瀬谷区の和泉川に望遠カメラを向ける人たち、いったい何を撮っている?
ココがキニナル!
業務用スーパMETORO横浜泉店の近くの川(いずみ川?)に毎朝たくさんの人が望遠カメラを持っている!一体なにを撮っているの?(mimiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
皆が撮っていたのは奇麗な水の流れる場所にしか生息しない鳥、「カワセミ」だった!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
カメラを持った人はホントにいる?
ここ数年の間に一眼レフも身近なものとなり、本格的なカメラを首からぶら下げている人を見ても驚かなくなった。鉄道ファンの人が、駅のホームで何時間も待機し、電車を撮影する姿もよく見かけることだろう。
さて、今回の舞台は瀬谷区の和泉川。いったいどんな人たちが集まっているのだろうか。
現場に到着
取材日は2月4日(土)の朝7時。
瀬谷区を南北に流れる和泉川に到着した。
気象庁の発表によると、この日の瀬谷区の気温はおおよそ0度。
寒い…。本当に人が集まっているのだろうか。
投稿にある業務用スーパーMETROもすぐそば
ちなみにこの場所は、和泉川宮沢遊水地と呼ばれ、地域の憩いの場となっている。
以前、「鶴見のめがね橋は目が一つしかないけどなぜめがね橋なの?」でも登場した、公式の「めがね橋」があるのもこの周辺だ。。
遊水地として水と緑が整備されている
ただ、見渡す限り、目立って人が集まっているようには思えない。
朝7時という時間が早すぎたのだろうか。
そう思ってカメラをぶら下げながら、ふらふらと周辺を歩いていると…。
川を覗きながら歩く人がいた!
カメラを構えているわけではないが、川を覗き込む人が2人いた。
何かを知っているかもしれないと思い、近付いてみる。
歩いていたのは紳士的なオジさん2人だ。私が話しかけようとすると、先手をとって「ホラ、あっちにいるよ」と声をかけられた。そうか、私はカメラを持って歩いていたのだった。
事情を説明し、ここで皆が何を撮っているのか尋ねると「カワセミがいるんだよ、ホラあそこ」と教えてくれた。指差された方向を見ると、確かに小さな鳥がいる。
上にちょこんと乗っている小さい鳥がカワセミ
その方は散歩をしているだけだったそうだが、ここにはカワセミの写真を撮るために人がたくさん集まるのだという。
カワセミは奇麗な水の流れる場所にしか生息しない鳥。
色も鮮やかなので、バードウォッチングのシンボルとも言える鳥なのだそうだ。
ちなみに、和泉川と言えば2009年にサケが遡上したことで話題となった境川の支流。
周辺の窪地には湧き水も多く、まさに横浜に残る清流の一つと言えるだろう。
確かに、川の水は鏡面のように奇麗
ただし、その男性いわく、もう少し時間が経たないとカメラを持った人はやって来ない。
その理由が、この寒さだ。
氷が張っている
と言っても、寒いので外に出るのが億劫ということではない。氷が問題なのだ。
カワセミを撮る人にとって、一番の醍醐味は、カワセミが水に潜って魚を捕獲するところ。
川から飛び出すカワセミ(イメージ画像)
氷が張っていると、カワセミが川に飛び込まない。
それを分かっているので、もう少し気温が上がって氷が溶けるまで皆待っているのだろうということだった。