横浜の歴史の重みが! 野毛にある100年以上のレンガ作りの蔵を改築した隠れ家的なKULAKULADiningとは?
ココがキニナル!
野毛方面に隠れ家的で築130年余のレンガ造りの蔵を改築した「KULA KULA Dining」。レンガや石造りは意図があって残されている?蔵と横浜の歴史を重ねて調査を(ころすけさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
質屋の蔵として明治33年に建設。頑丈なレンガ造りで空襲にも耐え増改築をくり返し現在に至る。店内は当時の趣きが残り地産地消の料理がいただける
ライター:細野 誠治
そろそろ一杯ほしくなる
日も暮れた。ちょっと一杯飲ませてもらおう。
出されたのは宮城の日本酒、新澤醸造の「伯楽星(はくらくせい)」。齋藤氏が懇意にしている蔵元のもの。「食事を壊さない」究極の食中酒と謳(うた)われている。JALのファーストクラスでも提供されていたことのある逸品。
味は白ワインと日本酒の狭間で、果実っぽくあるも芯があって、それでいて飲み易い印象。
伯楽星。グラス(650円)
そしてもう一品。このお店らしさが出るものを頼む。それが特製バーニャカウダ(880円)。
特製バーニャカウダ(880円)
“らしさ”の理由は“地産地消”。この野菜のほぼすべてが神奈川県産。
地元が好き。だから地元の美味しいものを提供したいという理由から。KULA KULA Diningでは、野菜に限らず可能な食材はすべて神奈川県産を使っているという。
野趣あふれるソースはもちろん、筆者は自家製の「しょうが味噌」がすごく美味いと思った。
しょうが味噌が、すっごく美味いです
しばし齋藤氏と蔵のこと、横浜についてお喋り。その間に電話が何度も鳴る。
予約確認の電話だそうだ。平日にもかかわらず、時間と席が次々に埋まってゆく。
何でもリニューアル後、訪れる客が増えたとか。 酔った頭で「隠されていたレンガ壁が現れて覚醒。それがハマっ子のDNAと共鳴! その結果、お客さんを呼んでいるんじゃないかな~」とか考える筆者。
冗談はさておき、努力と、もてなしの心が実を結んでいるんだろうな。
落ち着きます、レンガの店
和のテイストが好きだという齋藤氏。「ゆっくりと、くつろいでいただきたいんで。海外に行っても恋しくなるのは日本のものじゃないですか。だから“和”で」
蔵は、ぴったりじゃないか。
そろそろ店が忙しくなるころ。後ろ髪を引かれる時間。齋藤氏が言った。
「どんどん、この蔵のことが気になってきているんですよ」
立地と、レンガ造りの蔵ということで出店を決め営業を始めた氏。日々のなかで段々と「横浜の歴史」を知る存在が、頭をもたげてきたそうだ。
時間をみては横浜の史料を漁り、蔵の生きてきた足跡を追い求めているという。
100年以上の時を経て存在する蔵。魅せられる気持ちがよく分かる。
遥か100年。変わり続けていて、変わらないもの
取材を終えて
キニナル店は、野毛の繁盛店だった。近代横浜の歴史の証人で、大切なものを今でも守り続けている建物だった。
赤レンガ倉庫群、横浜三塔、そして野毛のレンガ蔵。これは貴重な横浜の財産なんじゃないか? 焼け野原になった野毛の写真を見せられたとき「残していきたい」、そう思わずにはいられない取材だった。
(これは立派な横浜の文化財じゃないか!)
見て、触れられる、レンガの蔵の店
そして齋藤氏は「蔵に呼ばれたんじゃないか」とも思ったり。
野毛の、横浜の歴史に触れられるスポットでした。
―終わり―
●KULA KULA Dining(クラクラ ダイニング)
住所/横浜市中区花咲町2-60
電話/045-341-4505
営業時間/17:30~25:00(LO/24:00)
定休日/無し(年末年始を除く)
夏兒さん
2014年11月25日 13時27分
いい記事です!有効活用されている蔵としていつまでも生き延びてほしい!
たこさん
2014年03月02日 23時38分
文章が読み難過ぎます。もう少し推敲してはいかがでしょうか?
駅馬車さん
2014年03月02日 15時13分
ローヤルがいつの間にか変わったなぁ、なんて思っていた程度だったのですが、建物はこんなに古かったのですね。でも耐震性の件はちょっとおかしい感じがします。昭和56年より新しい建物は新耐震基準なので十分な強度があるから耐震診断の対象外、それ以前の建物は古い基準なので耐震診断や補強が必要です。もしかすると建物が古すぎて対象外になっている?!