横浜市内の「横浜駐屯地」で年に一度の一般開放日「納涼祭」に突撃!
ココがキニナル!
横浜市内にある唯一の自衛隊施設、陸上自衛隊横浜駐屯地で、年に1回7月に開催される「横浜駐屯地納涼祭」ってどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
陸上自衛隊横浜駐屯地の納涼祭は、例年2600人が訪れ、近隣6つの町内会や地元の小中学生が踊りや楽器演奏を披露する、地域密着型イベントだった。
ライター:星野 憲由
地域自治体による模擬店グルメがずらり
メインステージのあるグラウンドには、盆踊りのやぐらが設営され準備万端。さらにグラウンド周囲には、地域の自治体による18種の模擬店が出店していた。焼き鳥・おでん・ジャガバター・かき氷といった屋台定番の味や、ビール・ジュースなどの飲み物、子どもが大喜びのジャンボ風船・水風船すくいなどバラエティーに富んだお店が軒を連ねている。ちょっとしたB級グルメイベント並みの人出だ!
各模擬店の予想以上の行列に驚き
各200円のシュウマイとフランクフルトを販売する、明るい岡沢町“美人部”のみなさん
やぐらを中心に納涼祭の本番が開幕
17時15分。納涼祭が開幕。やぐらをステージに、子どもたちの演奏や演舞がオープニングを飾った。これが、予想外に本格的で、観客の視線をしっかり集めていた。
松本中学のブランスバンドの演奏でスタート
峰小学校の演舞も元気いっぱい
松本中学はブラスバンドだけでなく、踊りのレベルも高い
ちなみに、やぐらの最前列はレジャーシートが敷かれていて、まさに特等席!
体育館でのビンゴ大会は大人も子ども大盛況
グラウンドから、今度はビンゴ大会が開催されている体育館に潜入。中は、子どもたちを中心になかなかの盛況。隊員さんが番号を読み上げるたびに歓声とため息が室内に響きわたり、大人も子どものもらったビンゴカードを見ながら一喜一憂している。
熱い! ビンゴ大会!
うまい棒大量ゲットのゆうくんとママ(左)と、そのお友達
ちょうど体育館内を警備中の警務隊・八木陸曹長に今日の納涼祭の様子を聞いてみた。
「民間の方との交流は心が和みます。ただ会場内はお酒の販売もしていますし、暗くなってくるので、安全に過ごしていただくため警備を行っています」と話してくれた。
会場警備を担う司法警察員の八木陸曹長
グラウンドでは子どもたちの演舞から盆踊りへ
グラウンドに戻ると、すでに盆踊りが始まっていた。ここからは、大人がメインで踊っているようだ。定番の『炭坑節』から『きよしのズンドコ節』、さらには『ダンシングヒーロー』までかかっていた。うーん、選曲が幅広い。
踊りの進行を担当していた荒木2等陸尉によると「今日は小雨に見舞われていますが、人出は例年と変わらない。もしくはそれ以上の人出だと思いますね」と話してくれた。今の安定した人気こそ、すでに横浜駐屯地が地域に根ざした存在になっている証拠なのかもしれない。
ハッピを羽織っているのが横浜駐屯地の隊員だ。
踊り手の誘導を担当する荒木2等陸尉「地域の方に楽しんでもらえてうれしいですね」
納涼祭のクライマックスはお神輿が登場
納涼祭も、いよいよクライマックス。盆踊りに続いて、横浜駐屯地のクラブ活動でもある「横浜湊和太鼓」が登場。男性隊員だけでなく、女性隊員も颯爽とバチを振る姿がカッコイイ。
迷彩服の上に白い丈の長いハッピが決まっている横浜湊和太鼓メンバー
そして最後に、地元岡沢町の神輿が登場! やぐらの周りを何周も回り、町内へと戻っていった。
神輿を見送ると、間もなく、部隊長の閉会挨拶と閉会のラッパが鳴り響くと納涼祭の幕は閉じられた。
途中から町内会以外の人たちも飛び入り参加し神輿を担ぐ人が続出の人気ぶり
名残り惜しそうな雰囲気を漂わせながら、みな、家路へとつく
参加されたお客さんらに話を聞くと、毎年のように参加しているという声が多かった。
岡沢町界隈は、あまり平地がないせいか、十分な広さを確保した公園が少ない。そのせいか、この納涼祭が地域で最大級な盆踊りになっているようだ。
また、氏神様の橘樹神社の祭礼は6月と時期もズレているため、夏本番のお祭りとして、地域に浸透しやすかったのだろう。その象徴か、子ども連れの親子はもちろん、中高生が友達同士で遊びに来ている姿も目立っていた。ちなみに年齢に限らず、圧倒的に女性客の方が多かったのだが、そこはガチムチなイケメン自衛官との出会いを求めて・・・なんて理由もあったりなかったり?
取材を終えて
自衛隊の基地ということで、納涼祭といっても、ピリピリした雰囲気かと思っていた。しかし、会場は、地域自治体も参加して、とても和やかに盛り上がっていた。しかも、子どもは踊ったり、屋台でフードを食べたり、おもちゃで遊んだりと、まさに子どもたちの天国。広々とした芝のグラウンドを自由に走り回るなど子どもたちは、テンションが上がりまくりだった。
普段入れない場所で行われるお祭りは、大人にとっても子どもにとっても、貴重な1日を過ごせる機会だと感じられた。なお来年も7月の第3週の土曜日頃に開催予定となっている。
-終わり-
取材協力
陸上自衛隊 横浜駐屯地
住所/横浜市保土ヶ谷区岡沢町273
電話/045-335-1151(駐屯地広報 内線216)
※情報は取材当時のものです
ホトリコさん
2019年07月29日 12時23分
何度か前を通った時に一度だけ門の前に警備の為に隊員さんが立っていたのだが、たしかヘルメットじゃなかったと思っていたら、写真の警備担当の制服を見てこれだと思いました。