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横浜で保護された天然記念物のリュウキュウヤマガメ!発見したカメショップの店長を直撃取材!

横浜で保護された天然記念物のリュウキュウヤマガメ!発見したカメショップの店長を直撃取材!

ココがキニナル!

横浜の神社で保護された、沖縄に生息する、国指定の天然記念物で絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメ。保護したカメショップの店長にその時のキニナル様子を聞いた!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

保護された天然記念物のリュウキュウヤマガメは、どの施設に保護されたのか公表されていない。また、佐藤さんは、カメの紹介が長すぎるくらい少し変な人だが、カメへの深い愛情が感じられた。

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ライター:はまれぽ編集部

保護されたリュウキュウヤマガメって?


 
この一件は、2019(令和元)年10月22日に、横浜市保土ヶ谷区にある星川杉山神社で、職員が社殿にいた1匹のカメを見つけたことから始まった。職員は、珍しさのあまりカメを撮影したが、カメを見失い、行方がわからなくなってしまった。その後、職員はカメの写真をツイッターに投稿した。

6日後の同月28日、横浜市内のカメショップ「かめんちゅshop KEEPER 2号店(以下、かめんちゅ)」の店長である佐藤公定(さとう・きみさだ)さんが、「天然記念物ではないか」と投稿に反応し、「密猟の危険があり、一刻も早く保護する必要がある」と捜索を願い出た。

その後、翌月2日に星川杉山神社で佐藤さんがカメを発見。天然記念物のリュウキュウヤマガメの可能性があるとし、その後、証拠品として神奈川県警に引き渡された。

野毛山動物園が鑑定したところ、沖縄県のみに生息するリュウキュウヤマガメと判明。体長12cmのメスで、けがはなく、元気だという。

環境省によると、沖縄本島、渡嘉敷島、久米島のみに分布し、1975(昭和50)年に国の天然記念物に指定された絶滅危惧種。落ち葉のような甲羅と褐色の体表が特徴だ。
 


こちらが保護されたリュウキュウヤマガメ

 



この保護されたリュウキュウヤマガメを発見した、港南区東芹が谷にある「かめんちゅ」の店長・佐藤さんに当時の様子を伺うべく、お店に向かった。
 
 
 

リュウキュウヤマガメ保護の舞台裏


 
「かめんちゅ」は、マンションの一角にある。
 


すぐに分かるほどカメのポスターが貼られている
 

店頭には、リュウキュウヤマガメを保護した時の新聞が置かれている
 

お店の入口は、大きなカメの置物がお出迎え
 

カメの餌だけでこんなに・・・
 

レジの横には子カメ! かわいい~
 

店内には、販売に必要な認定書と登録書が飾られている
 

こちらが店長の佐藤さん。トレーナーもカメ

 
早速、リュウキュウヤマガメを保護した当時の経緯や様子などを伺った。

リュウキュウヤマガメが保護された星川杉山神社は、地元民である佐藤さんには、小さい頃から馴染みのある神社なのだそう。
神社のツイッター投稿を見たとき、すぐにリュウキュウヤマガメだと思った佐藤さん。確信はできなかったが、「リュウキュウヤマガメだと思われるカメ」として投稿に反応した。
神社の投稿から6日経った後に気づいたため、「もしかしたらすでに、不正流通されたかもしれない」と、その時は心配だったという。

その後、星川杉山神社から「11月2日に神社の掃除活動があるから参加しませんか」と連絡を受け、カメの捜索ではなく神社の掃除活動に参加した。
数十年に1度行われるという、境内の斜面地の掃除は、神社の関係者以外の方も多く参加し、掃除を始める前に佐藤さんは「もしかしたらカメが地面と落ち葉の間にいるかもしれない」と、参加者に説明を行ったそうだ。

佐藤さんは、あらかじめ神社の関係者から、リュウキュウヤマガメが逃げた方向を聞き、指示を受けながらその近くの掃除を行った。
朝の9時から11時まで行われる掃除活動は、斜面地ということもあり足腰が疲れ、疲労も溜まりはじめていた。掃除の開始から1時間半が経った10時半ごろ、その瞬間は突然訪れた。
 


いたーーー! リュウキュウヤマガメ

 
斜面地の枯れ葉を、足で下に落としていた時だった。枯れ葉の間から、枯れ葉と同じ色の甲羅が少しだけ見えていたという。佐藤さんは普段からカメを見ていて、目が慣れているので、枯れ葉に埋もれたリュウキュウヤマガメを瞬時に発見できたそうだ。さすが、かめんちゅ店長!

思わず「いた!!」と叫んでしまったいう佐藤さんの周りには、掃除活動の参加者が集まり、「かわいいね!」「良かったね!」と歓喜の声が上がったそうだ。
 


嬉しそうな佐藤さん

 
発見後、佐藤さんが「天然記念物のリュウキュウヤマガメを星川杉山神社で保護しました」と警察に通報し、保土ヶ谷署の職員が駆けつけた。
リュウキュウヤマガメを引き渡す際、「ヤマガメなので、泳げません。水には入れないように保護してください」「できるだけ早く保護できる施設に移してください」ということを強く伝えたという佐藤さん。本当に心配していたのだろう。
神社の職員もリュウキュウヤマガメが行方不明になってから、張り紙で呼びかけを行ったり、引き渡しの際に、リュウキュウヤマガメを入れるケースを用意してくれていた。

1匹のカメに多くの人が動かされ、佐藤さんは感動し感謝の気持ちでいっぱいだったと、当時の気持ちを語ってくれた。
 


見つけてもらえてよかったね!