ターミナル駅ではない港南台に髙島屋がある理由って?
ココがキニナル!
昔から疑問。なぜに港南台駅に髙島屋が? 髙島屋の売上は横浜店が日本一のようですが、港南台店の売り上げも含まれる? 港南台店の売上の割合は? ニトリもキニナル(hamachanさん、浜っ子五代目さん)
はまれぽ調査結果!
ニュータウンとして発展した港南台に出店。全国の髙島屋で横浜店は単店売上日本一。港南台店は横浜店の販売部のひとつで売上割合は横浜店全店の約7%
ライター:紀あさ
港南台駅は、JR根岸線の駅だ。横浜駅から根岸駅経由で大船駅までの区間を根岸線と呼ぶが、初めにこの区間の鉄道の歴史を遡りたい。
話すと長くなるので、図にまとめるとこんな感じである。
根岸線の歴史(Google mapに筆者書き込み)
そんなわけで今回は日本の鉄道発祥区間の一部も含まれる、由緒正しき根岸線港南台駅の前に建つ、髙島屋のお話です。
港南台駅前の髙島屋
JR港南台駅の改札を出て左へ曲がれば、バスロータリーの向こうに髙島屋が見える。
駅前にてパノラマ撮影
港南台髙島屋の正面に回り、午前10時の開店を待つ
出迎えてくださったのは、横浜髙島屋の広報・IR室の村山亜希(むらやま・あき)さん。村山さんは横浜髙島屋(以下横浜店)と港南台髙島屋(以下港南台店)の広報を担当している。
よろしくお願いいたします
まず横浜店の歴史を聞いてみよう。
村山さんによると、現在の横浜店のある横浜駅西口一帯は、戦後約10年間「横浜駅の裏口」といわれ放置されていたそうだ。この空き地を相模鉄道(以下相鉄)が入手。
その後、百貨店を中心としたビルが計画され、髙島屋が出店を受け入れて1959(昭和34)年10月1日に開店。現在も横浜店は相鉄グループ所有のビルのキーテナントとして入っている形だ。
開店時の横浜店(髙島屋ホームページより)
次に、今回の主役となる港南台。1973(昭和48)年の根岸線全線開通後、港南台駅を含む根岸沿線には大きな団地が建ち、いわゆるニュータウンとして発展し始めた。
開業当初の港南台駅(横浜市ホームページより)
住民が増えていく新しい街での買物の場として、1976(昭和51)年に同じく相鉄グループが管理するショッピングセンター「港南台バーズ」が港南台駅前にオープン。
1983(昭和58)年10月1日、同ビルの第2期部分の完成時に、髙島屋の港南台店が出店となった。
買い物客でにぎわう「港南台バーズ」
「地域一番店」としての横浜店に対し、ニュータウン港南台では「地域密着性」「デイリー性」「カジュアル性」などを重視し「地域から親しまれる百貨店」を目指している。
また、港南台は横浜店と商圏が重なるため、当初は横浜店の支店として開店。現在は横浜店の中のひとつの販売部(港南台販売部)という位置づけだ。
相鉄沿線でない港南台駅にどうして相鉄のビル?
横浜西口を流れる新田間川
埋め立て事業からの転換が港南台進出の契機となった