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テーブルゲームがあるレトロ喫茶店を一斉調査!

ココがキニナル!

昔ながらのレトロな喫茶店ってのはまだまだ横浜市内にはありますが、私の思い出の喫茶店というと、テーブルゲーム筐体を置いた喫茶店。そんなお店ってもう全滅してしまったのでしょうか?(でっちさん)

はまれぽ調査結果!

レトロ喫茶店+テーブルゲーム筐体、全滅寸前! 今回紹介するのは、3店舗。ブラウン管と電子音に再会するなら、即訪問をお勧め!

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ライター:はまれぽ編集部

レトロな喫茶店がやっぱり楽しい。

モーニングがお得で、ナポリタンのボリュームに驚き、ゆっくり本を読んだり、週末の計画を立てる。真空管のアンプから聞こえてくるロシアンピアニシズムにあの日を想い、毎日のはかなきことをしばし忘れ、年代物のふんわりソファーにお尻を捧げる。

ちょっとしたトリップ体験ができる。消滅させちゃダメな昭和遺産の1つ。

そういえば、映画やドラマの中では物語の始まりは、いつも喫茶店から。例えば、松田優作や永瀬正敏、もしくは、ヒロシとトオルのビーバップ。

 

喫茶店と言えば松田優作のこのセリフ。「コーヒー飲んだら行くから、あぁ」
 

一方、テーブルゲーム筐体(きょうたい。以下テーブルゲーム)について?  皆様ご記憶ありますか? 

時はファミコンが登場する前、1976(昭和51)年のこと。ゲーム会社「タイトー」が「ブロック崩しゲーム」を喫茶店に納品するためにはどうしたらいいかと開発したのが、テーブルゲームだった。要は飲食とゲームを一緒にしちゃって、コーヒーを飲みながらゲームができるって発想だったようだ。

そして2年後の1978(昭和53)年に同社から発売された「スペースインベーダー」ゲームが、全国的に大ヒット。

全国の喫茶店という喫茶店にテーブルゲームが置かれ、両替した100円玉をテーブルにつみ上げて「インベーダー」に熱中する人が続出したらしい。ほら、テレビ番組などで昭和の風景としてよく見ることができるあのシーン! 皆様も一度は見たことがあるだろう。

 

懐かしい! 当時流行したゲーム、パックマン!
 

こちらもまた、大切にしたい昭和遺産の1つ。

というわけで今回は、レトロ喫茶店とテーブルゲーム、2つの昭和遺産を求めて、横浜市内で調査を開始。

インターネット、口コミなどさまざまな方法で情報収集をしたが、横浜市内で確認できたのは1軒のみ。ではでは、はまれぽ調査エリア内から、テーブルゲームがあるレトロ喫茶店を3軒ご紹介します。




1軒目は藤沢駅近く「喫茶ジュリアン」



藤沢駅北口から徒歩3分ほど。ビックカメラ横の道を進み、右手の路地に入る。路地の奥には、以前はまれぽで紹介したラーメン「こぐま」があり、そのほかレトロな喫茶店が2軒並ぶ。

 

「喫茶ジュリアン」の看板と「占」の文字に引き寄せられて
 

 おしゃれな窓枠にキュンっとしながら
 

中を覗く! あった、あった! 
 

ワクワクとドキドキをミックスさせながら、店内へ。時刻は午前10時30分ごろ。午前8時からのモーニングは終わり、ランチまでの静かな静かな時間帯。

オーナーらしき女性はキッチン前のカウンターにいるお客さんと談笑している。スピーカーから聞こえてくるモダンジャズのボリュームが耳にやさしく、モアベター。頃合いを図って、女性オーナーにテーブルゲームの話をお伺い!

 

名前は「ママ」でお願い、顔アップは恥ずかしいからダメ
 

「テーブルゲームは30年前からあったかな。私の母がお店を切り盛りしていて、お店を譲りうけたのがそのころ。そのとき、ちょうどね、テーブルゲームがどこの喫茶店にもあって、大ブームだったわ」とママ。

 

カフェオレ色に染まっている店内
 

「やっぱり初めは、インベーダーゲームですか? 」とママに質問。

ママは、サンドイッチに軽く塩を振る手を休め、「いや、うちは麻雀ゲームだけ。最初から。多いときは5台。当時はね、今となっては信じられない話かもしれないけど、あのテーブルは、順番待ちができて、人気のテーブルだったの。朝、店に来て、モーニングを頼んで、ランチを食べて、夕方までって。1日中テーブルを独占する不届きものもいたわ。あまり覚えていないけども、時間制にしたり、順番待ちにしたり・・・。当時は、すごく人気があったのよ」と丁寧に答えてくれる。

 

今はたまに常連さんがやるくらいかな
 

「今はね、テーブルゲームは2台。そのうち1台は故障しているから、店の奥の方に置いていて、テーブルとして利用。窓際の1台は、今も現役。でも、この1台も壊れたら、テーブルにするしかないわね」とママ。

 

店内どこを撮っても絵になります!
 

お店の名前はママのママが、19世紀の小説家、スタンダールの『赤と黒』に出てくる主人公、ジュリアン・ソレルから名付けたそうだ。恋愛小説として有名だが、「少数の幸福な人」に向けたメッセージも読み解くことができるという小説。そのメッセージは、ママがオーナーとなった現在も、お店に訪れた人には、そっと届いているようだ。

最後に、広々とした店内の中央にある素敵なガラスケースをご紹介! 

 

ペアージュースってなんざんしょ? キニナルよ
 

2軒目は横須賀! 「ジャズ喫茶ミスティ」



京急線横須賀中央駅から徒歩2分ほど。ジャズ喫茶「ミスティ」に向かう。簡単に道案内をすると、改札を出て、歩道橋広場をまっすぐ抜け、歩道橋の階段を降り、「松屋」を通過して、左手の雑居ビルの地下へ。

 

目印の看板! ショーウインドに即ロックオン
 

サイコロ型が激カワ!(現在は販売終了)
 

扉の向こうへGO!
 

突撃を即決してくださった、オーナーの小澤正俊(おざわ・まさとし)さん
 

店内に入りまずはオーナーに挨拶。即取材オッケーを頂く。ナポリタンとコーヒーを注文して取材班は、お手隙になるまで待機。店内をぐるりと見渡すと、ピンクの公衆電話越しにテーブルゲームを発見! 席を移動させ、いざ! ゲームはじめ!!

 

ピンクの公衆電話とテーブルゲームの歴史的ツーショット!?
 

そうそう1ゲーム100円だったね!
 

坂本教授も石野卓球さんも喜ぶ!? チープな電子音!
 

あれれ、麻雀て、どうやるんだっけ!?
 

ゲームのジャンルは麻雀。ゲームをやっていると、記憶の奥に眠っていたテーブルゲームで遊んでいた記憶が甦ってきた。インベーダー、パックマン、ゼビウス、ギャラクシアー・・・。
なんだかうれしぃ恥ずかしぃ朝帰りな気分になったてきた!?

という間に、注文していたナポリタン(700円)が到着。

 

ナポリタン(700円) 
 

このモチモチ感! 半端なし
 

ナポリタンは思った以上にボリュームあり。ウインナー、タマネギ、マッシュルームがケチャップと絶妙に絡み合っていて、激旨。いわゆる喫茶店風ナポリタンというよりは、がっつり食べたい時に行きたいトラットリア(定食屋さん)ナポリタン。

また、サラダとみそ汁がガッツリ系ナポリタンの味を和らげてくれる。オーナーのホスピリタリティーを食で感じることができ、幸せな気分に。