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開業まで約1年!相鉄・東急直通線の工事進行状況をチェック!

開業まで約1年!相鉄・東急直通線の工事進行状況をチェック!

ココがキニナル!

相鉄・東急直通線の新横浜駅出入口計画が発表されました。完成に向けて現在の工事の進捗状況を調査してください。(パッチョさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

1月27日付で、土木工事が概ね完了との発表が。新横浜駅では新出入口・改札の工事や歩道橋階段の復旧が行われ、新綱島駅では駅前の整理事業も進む。目黒線8両化や乗り入れ範囲も明らかに!

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ライター:若林健矢



相模鉄道沿線からJR線および東急線に乗り入れ、都心方面へアクセスする新路線として相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線のプロジェクトが進められていることはすでに多くの人が知っているかと思う。

2019(令和元)年11月30日には、西谷~羽沢横浜国大間開通により、相鉄・JR直通線が開業した。開業に先立って、羽沢横浜国大駅舎12000系の試乗会などを取材していたことは筆者も昨日のように覚えている。


2019年3月28日、開業前の羽沢横浜国大駅が報道関係者に公開された(過去記事より)


次はいよいよ相鉄・東急直通線だ!「パッチョ」さんのキニナル投稿から日が開いているが、9月1日に発表された新横浜駅出入口計画に加えて、相模鉄道、東急電鉄、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)から2022(令和4)年1月27日付で多数の情報が発表された。

これはちょうど良いタイミングではなかろうか。新横浜駅に建設中の地下出入口を含め、現在の工事進行状況を追ってみよう。



土木工事はおおむね完了




2022年1月27日付の相模鉄道、東急電鉄、鉄道・運輸機構のプレスリリースによると、相鉄・東急直通線の土木工事はおおむね完了しているとのこと。現在は、軌道・電気・駅舎の建築と、機械設備の工事を行っている。

それらの工事が完了すると、次は鉄道・運輸機構による鉄道施設の検査、乗務員の訓練、そして国土交通省による完成検査が行われるようだ。

工事が全てスムーズに進むことを前提として、相鉄・東急直通線の開業は2023(令和5)年3月予定とアナウンスされた。詳細な開業日程に関しては続報を待とう。


建設中の新横浜駅の様子がプレスリリースにて公開された(画像提供:鉄道・運輸機構)


なお、正式な路線名称としては、相鉄側(西谷~新横浜間)は「相鉄新横浜線」、東急側(新横浜~日吉間)は「東急新横浜線」となることが2018(平成30)年12月13日に決定している。

工事の案内やリリースなどによっては表記が異なることもあり、「相鉄・JR直通線」は西谷~羽沢横浜国大間、「相鉄・東急直通線(ST線)」は羽沢横浜国大~日吉間をそれぞれ指す。両方の直通線をまとめて「神奈川東部方面線」と呼ぶこともある。

西谷~羽沢横浜国大間は、すでに相鉄・JR直通線として開業している。JR線方面の電車は、羽沢横浜国大駅を発車するとトンネル手前の連絡線で地上に上がり、東海道貨物線に入ることでJR線に乗り入れ、鶴見駅を経由した上で横須賀線に並行して武蔵小杉駅へ向かう(鶴見駅・新川崎駅は通過)。その様子は開業前の試乗会(西谷駅から新宿駅まで走行)で取材済みだ。


2019年11月10日の相鉄・JR直通線試乗会も取材。同年11月30日に開業した(過去記事より)


相鉄・東急直通線では、羽沢横浜国大駅を発車した後、連絡船を渡らずにまっすぐ進み、羽沢トンネルに進入。入口付近は箱型のトンネルだが、ある程度進むと円形トンネルに変化する。

羽沢横浜国大駅から新横浜駅まで、実は約4,2kmもある。過去に新横浜駅から西谷駅まで歩いたことがあったが、案の定相当な時間がかかった。相鉄・東急直通線により、羽沢横浜国大駅駅から新横浜駅にも行きやすくなり、非常に助かる。


