横浜の給食パンといえば「かもめパン」!? その名前の由来を教えて!
ココがキニナル!
「横浜の小学生の身体の1/3はかもめパンでできている?!」という噂の「かもめパン」。名前の由来など色々とキニナリます。(takedaiwaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
名前は戦後、県鳥が「かもめ」であることと響きが横浜らしいという理由で、県庁食料課に命名された。現在も約4万人の児童がかもめパンを食べている。
ライター:ナリタノゾミ
大人だってかもめパン
(つづき)
店頭にはコッペパン、クリームパン、メロンパン、アンパンなど、スタンダードな顔ぶれが並ぶ。コッペパンは、砂糖やきなこをまぶした揚げパンに調理されたものもある。また、イートインコーナーが併設されているため、買ったパンをその場で楽しむこともできる。
懐かしの揚げパン(105円)。コーヒーは50円!
販売スタッフの山口さん
販売スタッフの山口さんにオススメを訪ねてみた。
かもめパンならではのオリジナリティ溢れた看板メニューは、その名も「ぶどうの夢」(330円)だそうだ。
チョコ、カスタード、リンゴ、マロン、白あん、おぐら、かぼちゃ、いちごなどのペースト類の入ったパンが、まるでぶどうの房のように連なっている。どのパンに何が入っているかは食べてみてからのお楽しみという、遊び心溢れるバラエティパックである。
ちなみに、「ぶどうの夢」というネーミングではあるものの、ぶどうテイストのパンではない。
看板メニュー「ぶどうの夢」
「ぶどうの夢」を割ってみたところ、口当たりの優しいあんが出てきた
山口さんご本人のお気に入りは「あんドーナツ(126円)」。南区中村町にある清水製あん所のあんを使用している。山口さんによると、「清水さんのあんが美味しいので、あん系のパンは全部オススメです!」とのこと。
山口さんのお気に入り、あんドーナツ
直売所の外観。手前の硝子には「清水のあんこアイスキャンディー1本80円」との貼り紙が
午後2時になると、「天然酵母パン」が焼き上がる。スタンダードな顔ぶれのパンとはちょっと趣の異なる、高級趣向の「天然酵母パン」。
素材を重視し、天然酵母・粉・塩・砂糖で仕上げている。食パンに関しては、ショートニングなどの油の類さえ使用していない。
天然酵母クルミ胚芽ロール(5個入り273円)
直売所以外でかもめパンのパンを購入できる場所を伺ってみたところ、工場のある南区永田東から30分以内に配送できるイトーヨーカドー7店舗が挙げられた。
それらの店舗に配送されている目玉商品がこの天然酵母パンだ。
午後2時に焼き上がったものが、1時間以内でイトーヨーカドーの店頭に並ぶことになる。この時間まで店頭で待機しているお客さんもいるというのだ。
「確かに、決して安い価格とは言えない。だけど、待ってくれるお客さんがいる。その人たちのために作っているんです」と、藤江さん。
なんとか焼き上がりの香りが立っているうちに届けたい。そんな思いと努力が、地元のファンの心を掴み続けている。
「無理な営業はしません」
藤江さんによると、ハマっ子なら誰もが知っている某有名老舗レストランやホテル等にも納品しているとのこと。もっとも固有名称は業務秘密。地縁や藤江さんご本人の交友関係から話が進み、特別なレシピで納品することもあるそうだ。
「無理な営業はしない。無理をしては続かないからね。ずっとつま先立ちで背伸びをし続けることなんてできない。すぐに踵(かかと)を地面に落とすことになるよ」
営業方針に触れ、「たまに『お宅はやる気無いね~』なんて言われるんだけどね」。そう笑顔で語った藤江さんの言葉には、これからも自分たちのパンを愛する人たちに向けて堅実に焼き続けようという覚悟のようなものが見えた。
かもめパンが地元横浜に張った根は、広さよりも深さを追求しているようだ。
チャキチャキしたハマっ子気質の魅力的な藤江さんを描く(イラスト:ナリタノゾミ)
取材を終えて
ちなみに、「横浜の小学生の身体の1/3はかもめパンでできている?!」の噂について、藤江さんに尋ねると、笑いながら「約4万人という大多数がかもめパンを給食で食べてるからかな?」とのこと。
「かもめパン」っ子たちの小学校時代の給食の思い出として蘇る度に今後も噂され続けるのかもしれない。
− 終わり −
株式会社かもめパン
神奈川県横浜市南区永田東2丁目10−15
もっちゃんさん
2015年08月17日 13時21分
南太田のドンドン商店街にも、直営店がありますよ!(「まいばすけっと」の隣り)
ヒロヒロヒロリンさん
2014年03月31日 16時46分
かもめパン全焼したから、心配です!
あんとんさん
2014年03月24日 16時53分
小学校の給食のパンは”本郷製パン”でした。社会科見学にも行ったなぁ…かもめパンは高校のお昼でお世話になりました。