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横浜市内の「横浜駐屯地」で年に一度の一般開放日「納涼祭」に突撃!

横浜市内の「横浜駐屯地」で年に一度の一般開放日「納涼祭」に突撃!

ココがキニナル!

横浜市内にある唯一の自衛隊施設、陸上自衛隊横浜駐屯地で、年に1回7月に開催される「横浜駐屯地納涼祭」ってどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

陸上自衛隊横浜駐屯地の納涼祭は、例年2600人が訪れ、近隣6つの町内会や地元の小中学生が踊りや楽器演奏を披露する、地域密着型イベントだった。

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ライター:星野 憲由

意外と知られていないが横浜市内には陸上自衛隊の駐屯地(基地)がある。陸海空を含めて市内唯一の施設であり、大都市横浜の規模に似合わない、全国で3番目に小さい駐屯地だ。

その横浜駐屯地には、年に1度だけ、一般開放される日がある。それが2019(令和元)年7月20日に行われた「横浜駐屯地納涼祭」だ。この機会を逃す手はないと、普段はベールに包まれたハマの自衛隊に突撃してきた。

 

横浜駐屯地のゲート。警備も厳しい!
 



陸上自衛隊横浜駐屯地へのアクセス



そのアクセスは、まずは横浜駅西口で、バスターミナルの10番のりばに向かう。目指すは「浜5 三ツ沢グランド 交通裁判所 横浜駅西口」行きのバス。

 

相鉄バスで横浜駅から一本で到着する
 

道の混み方にもよるが10~20分くらいでバス停「交通裁判所」に到着。下車すれば、目の前が、横浜駐屯地だ。

 

写真右側の銀色のものがバス停。まさにバス停の目の前
 



2019年度の横浜駐屯地納涼祭の楽しみ方



納涼祭は17時に開門し、閉門の21時までたった4時間だが、駐屯地内で過ごすことができる。イベントプログラムとしては以下の通り。

 

地元小中学生による出し物がある
 

まさか盆踊りだけということはないだろう・・・? とはいえ、勝手がわからないので、まずは広報室に問い合わせてみた。
対応してくれたのは、中央輸送隊の総務課総務班長の瀬古口祐美加(せこぐち・ゆみか)一等陸尉。

 

広報業務も担当する美人さんの瀬古口班長。独身ですぞ!
 

「納涼祭は、毎年2600人ほど遊びにきていただいているお祭りです」

では、どんなお楽しみが用意されているんでしょうか?
「盆踊りの演舞のほか、装備展示として特殊車両がご覧いただけますよ。また地域自治体の皆様による屋台も多数出展され、その他には、自衛隊広報ブースや体育館でのお子さま向けビンゴ大会なども開催されますよ」

 

納涼祭の会場マップを見ているだけで期待が膨らむ
 

せっかくの年に一度の一般開放日! 体育館以外の自衛隊施設の中もめちゃくちゃキニナルところだが、見せてもらえないのだろうか・・・?
「施設内には、体育館以外は、お入りいただくことはできません。ちなみに売店は、とても小さく、自衛隊グッズの販売もあまりないんです」とのこと。

自衛隊好きの筆者としては、横浜駐屯地の名入りのオリジナルグッズが売店などにあったら欲しかったのだけれど・・・「別の機会でも販売することなんてないんですかねぇ」
そう問うと瀬古口班長は
「グッズを買える機会はありません。そもそも横浜駐屯地のオリジナルグッズは作っていないんです」と残念そうに答えてくれた。

「でも、民間の方が、あまり見る機会のない装備品が見られるのは楽しいと思いますよ。それと隊員の演舞です。創作舞踊の先生を招いて、練習を重ねています」と話してくれた。

そして、この納涼祭は地域自治体の皆さんとの協力で成り立っているそう。実際、隊員の皆さんは地域住民との交流に力を入れている。この納涼祭だけでなく、横浜駐屯地として保土ヶ谷まつりに参加したり、保土ケ谷区岡沢町の御神輿のお祭り前のお祓いにも参加しているという。より地域に密着した存在だと感じているだろう。



出かける前に知っておきたい横浜駐屯地ミニ知識



駐屯地内を歩いてまわる前に、ここ、陸上自衛隊横浜駐屯地について簡単に説明しておこう。

 

中央輸送隊のエンブレムが描かれた玄関マット
 

横浜駐屯地は、陸上自衛隊輸送部隊を中心に、自衛隊内の警察的役割を果たす警務隊、第316基地通信中隊で構成されている。具体的には、空港や港でアメリカなどから輸送されてきた装備品のチェックをして、所定の場所まで輸送する各種輸送業務、港湾や空港での装備品の受け取りなどを担っている。また東日本大震災などの災害派遣やPKOの海外派遣などにも参加している。

ちなみに、アニメや小説などで人気の『魔法科高校の劣等生』の「横浜争乱編」エピソードでは、実際に保土ケ谷区内にある横浜駐屯地を連想させる「保土ヶ谷駐留部隊」というセリフが幾度となく出てくる(作品では自衛隊ではなく国防軍)。ある意味、横浜駐屯地は、アニメ聖地なのかもしれない。

 

熊本地震の災害派遣にも参加
 



チホンブースでは無料シールサービスを実施



門をくぐると、まずは手荷物チェック。そのまま真っ直ぐ坂道を下っていくと、自衛隊神奈川地方協力本部、通称神奈川チホンのブースが見えてくる。チホンとは、自衛隊の広報活動と隊員募集活動を任務としている機関だ。今日は神奈川チホンのキャラクタータマちゃんがお出迎え。

 

会場へぞくぞくと人が集まっていく
 

タマちゃんは子どもたちに大人気。ちなみに名前の由来は弾丸のタマから
 

こちらのブースを覗いてみると、子どもたちが行列を作っている。腕を出して何かをしているとも思ったら、腕にタマちゃんのシールを貼ってくれていたのだ。シール体験していたお客さんに納涼祭について話を聞いてみると、なかなか評判が良い様子。

 

保土ケ谷区峰岡町の太田さんは「夏を感じられるイベントで昨年も来てます」
 

娘さんの腕にキュートなタマちゃんのシールが
 



陸上自衛隊ならではの特殊車両がズラリ



その隣には、自衛隊車両が展示されていた。輸送防護車、96式装輪装甲車、73式小型トラックが並んだ迫力は、さすが陸上自衛隊って感じだ。子ども連れはもちろん、女性にも人気のフォトスポットになっていた。

 

輸送防護車は日本に8両しかないレア車両で神奈川発上陸。通称エムラップ
 

96式装輪装甲車は迫力の8輪車で、くさび形のデザインがかっこいい
 

73式小型トラック、通称パジェロ。市販車とは一味違う改造が施されている