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みなとみらいを水面から一望できる「日本丸メモリアルパーク」のシーカヤック体験ってどんな感じ?

ココがキニナル!

みなとみらいの日本丸メモリアルパークのそばで、カヤック体験ができるようです。(のぶりんさん)海から見たみなとみらいのレポートをお願いします。(たこさん)

はまれぽ調査結果!

シーカヤックの上から見る横浜は、いつもの風景を少し離れて海に浮かんで眺めているだけなのに、何だかとても静かで別世界で、ともかく最高だった

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ライター:永田 ミナミ

僕らが旅に出る理由


 


パーク内にゴミの流入を防ぐため設置されたオイルフェンスの外へ


海上は右側通行なので、もちろんシーカヤックも右側通行。また、モーターボートや屋形船、ジェットスキーなどが航行するので、シーカヤックは岸からあまり離れないように進んでいく。

また、反対岸に横断するときは短時間で渡りきれるよう、全員で横一列になり、合図とともに一斉に横断するのもルール。
 


オイルフェンスを出たら反転して右岸付近で待機
 

全員そろったら出発である
 

気がつけば軽く鼻歌まじりで進んでいけるようになっていた
 

沖側にはインストラクターがついてくれて、体力などを気遣ってくれる安心感
 

この日のコースはこんな感じ。所要時間は1時間ほど


時間に余裕があれば象の鼻パークや大岡川方面まで行くこともあるそうだ。
 


手を振ってくれる子どもたちに振り返す余裕も出てきた
 

汽車道をくぐり進んでいくと
 

前方に万国橋が見えてきた
 

おお、これはなかなか体験できないぞ
 

まさか万国橋を自分の力でくぐり抜ける日が来るとは
 

そしてくぐり抜けたら懐かしい屋形船の停泊地である
 

屋形船とはまた全然違う海からの横浜を楽しんでいると赤レンガ倉庫を発見
 

右手にはクイーンの塔(横浜税関)も見えてきた。絶景である
 

絶景を眺めながらひと息ついて給水タイム
 

さて、これは何をしているのかというと
 

横に並んで互いのカヤックを持つととても安定する「イカダ」というかたち


スタッフはどの方もみなさん本当に気さくで楽しい。

そして景色を眺めていると、年明け間もない「ヨルタモリ」でタモさんが言っていた「都市の玄関ていうのは海なんだよね。空港から入るっていうのは、あれは裏口から入るようなもんで」という言葉がふと頭をよぎったりもした。



港へ帰ろう


 


さて、表玄関前に1列に並んだカヤックたちは
 

合図とともにパドルを漕いで反対岸を目指す
 

再び万国橋をくぐり
 

これぞ正面玄関といった感じの風景を眺めながら進んでいく


途中で、おそらく子どもがうっかり落としてしまっただろう水面を漂うサッカーボールに気づいたので、真横を通り過ぎがてら拾い上げると、スタッフの方がサッと手を伸ばしてボールを受け取り、濱田さんにパスをした。
 


どうするのだろうと思ったら
 

前方へ投げたのだった


横でスタッフの方が話してくれたところによると、シーカヤック体験のなかには「カヌーポロ大会」があり、カヤックを操りながらボールをパスし、ゴールを狙うものがあるのだそうだ。ボールは誰かが拾っては進行方向に投げられて、カヤックたちと一緒に港へと向かっていった。
 


汽車道に桜が咲いて花びらが水面を埋めたら、と想像しただけでワクワクする
 

と興奮しながら再び鉄橋をくぐり抜け
 


オイルフェンスを越えてシーカヤックパーク内へ
 


そう、見慣れた塔やランドマークタワーがいつもとちょっと違って見えたっけ
 


そして
 


ちょっと淋しいけれど桟橋に無事帰還
 


最後のこの瞬間が大事。重心に注意しながらサッと体を抜く
 


再び陸の人となったあとは
 


一緒に旅をしたカヌーを水で洗いブラッシングして
 


艇庫のなかへ
 

片付けも終了し、今日は本当にありがとうございました
 

正式な体験参加者の目代さんには濱田さんから修了証が手渡された
 

「ようやくまっすぐ進むようになってきたところで戻ってきました」と挨拶




濱田さんに話を聞く


 


