突然の雨が多くなる季節、上大岡の京急百貨店で始まった「傘の貸し出しサービス」の実績は?
ココがキニナル!
京急百貨店が傘の無料貸し出しサービスを始めました。後日返却するシステムですが、モラルが崩壊しつつある現在ではどれだけの返却率が得られるか非常にキニナル(よこはまいちばんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
開始後1週間は雨が少なかったこともあり、返却率は「100%」。これからにわか雨が多くなる季節だが、地域密着型の店舗なので返却率は高くなりそう!
ライター:はまれぽ編集部
関東甲信越は6月29日、2018(平成30)年の梅雨明けを迎えた。例年に比べて22日ほど早い夏が到来した!
もうすっかり夏!
梅雨を抜ければ雨の季節は終わりかと思いがちだが、実際には天気が急に崩れたり、ゲリラ豪雨や台風が襲い掛かってくるのはこれからの季節。突然の雨への備えはまだまだ必要と言えそうだ。
取材中に雨が降ると本当に辛いです(6月23日の様子)
例えば、買い物中に雲行きが怪しくなり、自分が傘を持っていないことを思い出したら・・・。たいていの人は、雨に降られる前に一目散に帰宅しようと考えるのが普通だ。
「お客様が雨を気にして、ゆっくり買い物ができないのではないか」。そんな思いを抱いた上大岡の京急百貨店の従業員。そこで6月21日から新たに始めたのが、傘の貸し出しサービスだ。
地元密着店舗ならではのサービス
従業員の発案でサービスに!
最近ではホテルや商店などでも傘の貸し出しサービスは広がりを見せている。うっかり出先で購入してしまいがちなビニール傘だが、コンビニ傘も少々値上がり気味。お店で借りることができればエコだし、お財布も傷まない。
早速、上大岡駅直結の京急百貨店で、実際のサービスをみせていただいた。
やってまいりました京急百貨店
傘の貸し出しを受けられるのは、3階のインフォメーションか、3階~7階の各売り場。この日は梅雨明けの当日で快晴だったこともあり、インフォメーションでご対応いただいた。
借り方は簡単。
インフォメーションでは名前と電話番号を記入すれば
すぐに傘が貸してもらえます!
この傘は大手メーカーのものを使用しており、しっかり高級感がある作り。さりげなく入った「KEIKYU」のデザインもお洒落だ。
残念ながら非売品とのこと
強い雨風にも耐えられそうだ
そして、実は各階の売り場で傘を貸してもらうのはもっとシンプル。雨が降ってきたときに、店員さんがバックヤードから傘を出してきてくれて、名前や電話番号の申告も求めていない。
広報担当の巣立利衣子(すだて・りえこ)さんによれば、「接客はお客様とのコミュニケーション。お買い物中に雨が降ってきたら、『傘をお貸ししているので、ゆっくりとご覧になってください』とお伝えし、そのままお買い物をお楽しみいただきたいです」という。
売り場でもごく自然に貸してもらえる
上大岡の京急百貨店は、地域に密着したサービスを重視しており、お客様との距離が近いことが特徴の一つ。傘の貸し出しは、ゆっくりと買い物をしてもらうことに加え、もう一度店舗に来店してもらいたいという狙いもあるという。
貸し出し期間は1ヶ月としている。返却のためにお店に来てくれれば、「それをきっかけにお客様のコミュニケーションにつながる」ことになり、お店にとってもいいことだらけというわけ。
貸し出しの実施は周知の真っ最中
そしてキニナル投稿にもあった、実際の返却率だが「サービスを開始してから、まだ雨が1度しか降っていないので、貸し出しの実績が2件しかないんです・・・(6月29日時点)。梅雨は明けてしまいましたが台風の季節も到来するので、これから利用が増えると思います!」とのことだ。
雨が降ったのは、6月23日の土曜日。この日に貸し出した2件は、すでにどちらも返却されているとのこと。
あえて言えば「100%の返却率」。もちろん、これから数が増えればどうなるかはわからない。京急百貨店は常に30本の傘を常備しているが、在庫も用意しており継続的にサービスを実施していく意向だ。
本格的な出番はこれから。返却率はまた改めて伺うことにする
市内の百貨店でこうしたサービスを行うのは珍しいようだが、傘の貸し出しそのものには先例もある。
JR戸塚駅にもつながる戸塚区役所
戸塚区役所は、2017(平成29)年から区役所の入り口に「善意の傘」を設置。これは、市営地下鉄戸塚駅から寄贈された傘を来館者が自由に使用できるようにしているもので、突然の雨などの際に来訪者に重宝されているという。
自由に使うことができる
こちらの傘には「善意の傘」であることを示すテプラが貼られ、「ついでのご来訪の際にご返却を」を呼びかけてはいるが、元々忘れ物であるためにまったく強制はしていない。
区としても、寄贈される忘れ物の傘がたくさんあることから無くなれば補充するというスタイルで、「ご自由にお持ちいただいている」(同区総務課)という、まさに善意の運営だ。
返却のお願いもどこか控えめ
市営地下鉄では梅雨期に1日50本近い傘を回収しているという
そのほか、横浜都心部では映画『恋は雨上がりのように』のキャンペーンのために、桜木町やみなとみらいなどで「傘シェア」が行われたこともあった。(2018年6月30日までの実施)
取材中に雨が降ってきたときにはとても助かった
傘の貸し出しサービスは、商店街やビルテナントが地域ぐるみで実施している例もあり、これから広がりを見せそうなサービスだ。もちろん、「借りたら返す」ことが大前提。サービス利用者の返却率についても、注目していきたい。
取材を終えて
今はなんでもネットでできる時代。買い物も、インターネットショッピングに頼りきりの人も増えているのではないだろうか。
突然の雨を筆頭に不便なことも多いお店でのお買い物だが、こうした心温まるサービスがあれば、また出かけたくなってしまうかもしれない。
ー終わりー
- 前へ
- 1
- 次へ
master kさん
2018年07月03日 08時25分
せっかくなら交通系カードでワンタッチだと便利でスムーズですかね(^-^)/
みぃ3さん
2018年07月02日 03時35分
良いサービスがあるんですね!
急な雨で買った安い傘など、愛着はなく、さりとて骨組みだけに切って捨てるのも惜しい気がして増えてしまいます。集めるところがあれば喜んで寄付したいのにと思っていました。あちこちにできて欲しいです。