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横浜にある陸上自衛隊の駐屯地や米軍基地で食べられる「軍隊メニュー」について教えて!

ココがキニナル!

横須賀には海軍カレーやネイビーバーガーなど自衛隊・米軍に関する食べ物はありますか?(ほっけさん)陸上自衛隊横浜駐屯地がキニナリます(ヤングさん、ホトリコさん、いちやんさん)

はまれぽ調査結果!

陸上自衛隊横浜駐屯地では横浜の名物献立を作り、一般人でも食べられる企画を設けている。また瀬谷のバーDeepが米軍関係者に人気だった

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ライター:小方 サダオ

住宅街の真ん中に建つ横浜駐屯地



自衛隊と米軍のレシピを民間に提供するというアイデアで人気になった“海軍カレー”と“ネイビーバーガー”。
 


横須賀海軍カレー本舗のよこすか海軍カレー
 

横浜にも自衛隊や米軍に関連したグルメはないかとインターネットを中心に探してみた。すると保土ケ谷区にある陸上自衛隊横浜駐屯地で、普段隊員が利用している食堂で一般人が食事できる、「体験喫食」という企画を行われていることを知った。

こだわりぬいて調理された「名物献立」というメニューをいただこうと、取材に向かう。
 


横浜市営地下鉄・三ツ沢上町駅から徒歩15分、保土ケ谷区の横浜駐屯地・中央輸送業務隊
 

中央輸送業務隊の本部
 

総務課総務班・1等陸尉(右)と糧食(りょうしょく)班長


1等陸尉と糧食班長のお二方に案内していただき、まずは横浜駐屯地の沿革に関して伺った。取材時にはお二人のお名前を伺って取材をしていたが、自衛隊では実名を出しての取材はNGとのことで、役職名での記載にさせていただくことを了承いただきたい。

1等陸尉は、
「こちらに自衛隊の部隊が配置されたのは1957(昭和32)年ですが、現在の中央輸送業務隊となったのは1983(昭和58)年からです。同部隊には総務・企画・運用・管理・会計という課があり、主な役割は、自衛隊員や物資の輸送を仕切る仕事になります。PKOや災害派遣で地上部隊の隊員を国内や海外へ移動させる際の、仲介をする仕事です」と話してくれた。

また「救援物資の輸送をする際、一時的に保存するための倉庫や、輸送を担当する日本通運などの業者を入札(情報を公告して参加申込を募ること)で手配する仕事も行います」とのこと。
 


玄関には歴代の隊長の名前が掲げられている
 

中央輸送業務隊長の1等陸佐
 

陸上自衛隊の広報誌より
 

部隊に配備された軍用トラック
 

軍用の小型トラック


続けて、「さらに隊員が実弾射撃訓練のためにアメリカに渡る際など、渡米のための税関、検疫などの移動部隊の手続きや使用する民間船を入札で手配したりもします。そのため小規模な駐屯地にもかかわらず、100億円単位の巨額の予算を扱う仕事を担当しているのです」と答えてくれた。

横浜にこの輸送部隊が配置されたのは、羽田空港や横浜港に近いからなのだそう。まさに国際貿易都市・横浜の駐屯地にふさわしい、自衛隊と海外とを結ぶ任務を担っているのだ。

そして1等陸尉は「同部隊は住宅地の中に位置しており、地元に密着した駐屯地となっています。夏祭りや餅つき大会など、地元の自治会とともに行う行事が多いです」と話す。地域への密着がうまくいっているのは、周辺の住民にとって安心感を与えてくれる場所だからなのかもしれない。
 


駐屯地で行われる夏祭りの様子


隊員の方が1日をどのようにすごしているのか一等陸尉に伺うと、

「午前7時30分に出勤すると、午前8時に自衛隊体操という体操を行い、午前8時15分より各自の業務を始めます。そして正午から1時間は食事の時間となり、午後1時からは再び業務に戻ります。そして基本的には午後5時ごろに業務が終了となりますが、毎日のように残業があります」とのこと。
 


中央輸送業務隊(CTMC)のイニシャルを説明中の語学堪能な1等陸尉
 

中央輸送業務隊のオリジナルキャップ
 

駐屯地内に泊まる隊員が滞在する営内班の部屋
 

娯楽室と自習室


また休日の過ごし方に関しても伺った。「私は妻とジムでテニスをしたり、映画を見たりして過ごします」と1等陸尉。

糧食班長は、「先日は伊豆にダイビングに行ってきました」とのこと。

隊員の方の休日もアクティブなようだ。
 


駐屯地内の売店
 

売店内の自衛隊グッズコーナー
 

中央輸送業務隊オリジナルグッズのタオル


余談で、自衛隊の方が日常生活でつい出てしまうクセについて伺う。1等陸尉は「隊員同士で街を並んで歩いていると、行進の時のようについ歩調を合わせてしまうことですね。また隊員は基本的に傘を差さないので、日常的にあまり傘を使わなくなってしまいました」という。

糧食班長は、「数字の1を、自衛隊の呼び方の『ヒト』と言ってしまいます(笑)」と答えてくれた。