JR東日本で一番売れてる自販機が横浜駅にある!?
ココがキニナル!
横浜駅にある自販機が、1台で年間3,600万円もの売り上げがあるという話を聞きました。これってすごくないですか。その自販機について知りたいです。(suisuiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
JR横浜駅の横須賀線ホーム大船寄りにある自販機は、昨年9月までJR東日本で圧倒的なトップの売り上げを続けていました。
ライター:吉澤 由美子
JR横浜駅横須賀線ホームに設置されている飲料自販機が、1台で年間、3,600万円もの売り上げ?!
その自販機がこちら
驚異的な数字の詳細を教えていただくために、JR東日本の飲料自販機を管理する会社、(株)JR東日本ウォータービジネスにうかがった。
教えてくださったのは、業務企画本部の奥谷真由さんと、横浜オフィスのアシスタントスーパーバイザー中村沙依さん。
左が中村さん、右が奥谷さん
ダントツの売り上げに ついたあだ名が「マンモス」
1台で年間28万本、3,600万円という売り上げを誇るのは、JR横浜駅横須賀線、9番10番ホームの大船寄りに設置されている自販機。
圧倒的な売上げの高さに関係者の間で「マンモス」というニックネームもついている。
これがマンモスだ!
補充は1日5~6回、それでも売り切れることが珍しくない。始発時に満タンになっていても朝のラッシュが終わるともうカラッポ。一番売れる夏場には、月間400万円を売り上げたことも!
元々、JR横浜駅は自販機の売り上げが全体的に高く、毎月100万円以上を売り上げる自販機がいくつもある。街中の自販機は、月に10万円売り上げれば「ソコソコ売れている」と言われるらしい。JR横浜駅はまさに桁違いだ。
この先にマンモスがある
そしてJR横浜駅の中でも、特にマンモスの売り上げが飛び抜けている。
横須賀線は運転間隔が長めなので待ち時間がある。加えて、ホームが東急線の地下化で空いた場所に拡張して2倍の広さになった。時間と空間の両方に余裕があって、自販機が自然と目に入り、「なにか飲もう」という気持ちになるのではないだろうか。
床にある銀色の帯の左が以前からのホームで、右が拡張部分
そして、横須賀線ホームには新宿湘南ライン、成田エクスプレスなども停まる。目的地が遠い時は、ペットボトルを買って持って行きたくなるというのも大きい。
実際に横須賀線ホームに行ってみると、確かに広い! 東京寄りから歩いてみると、大船寄りに近づくにつれ人が増えていく。これはラッシュ時も変わらないそう。人が多いので大船寄りにあるマンモスの売り上げが高くなるのは必然なのだ。
近くに立って見ていると、午後2時過ぎという比較的空いた時間にもかかわらず2分に1本のペースで売れていく。奥谷さんにうかがうと、JR東日本全体で見ても、平均的な購入時間はだいたい1人10秒程度で、Suica利用率は40%にもなるらしい。
ペットボトルを購入して鞄にしまう人、缶コーヒーをその場で飲んでいく人。
次々と売れていって圧倒される。
トップの座を明け渡したマンモス
マンモスは去年の9月まで、JR東日本に設置されている自動販売機の中で常時最大の売り上げを誇っていた。
飲料が次々売れていたマンモス
おお、スゴい。東京、新宿、渋谷といったあたりを抑えての堂々1位!
あれ、昨年の9月までって……。もしかして今は違う?!
残念ながら、今現在のマンモスは以前ほど突出した売り上げではない。売り上げ本数があまりにも多く、補充が間に合わないことや、機械に負担がかかることから、近くに2台の新しい自販機を追加したのだ。
マンモスより大船寄りに追加された2台
2台の追加でさすがのマンモスも他の自販機とあまり変わらない売り上げになったとのこと。
今は、毎月のようにトップが入れ替わっている状態。
ちなみに、昨年12月のJR東日本トップは、JR東京駅の新幹線南改札内にある自販機だったそう。
そして現在、横浜周辺で一番の売り上げといったら、JR戸塚駅の1番2番ホームにある自販機。