両端の線路がJR線方面、真ん中が東急線方面(2019年3月28日の報道公開にて撮影)


新横浜駅は2面3線のホームで建設されており、建設中の様子を見る限りこの駅で折り返すことができる構造になっている。ホーム進入直前には線路が3本に分かれるところがプレスリリースに掲載されていた。

ちなみに、横浜市営地下鉄ブルーラインのほうが何年も前に開通しているため、相鉄・東急直通線のトンネルはその下を交差することになる。


新横浜駅に入線する直前に線路が3本に(画像提供:鉄道・運輸機構)


新横浜駅から日吉方面は東急電鉄の管轄となる。新横浜~新綱島間の新横浜トンネルで再び地下深くを進み、綱島街道をへだてて東横線の綱島駅と反対側に新綱島駅が位置する。新綱島駅は1面2線の島式ホームとして建設されている。

駅名に関しては、2020(令和2)年12月21日付の東急電鉄リリースにて「新綱島」に選定されている。港北区内在住・在職・在学の人を対象に同年8月10日から9月6日の期間で駅名を募集し、応募総数1,898票の中から1位の「新綱島」が選定された。

しかし2位には「綱島温泉」、10位には「綱島桃園」が上っており、地元の歴史を大事にする応募者の気持ちもうかがえた。その他、3位「東綱島」、4位「綱島東」、5位「大綱橋」、6位「綱島街道」、7位「綱島リバーサイド」、8位「鶴見川」、9位「港北綱島」と続いた。


建設中の新綱島駅(画像提供:鉄道・運輸機構)



新綱島駅構内。上下線で別々にトンネルを掘っている様子(画像提供:鉄道・運輸機構)


最後に新綱島~日吉間の綱島トンネルだが、しばらくの間は単線並行の円形トンネルが続く。以前にブルーラインの高島町駅で見たように、上下線で別々のトンネルを利用して地下を進むようだ。トンネル出口が近づいたら箱型トンネルに変わり、トンネルを抜けた後に高架に上がって東横線に合流する。


新綱島~日吉間の円形トンネル部分(画像提供:鉄道・運輸機構)



新綱島~日吉間の箱型トンネル部分(画像提供:東急電鉄)





出入口は円形歩道橋に建設中、一部階段が見える範囲に





相鉄・東急直通線の新横浜駅は地下駅のため、新幹線ホームの北側、「新横浜駅入口」交差点の円形歩道橋に出入口が4ヶ所設けられるようだ。バス乗り場に接続する出入口から時計回りに1~4の番号が振られる。

現地の歩道橋・デッキには、10月15日まで配信されていた、動画配信による新横浜駅出入口に計画に関する説明会のお知らせが残っているので、それを参考にまとめたい。

1番出入口は、地上階とデッキ階の両方に接続し、エスカレーター上下1基ずつと、階段・エレベーターが整備される。ここをつたって、相鉄・東急の新横浜駅改札口からバス乗り場や横浜線と新幹線の改札口にアクセスできるようになる。

中でもエスカレーターは改札階(地下1階)とデッキ階(2階)を直接つなぐため、それに乗ると地下からペデストリアンデッキまで一直線。改札階から地上階・デッキ階へは階段とエレベーターを使うことになりそうだ。


1番出入口に接続する階段が駅前の歩道から見えるようになった


2番出入口は、環状2号線を挟んで反対側、ファミリーマート横に建設中。ここにも上下1基ずつのエスカレーターと階段・エレベーターが設置予定となっている。なお、相鉄・東急直通線の2番出入口は、工事完了後、ブルーラインの5番出入口と同じ位置づけになる。


2番出入口付近。このエレベーターの右で出入口の建設が進む


3番出入口は、横浜市営地下鉄ブルーラインの7番出入口がある付近に建設が進められており、上下1基ずつのエスカレーターと階段・エレベーターが設置予定。今のところは仮囲いの外から青い囲いで覆われた何かが見えるだけだが、その中で工事が進んでいるものと見て今後もチェックしていきたい。


