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「ラグビーワールドカップ」神奈川のキャンプ地、横浜・海老名・小田原の盛り上がりは?前編

「ラグビーワールドカップ」神奈川のキャンプ地、横浜・海老名・小田原の盛り上がりは?前編

ココがキニナル!

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」開催都市の一つ、また決勝戦の都市としての横浜。大会をサポート、盛り上げていくイベントなどがあるのかキニナリマス。(RICKY-ONEさん、ハムエッグさん)

はまれぽ調査結果!

W杯開催都市の横浜市に加え、キャンプ地の海老名市、小田原市の取り組みを調査。横浜市は、市民がラグビーを身近に感じられるよう、各地域で様々な取り組みがおこなわれていた。

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ライター:星野 憲由

訪日外国人向けの快適な街づくりも



横浜市は、市民へのアピールだけでなく訪日外国人に対しての取り組みも行っている。
ひとつは、Wi-Fi環境の整備だ。これまで観光地を運行するバス車内や市営地下鉄の駅構内で、無料Wi-Fiの利用はできたが、今回新たに新横浜、みなとみらい21地区、横浜駅などにWi-Fi内臓案内板を設置し、Wi-Fiを利用できる場所を増やした。

 

Wi-FiだけでなくUSB充電のコネクトもついた案内板
 

また、横浜の自然環境を育む「ガーデンシティ横浜」を推進する環境創造局では、新横浜駅から横浜国際総合競技場までのエリアで、街路樹や花壇を充実させ、花と緑にあふれる横浜の姿を世界にアピールする取り組みも行っている。

 

参加国をイメージした花壇を設置
 

新横浜駅周辺の歩道には大会公式マスコット「レンジー」のマンホールも
 

横浜市のラグビーワールドカップへの取り組みは、派手さはないものの、訪日外国人に対しても“魅力的な横浜”をアピールしていた。



開幕後も横浜市はファンゾーンをはじめ様々なイベント開設



大会開催期間中、横浜では試合会場に行かなくても、ラグビーワールドカップを楽しめるファンゾーンが開催されている。日本人には馴染みが薄いかもしれないが、世界のラグビーファンにとってはファンゾーンとは大会と切っても切れない存在なのだという。開催都市にのみ開催が許され、大会情報や関連イベント情報、その国の文化情報を体験できる施設として、ファンゾーンはラグビーファンに愛されている。

 

臨港パークでファンゾーンが開催
 

はまれぽでも2回に渡り「横浜ファンゾーン」をレポートしてるので、そちらもチェックしてほしい!

ラグビーワールドカップ2019開幕!「横浜ファンゾーン」の楽しみ方を徹底レポート!
ラグビーワールドカップの熱気を体感!「横浜ファンゾーン」での開幕の様子をレポート!

また、桜木町駅前広場には、ファンゾーンの入口とも思わせる約9メートルの巨大ラガーマンのモニュメントも登場。

 

宙を飛ぶ選手の下を通ることができ、インスタ映えスポットになること間違いなし
 

そして、横浜市はファンゾーン以外にも、様々な取り組みが用意されている。

 

期間中も様々な場所で大会を盛り上げる取り組みの一部
 

そのなかでも、子どもたちを対象にした取り組みに注目したい。神奈川県と横浜市は、横浜国際総合競技場で行われる3試合に、県内のラグビースクールに所属する小中学生ら計1054人を無料招待する。その際、復興支援として東日本大震災で被害を受けた福島県の46人の子どもたちも招き、観戦後にトップリーグの現役選手との交流会も開催予定。

さらに文化交流の面では、訪日外国人向けに日本の伝統文化を体験できる機会を用意している。もちろん、日本人も参加することが可能だ。
三溪園では、大会期間中の金・土曜をメインに19日間、16時30分以降の入園料を無料として「三渓園和音まつり2019 ~「音」故知新~」を開催。和楽器等を中心とした演奏や庭園内をライトアップし、同時に、能楽堂の無料見学や和装着付け体験(要予約)や横浜の匠の作品展示、技能体験などが実施される。開催期間中は、桜木町駅から無料シャトルバスの運行もあるという。

 

訪日外国人を“おもてなし”(過去記事より)
 

横浜市は、国際的な客線ターミナルを持つ港町として、先を見た観光資源のアピールに力を入れているようだ。そして意外に感じたのが、市民への取り組みとして、各地域に密着した取り組みが多かったこと。一見、地味なようにも感じるが、改めて横浜市の大きさや市民の数を考えれば、地域密着というアプローチは伝わりやすく、少なからず大会の盛り上がりに一役をかったのではないだろうか。



横浜ゆかりの選手はいる?



ここまで横浜市の取り組みを紹介してきたが、やはりスポーツへの興味を掻き立てるのは、選手の魅力であったり、プレーの魅力だ。そこで思わず横浜市民が思わず応援したくなる、イチオシ選手を紹介しよう。日本代表で横浜に所縁がある選手は2人。共に横浜市出身ではないが、桐蔭学園高校出身の松島幸太朗(まつしま・こうたろう)選手、関東学院大学出身の稲垣啓太(いながき・けいた)選手。
その2人の中で、特に筆者が注目しているのは開幕の対ロシア戦で、W杯日本人史上初のハットトリックを決めた松島選手。

今回、松島選手が所属するサントリーサンゴリアスの広報担当者に、彼のラグビー選手としての魅力について伺った。

 

松島選手
 

 

ー松島選手は、どんな選手でしょうか?
「松島選手の最大の武器は圧倒的な瞬発力と変幻自在のステップです。チームも幾度となく彼のプレーに助けられていますが、日本代表でも、苦しい時間帯や劣勢の場面を打開してくれるプレーを必ず見せてくれると思います。ボールを持ったら何かしてくれるという期待を感じさせてくれる選手です」

ー日本代表では、どんな活躍が期待できるでしょうか?
「攻撃でもディフェンスでも重要な役割を担うことになると思います。ワールドカップでは、普段以上に固いゲーム展開になることが考えられるため、特にディフェンスではミスが許されません。ポジショニングや相手のキックボールの処理など、早い判断と正確なスキルを伴うプレーが求められるので、松島選手のプレーは試合の鍵を握ることになると思います」

これほどまでに所属チームから絶大な信頼を得ている松島選手。もし、まだラグビーに興味が薄かったり、日本代表選手の推しメンが決まっていない横浜市民は、松島選手に注目して観戦してみてはいかがだろうか。



取材を終えて



ラグビーワールドカップを開催するために、横浜市は大会組織委員会のルールのもと、意欲的な取り組みを行っていた。メディアを巻き込んだ大々的なイベントというよりは、触れた人の心に残る距離感の近いイベントを目指してきたかのように感じる。同時に観戦に来た訪日外国人に、美しく魅力的な街として感じてもらえるような都市整備やファンゾーンの開催。テレビでの観戦も良いが、イベントに積極的に参加して、さらなる感動を体験してみてはいかがだろうか。

なお海老名市と小田原市の取り組みについては後編に続く。


-終わり-


横浜ラグビー情報
https://rugby.city.yokohama.lg.jp/
ファンゾーン
https://rugby.city.yokohama.lg.jp/fanzone/
三溪園和音まつり2019 ~「音」故知新~
http://www.sankeien-waon.yokohama/
 
 

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