梨里子さんの母は、古くから交友関係があった。そのため、梨里子さんも「鈴本」を利用しており、出口さんと一緒に来たこともあるそうだ。その時、出口さんは、店の雰囲気に一目ぼれ。店主に頼み込んで店を譲ってもらい、2013(平成25)年5月に「仙や」がオープンした。
オープン以来、近所の方々やグルメ通を中心に人気を集めている「仙や」だが、日々進化もしているという。その一つが、店の奥にある座敷席である。
もともと座敷になっている席は、物置として利用していた。しかし、たくさんの人が一緒に楽しむスペースも作りたいという想いもあって、リニューアルを敢行したそうだ。
どうですか? この雰囲気のある座席は!
座敷は最大24席用意されているので、貸し切りの宴会などにも対応できる。また、少人数での貸し切りもできるそうなので、事前に相談してほしいとのこと。
椅子は座高が低くて、クッション性もあるので、年配の方も安心
そして、座敷席の改装とともに、新たに手入れされたのが庭園である。
一瞬ここが横浜だということを忘れそうになるほど見事な庭園
庭園は、2011(平成23)年の東日本大震災のとき、石灯籠が倒れるなどして、手の付けられない状態になってしまった。しかし、「座敷席を作るなら」と、思い切って庭師に依頼し、手入れをし直したという。
夜の庭園もまた風情があっていい
こんな雰囲気の中、料理が食べられたら美味しいだろうな。庭園を眺めているだけで、お腹が空いてきそうなので、店の料理について、お話を伺うことにした。
「仙や」のメニュー表
同店では出口さん考案の創作和食をアラカルトで楽しむことができる。揚物や焼物、干物、丼、甘味と、和食の魅力がぎっしりと詰まったメニュー構成だ。本日のおすすめも用意しており、季節性なども大切にしているという。
中でも、「レンコンまんじゅう」や「天ぷら」、そして最近提供を開始した限定10食の「そば」が人気である。ということで、そのメニューを中心に、料理をお願いすることにした。
ちなみに、そばは出口さんが、店内でイチから手作りしている。そこで、そば作りの様子も見学させてもらうことにした。
そば粉から、そば作りがスタート! ちなみにそば粉は信州産
水を足しながら、練っていく
ある程度、カタチができてきたら、作業台でさらに練る
そば粉がしっかりと混ざり合ったら、今度は伸ばす工程
少しずつ細長く伸ばしていき
最後は、折りたたむ
そして均等に刻んでいって、そばの麺が完成する
出口さんが手作りした「そば」は、実に美味しそうだ
麺にも重量感がある
同店では3000円~「おまかせ」で予算に合った料理を提供してくれる。
見事な彩の「前菜」に
その日によって内容が変わる「天ぷらの盛合せ」
目でも楽しめる「なすの田楽」
そして、こだわりぬいて仕入れた日本酒の登場! 1杯800円から
まず、最初に結論から述べておくと、どの料理にも、出口さんの職人としてのストーリーが刻み込まれていて旨い。
特におススメの「そば」は、ズッシリとしているのに、スッキリと食べることができる。〆の料理としてオーダーする人が多いのも納得。
落ち着いた空間で「食」を楽みたい
ゆったりと寛ぐことのできる座敷席と見ているだけで時間を忘れてしまうような庭園。「仙や」でなら、普段はなかなかできない話もできるかも、と思った。
出口さん、ありがとうございました!
取材を終えて
「お食事甘味処 つくし」と「仙や」は初めてだと道に迷ってしまうが、絶品グルメを味わえる隠れ家レストランだった。取材を通して、隠れ家には隠れ家でしか味わいない楽しみがあると改めて感じた。まだまだ横浜には、隠れ家レストランがたくさんあるはずである。引き続き、魅力的な隠れ家の名店を探していきたいと思う。
―終わり―
店舗情報
お食事甘味処 つくし
住所/神奈川県横浜市都筑区東山田3-6-20
営業時間/11:30~15:00(昼の部)、17:30~21:00(夜の部)
定休日/水曜日
電話/045-592-0500
仙や
住所/神奈川県横浜市南区二葉町2-18-5 ダイアパレス千歳第二 1F
定休日/不定休
営業時間/17:00~24:00
電話/045-243-8182
bubukaさん
2017年08月14日 08時08分
興味深い記事ですね。食べに行ってみようと思います。
雲葉 @since1992さん
2016年07月27日 12時19分
こういうお店って自分で見つけたときのほうが喜びも大きいと思うんですけど。
ラーメン大好きケンさんさん
2016年07月27日 10時51分
メニューの写真は、斜めで撮らなくてもww もう少しメニューが見えると嬉しいですね。予算の関係もありますので