40年ぶりの大幅リニューアルで藤沢駅北口デッキはどう変わる?
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40年ぶりの大幅リニューアルで藤沢駅北口デッキはどう変わる?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
新しい藤沢駅北口デッキは2019年に完成予定。昇降施設の増設など利便性が向上するほか、交流や憩いの場として利用できる空間づくりを目指す
ライター:福原 麻実
藤沢駅について、読者の皆さんはどんなイメージを持っているだろうか。藤沢駅周辺の街をよく知らない筆者の場合は、JR、小田急、江ノ電の3社がある「乗り換えの駅」というイメージしかない。
そんな乗り換えに便利な藤沢駅、人の利用が多い駅にもかかわらず・・・
北口デッキは古いというか、昭和な感じ
今回は、40年ぶりにこの北口デッキが全面リニューアルされるらしいとのこと。いったいどう変わるのだろう? そして利用者は何を期待しているのだろう?
藤沢駅の現状確認と利用者の声を聞くことに
現在の北口にある歩行者デッキができたのは1979(昭和54)年。総面積は4700平方メートル。JR桜木町から横浜ワールドポーターズなどがある新港地区を結ぶ汽車道(約9100平方メートル)の約半分といえば、イメージしやすいだろうか。
さいか屋藤沢店と、ビックカメラ藤沢店、ルミネ藤沢などの商業施設が北口デッキで直結しており、デッキの下はバスターミナルとなっている。
バスターミナルは昼でも薄暗い印象
さらに藤棚などが設置されており、市民の憩いの場としての役割も果たしているそうだが・・・
晩秋の曇り空のせいかもしれないが、こちらもちょっと暗い
現状確認にあたって、北口デッキの全体を見ようと、さいか屋のシースルーエレベーターに乗ってみた。
古く色褪せた感じがするものの、ベンチでひと休みする人の姿もある
そのさいか屋に行くにはデッキから直結しているとはいっても・・・
改札を出て店内に入るには階段を降りなければならず
地上からエレベーターで上がっても店までは階段がある
移動のたびに短い昇り降りをしなければならず「これはちょっと不便だな」というのがここまでの筆者の感想であった。
北口デッキは階段や段差が多い印象
この北口デッキができた当時は、あまりバリアフリーという観点で駅周辺施設が設計されることがなかったのだろう。
利用者の方にもお話を聞いてみた。最初にお話を聞かせてくださったのは、森さんファミリー。芳樹(よしき)さんと愛美(まなみ)さんは藤沢市在住歴6年だという。
赤ちゃん連れだった森さんファミリー、段差が多い北口デッキはベビーカーでは不便では? と質問してみると、エレベーターとエスカレーターが1基ずつあるので、なんとかなっているそうだ。
それよりも「赤ちゃんがいるので育児用品店がないのが不便。あとは、ニトリみたいなお店がほしい」とのこと。
はまれぽの読者でもいらっしゃる森さん。ありがとうございます!
そのほか、通勤で藤沢駅を利用するという、横浜在住30代女性の奥さん(写真NG)にもお話を聞いてみた。
この北口デッキの現状に困っていることや、これからどうなることを期待しているか伺うと「この上でイベントが行われているときに、通るスペースがなくて困る」という答えが返ってきた。どこでイベントをやっているのだろう? と思ったら・・・
前述のこういったスペースで行われているようだ
また、イベント開催時に通行用のスペースが確保されていないので、今後は交通整理などの対策をしてほしいという。
そして「喫煙所の煙があちこちに流れてしまっている」という悩みも聞かせてくださった。
この場所から広場(写真右上)などに煙が流れるそう
決められた場所で喫煙している喫煙所利用者にも、通行する人にも罪がないだけに、悩ましい問題である。
公衆電話は2016(平成28)年9月に撤去されたそうで
今ではハトの憩いの場になっている(?)
新しいものは、エスカレーターとこの看板くらいだった
エスカレーターはちょっと近未来的なデザイン
昔は必要不可欠だった公衆電話も、今ではほとんどの人が携帯電話・スマートフォンを持つようになったために不要となったのだろう。こういった昭和の名残も、今回のリニューアルでは完全になくなるのだろうか。
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