はまれぽでは過去に「みなとみらいレポート」でみなとみらい地区の開発状況を伝えてきた。工事している場所が多いこともあり、あの辺りを歩いていると「ここって何になるの？」と工事中のビルを見上げている人をよく見かける。
ということで今回は人通りの多い、日産本社から横浜ランドマークタワーまでの「みなとみらい大通り」に面する工事中のビル9棟をまとめてご紹介。
　

青い星印の9棟


日産本社側から桜木町方面に向かって確認していこう！

　
　
1）横浜グランゲート
　
富士ゼロックスR&Dスクエアと道路を挟んだお隣で工事中のビルは、2020年2月末竣工予定の「横浜グランゲート」。
　

2017年8月1日着工

　
横浜グランゲートは清水建設が開発・建設する地上19階の賃貸オフィスビルで、ソニー株式会社が入居する。現在、東京都港区に本社を構えるソニーイメージングプロダクツ＆ソリューションズが同ビルに移転し、2020年10月を目途にカメラ事業の開発拠点を新設予定だ。
　

ビル上層部には「SONY」の屋上サイン

　
1～2階の低層部には、飲食店などの店舗に加え、託児施設やカンファレンス施設を設置。約600名収容の大ホールを備えた「TKPガーデンシティPREMIUM横浜駅新高島（仮称）」も2020年4月に開業。
みなとみらい線新高島駅の直上に位置し、横浜駅（はまみらいウォーク）に繋がる歩行者デッキも繋がる。
　

とちのき通り西の歩道橋から工事中の様子が確認できる

　
　
2）京急グループ本社
　
日産本社と道路を挟んだお隣で工事中のビルは、2019年8月31日竣工予定の「京急グループ本社」。
　

2017年7月1日着工

　
地上18階、地下1階の「京急グループ本社」には、京急電鉄をはじめグループ企業11社（約1200名）を集約。2019年9月17日から順次移転し10月28日には全グループ企業の移転が完了する予定。
京急グループの企業ミュージアム「京急ミュージアム（仮称）」、みなとみらい地区における子育て支援施設として「認可保育所」を併設する。
　

デハ230形も展示予定

　
同ビルの工事現場は、建設を手がける大成建設によって所々に京急愛を感じさせる施しがされており、一目で「ここは京急の本社ができる」と分かる。
　

工事現場でけいきゅんを探せ♪


横浜駅に繋がる歩道橋の新設工事も行っている

　
お隣は、4月13日に本格稼動を始めた「資生堂グローバルイノベーションセンター」。いつかお隣同士、コラボレーションなんかしてくれたら嬉しい。
　
　
3）（仮称）LG グローバル R&D センター
　
資生堂グローバルイノベーションセンターの隣には、2021年11月30日竣工予定の「（仮称）LG グローバル R&D センター」。
　

2019年6月15日より着工予定

　
LGエレクトロニクスは、韓国のソウルに本社を置く総合家電、情報通信メーカー。地上16階、地下2階の研究所及び賃貸オフィスを新設し、1階にはエンターテイメント施設・体験型施設の設置、2階に複合コミュケーション施設・オープンイノベーションルーム・デジタル工房を設置する予定。
　

完成イメージ

　
　
4）コーエーテクモゲームス新本社を含む複合施設
　
すずかけ通りを挟んでLG グローバル R&D センターのお隣で工事中のビルは、2020年1月24日竣工予定のコーエーテクモゲームス新本社を含む複合施設。
　

2017年12月1日着工

　
地上15階、地下1階の同ビルは、コーエーテクモゲームスの本社オフィス機能（最大約1600人収容）、約2000人を収容するライブハウス型ホール「（仮称）KT Zepp Yokohama」、株式会社東急ホテルズによる「東急 REI ホテル」（約230室）を開業予定。
　

完成イメージ

　
　
5）村田製作所株式会社みなとみらいイノベーションセンター
　
コーエーテクモゲームス新本社を含む複合施設のお隣は、2020年9月15日竣工予定の「村田製作所株式会社みなとみらいイノベーションセンター」。
　

2018年5月18日着工

　
地上18階、地下2階、塔屋1階の同ビルでは、世界的な総合電子部品メーカー「村田製作所」が新たな研究開発拠点を設立。高層階に厚生施設、中層階に開発エリア、低層階に開発エリアとにぎわい施設（公共空間）を構成。オフィスフロアは自然光や景観を取り込み、上層階に食堂を設置することで、研究者のひらめきを促すという。
　

完成イメージ

　
誰でも入ることのできる公共空間は、DISCOVER（発見）・THINK（考える）を2大キーワードに、ロボットを使用した技術解説、サイエンス体験展示など「科学」をテーマとした体験エリアとなる予定。この場所で「科学」に触れた子どもたちが、いつか日本の将来を担う優秀なエンジニアになるかもしれない。
　

工事現場で使用している資材で「こいのぼり」の飾りつけをしていた

　
　
6）神奈川大学みなとみらいキャンパス
　
村田製作所株式会社みなとみらいイノベーションセンターから信号を挟んだ向かい側に位置するのは、2020年11月30日竣工予定の「神奈川大学みなとみらいキャンパス」。
　

