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港の見える丘公園にある「ボウリング発祥の地」の正体は?

ココがキニナル!

港の見える丘公園からフランス橋の方へ階段で降りていった時「横浜ボウリング発祥の地」の碑と見つけました。長年気づきませんでしたが、もなぜにあそこがボウリング発祥の地なんでしょうか?(Zoo3さん)

はまれぽ調査結果!

ボウリング発祥の地は長崎。横浜発祥の地は不明確だが、1864年にボウリングサロンができたことにちなみ、居留地だった港の見える丘公園に碑ができた

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ライター:ムラクシサヨコ

港の見える丘公園にひっそりと・・・



港の見える丘公園には、何度も足を運んだことがあるが、「横浜ボウリング発祥の地」の碑には気づかなかった。さっそく、現地へ向かってみた。
 


記念碑は港の見える丘公園の入り口近くにあるらしい
 

あった! 木陰に碑が建っている!
 

このあたりです
 

「横浜ボウリング発祥の地」
 

碑には「1864年(元治元年)横浜外国人居留地内に 長崎に次ぎボウリングサロンを開場した記録がある 協会発足30周年を記念し ここに横浜ボウリング発祥の日を建立する」とあり、日付は「平成7年10月26日」とある。

ボウリング発祥の碑かと思ったが、碑を読む限り「横浜での」ボウリング場発祥の地ということのようだ。現在のような競技としてのボウリングでなく、1861(文久元)年に長崎の出島にできたボウリング「場」が「日本初」で、横浜は全国の発祥の地ではなく、2番目ということらしい。
 


碑にも「横浜ボウリング発祥」とあり、1864年という年号が
 

また、碑の建立に関与したと思われる「神奈川県ボウリング場協会」「神奈川県ボウリング連盟」「神奈川県ボウラーズ連盟」「全国実業団ボウリング連盟」「神奈川県連合会」それぞれの名前が記されている。

いったいなぜ、ここ港の見える丘公園に発祥の碑が建っているのか。ここにボウリング場があったのだろうか。キニナルことを聞いてみようと、碑にその名が刻まれている、神奈川県ボウリング場協会の事務所へと向かった。



神奈川県場ボウリング場協会へ



神奈川県内のボウリング場経営者による団体である県ボウリング場協会の事務所はJR関内駅から徒歩数分のビルの一室にある。いざ、中へ。
 


この扉の向こうが神奈川県ボウリング場協会
 

中に入ると、デスクにマスコット「かなピンズ」の描かれたボールが
 

取材に対応してくれたのは、協会事務局の西沢直彦(にしざわ・なおひこ)さん。西沢さんによると、これまで多くのメディアやボウリング関係者、郷土史研究家ら、たくさんの人が「ボウリング発祥の地」について協会に質問に来て、調査を重ねたそうだが、横浜のどの場所だったかは不明とのこと。

港の見える丘公園に碑が建っているのは、あの場所にボウリング場があったというわけではなく、碑を建てるにあたり、公園の敷地を使用することができたからということなのだそうだ。