最後に濱田さんに話をうかがった


シーカヤック教室を開催する「横浜シーフレンズ」は市民団体として設立されたのが2005(平成17)年、2009(平成21)年にNPO法人化したという。

代表の釆原(うねはら)さんが「横浜の海を市民にもっと活用してほしい」と考えて立ち上げた。設立当初は、市民団体として不定期で日本丸付近にて活動していた。同時に水に親しむ教育の場がほしいと考えていた日本丸と相互の目的が一致したこともあり、横浜シーフレンズがNPO団体となったのを機に日本丸の管理のもとでの運営となったそうだ。

参加者は横浜市民が多いが、大阪から旅行で訪れた女性たちがインターネットで見つけ、参加することもあったという。

「横浜の海は人が住むようになっていろいろな使われ方をしてきましたが、開港のころのような商業の横浜の時代が終わったあとは、海があまり使われていなくなっているのが残念だった」と濱田さん。
 


事務所には「商業の横浜」時代の横浜港の写真が飾られていた
 

「シーカヤックパークはこのあたりですよ」と濱田さん


2007(平成19)年に、市民団体時代の横浜シーフレンズで初めてシーカヤックに乗った濱田さんは「難しいけど面白い、上手く乗れたらもっと面白くなりそう」と惹かれて今日に至るという。たしかに難しさと面白さのバランスは絶妙だ。感覚的にはスキーやスノーボードに近いかもしれない。

風速10メートル以上の強風になると中止だが小雨決行。体格などにもよるが、目安は中学生以上で1人乗りカヤックも可。ただしパーク内のみの「体験教室」であれば小学生でも1人乗り可とのこと。秋冬は防寒対策を忘れずに。



取材を終えて



雪山より近く、西表島などとは異なる都市の風景を眺めながら、会場を滑る心地よさは何とも言えないものだった。海面に近い低い視点は、北斎の『神奈川沖浪裏』の視点を思い出したりもした。

みなとみらいを眺めながらパドルを動かしているとき、隣で見守っていてくれた濱田さんの「いつも歩いている陸から少し離れただけなのに、何だかとても静かな気がしませんか」という言葉が印象的だった。

海が街の音を吸い込んでくれているのだろうか。これからは桜も咲くし太陽の季節もやってくる。興味のある方は動力の音のない都会の海の上の魅力をぜひ体験してみてはいかがだろうか。とにかくスタッフはみんないい人です。
 


海を漂っていたサッカーボールは、もちろんカヤックとともに陸に帰ってきた



―終わり―


日本丸シーカヤックパーク
http://www.nippon-maru.or.jp/memorial-park/seakayak-park.html

問い合わせ/045-221-0280
申し込み/seakayak@nippon-maru.or.jp

次回イベント
日程/4月12日(日) ・4月 18日(土)・5月10日(日)・ 5月16日(土)・5月24日(日)
時間/(各日程)午前(9:00~12:00)、午後(12:30~15:30)
料金/小中学生3000円、高校生以上4500円
 

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  • 帆船日本丸でのカヤック体験面白そうですね。次はぜひ八景島マリーナでのセーリングも体験してください。カヤックと違い風の力だけで進むヨットは体験してみると病みつきになりますよ。八景島マリーナでお待ちしています。

  • 昨年、親子3人で利用しました(子供は8歳男の子)。タンデム選択で子供と一緒に乗れ、乗り物大好き男の子はあんまり漕がずに満喫したようで「とっても楽しかった」との事。非常に良い家族の思い出になりました。普段歩くしかないところを水路(下)から見る事ができましたし、我が家が足を引っ張ってしまったのですが、皆が早いと確か赤レンガの海まで出れるとか。残念ながらその時は、赤レンガ手前までしか行けなかったのですが、十分楽しめました。その後興味がわきカヤック体験を調べると、大変遠くか高いのばかり。ここは風光明媚な場所で比較的お安く、家族イベントにおすすめです。スポーツ全般当たり前ですが、暑くもない、寒くもない時期が苦でなく景色を楽しむ余裕が出て最適なようです。

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