天王町にある「おもしろ屋」は、おもしろいのか?
ココがキニナル!
天王町に、おもしろ屋という店があります。おもしろいんでしょうか?(雷鳥さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
着物を主に取り扱うリサイクルショップ、その専門性と品数から、店内の着物を見ているだけでも興味深く、おもしろかった!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
天王町のおもしろ屋へ
店の名前は、原則として店主がどのように名付けようと自由である。
これまではまれぽでは「大学院」という名の喫茶店や、「ちんや」と名の付く食堂をレポートしてきた。
いずれもなかなか変わった名前だが、今回のお店はなんと「おもしろ屋」。
どれだけ、おもしろいお店なのだろうか。また、店主の狙いもキニナルところである。
天王町にある「おもしろ屋」
早速現地に向かってみる。天王町駅と言えば、松原商店街や駅前通りの商店街が賑わう町。
おもしろ屋は、そんな商店街から少し離れた場所に位置していた。
リサイクルという文字が見える
店頭にはたくさんの洋服が並び、リサイクルという文字も書かれていた。どうやらリサイクルショップのようだ。中古の服や家具等を買取、販売するお馴染みの業態だが、ここ「おもしろ屋」もその一種なのだろうか。
しっかり「おもしろ屋」と示されている
衣料品に関するリサイクルショップが日本で増えはじめたのが2000年前後。今となっては、特段珍しいお店ではないので、この段階では「おもしろい!」と思えないが、いったいどんなお店なのだろう。
店の中へと足を踏み入れてみた。
おしゃれな奥さまがお出迎え!
店に入ると、たくさんの洋服が目に飛び込んで来た。店内には、ところ狭しと商品が並んでいる。
ただ、そんな様子もよく見かけるリサイクルショップの姿。ますます、何が「おもしろい」のか分からなくなっていると。
店主の斎藤さんが迎えてくれた
お店にいたのは、コットン帽子に白いワンピースがよく似合う斎藤さん。さすが洋服を扱うお店とあって、なかなかおしゃれな奥様だ。聞けば、この店は斎藤さんとご主人、息子さんの3人で経営しているという。
さっそくお店の名前について伺ってみると、「うーん、いやぁ…何でしょう?!色んな物が売っていて、なんだかおもしろい店になれば良いなと思って」とのこと。
そうか、特別明快な理由は無かったか…と落胆してしまったが、店の商品を見ているうち、単なるリサイクルショップではないことが判明する。
なんと、店の奥には着物がぎっしり!
店の外観からは分からなかったが、奥に入ると着物がぎっしりと置いてあった。斎藤さんも数えきれないと話すその数は、そのまま着れる着物や、生地のみのものを合わせると現在店に出ているだけで1000点近く。ひょっとするとそれ以上かもしれないとのことだ。
男性もの、女性もの問わず揃っている
24年前、斎藤さんが保土ヶ谷区和田町で「まじかるむーん」という洋品店をオープン。なんでも洋裁好きの母親の影響で趣味から店を始めたんだとか。その後、当時呉服屋に勤務していた斉藤さんのご主人が、独立する形で南区永田台で「おもしろ屋」というリサイクル着物店をオープン。
しかし、夫婦で場所が離れた店を経営するのは何かと不便だという理由から、洋品も着物も扱う店ということで、7年前にこの場所に店を出すことになったそうだ。
まじかるむーん時代に使っていた布