2018年10月12日着工

　
地上22階、地下1階の「神奈川大学みなとみらいキャンパス」は、みなとみらい21中央地区で初めて開設する大学キャンパス。国際日本学部（2020年4月設置を構想中）、外国語学部、経営学部（国際経営学部に名称変更を構想中）のグローバル系学部を集約し、2021年4月に約5000人の学生が新たなスタートを切る予定。
　

完成イメージ

　
4～21階が大学施設、研究施設となり、1～3階は一般の方も自由に出入りできる拠点（ソーシャルコモンズ）を目指すという。ソーシャルコモンズには、世界各国の料理を楽しめるワールドビュッフェや図書館、託児施設やブックカフェなどが設けられる予定で、学生だけでなく、地域の人との交流が生まれる場所になりそうだ。
　

新キャンパスは2021年4月開設

　
仮囲いには、同大学のキービジュアルでもあるクジラを中心に、未知の風景、自然と街が共生する「想像の世界」が描かれている。
　

思わず見入ってしまう不思議な世界

　
　
7）ウェスティンホテル横浜
　
神奈川大学みなとみらいキャンパスの向かい側、ジョナサンのお隣には、「ウェスティンホテル横浜（The Westin Yokohama）」が2022年1月竣工予定。2017年8月まで商業施設「アルカエフ」として営業していた。
　

2019年10月着工予定

　
「ウェスティンホテル横浜」は、総客室数は、ホテル373室、レストラン、バンケット、フィットネスなどを備える予定（ホテル棟：地上23階、塔屋1階／駐車場棟：地上1階）。同施設内に、長期滞在対応型の別ブランドホテル201室を併設する方針という。
　

完成イメージ

　
積水ハウス株式会社が事業主となり、世界的なホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルがホテル運営を行う。
　

2022年5月の開業を目指す

　
　
8）ぴあアリーナMM
　
ウェスティンホテル横浜から道路を挟んだお隣には、2020年3月31日竣工予定の「ぴあアリーナMM」。
　

2017年12月15日着工

　
はまれぽでも何度か工事現場に潜入させていただいた同施設。地下1階、地上4階、収容人数は約1万人のぴあ株式会社の新音楽アリーナ。2020年春開業予定で、桜木町駅方面まで繋がるペデストリアンデッキを設ける予定。2階の飲食店はイベントがない日でも一般の方が利用できるような場所にしたいそう。
　

完成イメージ

　
　
9）（仮称）首都高速株式会社神奈川局開発計画
　
ぴあアリーナMMのお隣、首都高出入り口付近では、2020年12月31日竣工予定の「（仮称）首都高速株式会社神奈川局開発計画」が工事中。
　

2019年4月1日着工

　
地上10階の同施設は、現在、東神奈川にある「首都高速道路株式会社 神奈川局」が新築移転。2階部分で、桜木町方面とつながるペデストリアンデッキが直結する予定。
　

ここから一直線で横浜駅方面まで歩行者デッキが繋がる日がくる！？

横浜駅から徒歩圏内の新スポット

赤い☆印

　
　
大規模複合ビル
　
横浜グランゲートのお隣「みなとみらい21中央地区53街区」では、2020年12月着工、2023年11月の竣工を目指した大規模複合ビルの開発が決まっている。
オフィスを中心に、商業施設、ホテル、にぎわい施設、オープンイノベーションスペースなどを有した2棟のビル（WEST棟・EAST棟）で構成（延べ面積約18万平方メートル）。
　

完成イメージ

　
株式会社大林組、京浜急行電鉄株式会社、新日鉄興和不動産株式会社、ヤマハ株式会社の4社で構成する企業
グループが、事業予定者に選定された。
　

完成イメージ

　
　
横浜アンパンマンこどもミュージアム
　
富士ゼロックスR＆Dスクエアに隣接する「横浜アンパンマンこどもミュージアム」は、2019年7月7日オープン。
　

横浜駅から徒歩圏内（約10分）にお引越し

　
ここにはもともと「横浜みなとみらいスポーツパーク」があり、横浜F・マリノスの練習などが行われていた「マリノスタウン」の跡地でもある。
　

シンボルとなるアンパンマンらしき物体に白い布がかけられていた

　
同施設の開業に伴って、村田製作所株式会社みなとみらいイノベーションセンターと隣接する「横浜アンパンマンこどもミュージアム&モール」は、2019年5月26日に閉館。
　

約12年間、この地で子どもたちを出迎えた

　
まとめて見てみると、ここ2～4年で続々と新しいビルや施設が開業する。これまでは横浜赤レンガ倉庫や横浜コスモワールドなど、桜木町駅方面に観光が集中していたが、あと数年もすればみなとみらい21地区にもたくさんの人が訪れるだろう。
日々変化し続けるみなとみらいの風景も楽しみながら、それぞれの建物が完成した暁には、ぜひ皆さんにみなとみらい地区を訪れてほしい。
　
　
ー終わりー
　
　

※情報は取材時のものです