2020年開通予定! 横浜環状北西線の工事の進捗状況は?
ココがキニナル!
横浜環状北西線の建設現場見学会が行われるそうです。 はまれぽでの取材もぜひお願いします。(ハムエッグさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2020年の開通に向けて絶賛工事中。開通後は、横浜青葉インターから横浜港へ約20分で行き来できる予定。保土ヶ谷バイパスの混雑緩和にも期待大!
ライター:はまれぽ編集部
1日最大20メートルを掘削!
港北行きのトンネルは、鎌倉の大仏とほぼ同じ大きさとなる外径約12.6メートルのシールドマシンを使用して掘削している。
国内トップクラスの掘進速度と精度
トンネルは「セグメント」と呼ばれる1つ10トンもある覆工材(ふっこうざい)を、9ピースつなげてリング状に連結していくそうだ。セグメントの機能によって値段は違うそうだが、コンクリートのセグメントは1リング(9ピース)で約200万円ほどするのだとか。
セグメント1ピースはアフリカゾウ約1頭分の重さ
約3.9kmあるトンネルに使用するのは、約1万9000枚のセグメント。ダンプカーで工事現場まで運搬するが、最大積載量の関係で1度に2ピースしか運べないという。
取材中セグメントを乗せたダンプカーが何度も通り過ぎた
人と比べるとその大きさは一目瞭然!
それでは、トンネル内部へ向かいましょう!
足がすくむ高さ
港北行きトンネル
こりゃデカイ!!!
実際に目の当たりにすると、その大きさに圧倒される。内径11.5メートルのトンネル内部は、床板で上部の道路空間と下部の避難通路・施設空間に分かれている。
「国内最大級のトンネル」は誇張ではないようだ
トンネルの工事は昼夜3交代制で行われおり、トンネル内では約200名、ダンプカーの運転手が約100名で作業を進めているという。
セグメントはこの巨大な機械でトンネル階まで下ろされ
こちらの白い車で4ピースずつ工事部分まで運搬する
セグメントを組む部隊は約8名、最前線でセグメントを組んでいるのは、“親方”と呼ばれる2名だけなのだとか。2メートル掘削するのに約40分かかり、1日最大20メートルを掘削するという。
黄色のライトは非常用
非常用ライトは約100メートル間隔で取り付けられており、電気が止まってもバッテリーで2時間は点灯するそうだ。
天井の緑色の太いホースは
トンネル外の換気口へつながっている
車が衝突した時にトンネル本体を守るため、鉄筋を埋め込む
掘削された土砂や泥水は外へ運ばれる
地下の避難通路につながる階段もあり
避難通路は急勾配の滑り台になっていた
非常口は約200メートル間隔で計40ヶ所設置されており、トンネルの入口付近は数が多いのだとか。
避難通路
トンネル構内には休憩所やトイレも設備もされており、休憩所はちゃんとクーラーが効いているようだ。長いトンネルなので、奥の方で作業する方は避難通路を通り、自転車に乗ってトンネル内を移動するという。
数台の自転車が出番を待っていた
電線や通信線などを通すラックは首都高速道路が取り付ける
こちらのラックと反対側には火災が起こった際に、火を逃がす消火管の工事が行われていた。
人は逃げられないぞ
カートも移動車として活躍中
壮大な空間の中にも、自転車で移動したりコンビニのお弁当を食べていたり、私たちの生活と変わらない景色があった。巨大なトンネルが人の手によって作られていることを実感した。
「地図に残る仕事」の裏側を目にして感慨深い
2020年に開通したあかつきには、ぜひウォーキングイベントなどで市民にこの壮大さを感じる機会を作ってほしいと思う。
横浜環状北西線に携わる皆さんを、はまれぽも応援しています!
ー終わりー
横浜環状北西線シールドトンネル建設工事
http://adhzm-hokuseisen.com/
首都高速道路株式会社
http://www.shutoko.co.jp/site/
銀魚さん
2018年09月01日 03時47分
港北ICから西側の地上部のどこかに西線との分岐に備えた構造があるはず。分岐箇所がわかればだいたいのルートはわかるもの。こんな楽しみ方もありますよ。(自分が知りたいんですが)
dogwoodlover1さん
2018年08月14日 07時50分
当然望ましくはないが、関東直下地震はいずれ来ると思う。しっかりした道路インフラが有事の際、市民の救護、復興の支えになるものと思う。備えておかねば。
都筑のふくちゃんさん
2018年08月06日 10時22分
ヴィジュアルなレポートありがとうございました。。私は地元の都筑区に住んでいるので、この北西線は構想段階から関心を持っていました。当初、鶴見川の河川内の上空を通すルート案でしたが、例えば日本橋の上空を首都高が通過すると景観が台無しになるし、ソウルでは河川上の高速道路を後日、地下トンネルに切替工事をするなどの事例もあり、反対しました。結果的にトンネルルートになり、大規模な工事になりましたが、景観の側面からは良かったと思っています。無事故で竣工することを祈っています。