画像左の車道奥が3番出入口付近。青い囲いと復旧作業中の階段が見える


最後に、ドトールやマクドナルドがある付近に4番出入口が建設中。ここにはエレベーターは設置されず、階段とエスカレーター1基が設置予定となっている。

歩道橋から見た限り、すでに地下への通路はできており、階段とエスカレーターの整備が引き続き進められていくと思われる。相鉄・東急直通線の4番出入口は、JR新横浜駅北口・横浜アリーナ方面出口と、地下鉄の3番出入口に近い。


4番出入口付近


また、相鉄・東急直通線の工事にともなって円形歩道橋の一部箇所には仮設階段が設けられていたが、出入口の建設に合わせて仮設階段が撤去され、元々あった階段の復旧も行われている。2番出入口と3番出入口付近でそれが見られ、環状2号線に面した歩道から歩道橋に上がる途中まで、階段の建設が進んでいる様子だった。




地下鉄からも新駅改札に接続!開業後は乗り換えルートも多様化





相鉄・東急直通線の新横浜駅建設に合わせて、横浜市営地下鉄ブルーラインの新横浜駅でも改良工事が行われている。横浜市交通局に許可を得た上で、工事中の駅構内を撮影した。

ブルーライン新横浜駅の構内で工事を行っている部分は、主に改札外の通路。JR線連絡改札と日産スタジアム改札の間の通路を相鉄・東急直通線の改札口に直結させるため、その工事が行われている。

合わせて地下鉄側では、双方の改札の中間あたりに新しい改札も整備中。相鉄・東急直通線の改札からブルーラインの新改札を通ることで、相鉄線・東急線と横浜・あざみ野方面それぞれへ、スムーズな乗り換えが可能になる。

また、ホーム中央付近にもともとあったエレベーターを更新し、整備中の新改札に移設するための工事も進められており、そのためにホームの中央付近が一時的に狭くなっている。不便と感じる状況がもう少し続くかもしれないが、エレベーターによる上下移動や、改札口が3つに増えることによる入場・出場のしやすい環境が整うまであと1年切っているので、もう少しの辛抱だ。


相鉄・東急直通線と地下鉄の新改札を工事中



画像の視点では、右が日吉方面、左が西谷方面


この位置は、ちょうど地上で見ていた円形歩道橋の下にあたり、建設が進められている新出入口もこの付近に4ヶ所が接続する。現在、ブルーラインの5番出入口と6番出入口が封鎖されているが、5番出入口は相鉄・東急直通線の2番出入口の機能も持つようになる。6番出入口は廃止され、かわりに相鉄・東急直通線の3番出入口が設置される。


画像の仮囲いあたりが5番出入口(直通線の2番出入口)として地上に接続予定



7番出入口方面の通路。画像手前の仮囲い内部では新たな改札を工事中


市営地下鉄の構内で相鉄・東急直通線との接続工事が進められている部分には、もともと電気室と換気機械室があった。相鉄・東急の新横浜駅建設にあたって両方とも別の場所に移設したとのこと。

それにともなって天井の配線交換も進められており、終わったところからパネルを張りなおして新しい内装にしていく途中だ。天井にびっしり張り巡らされている配線が見えているのはその影響によるもの。

現在もまだパネルが張られていない部分は多いが、配線の交換が終わったJR線連絡改札側から順に、天井のパネルが張りなおされている。それに先立ってJR線連絡改札・日産スタジアム改札とも、きっぷ券売機・改札機付近では昨年に内装リニューアルが行われ、壁面や柱に金属系のパネルを使用した青色基調の内装に変更されている。


JR線連絡改札側から順次天井のパネルを張り替えている



壁や柱を青色基調にリニューアル(画像はJR線連絡改札)


横浜市交通局によると、新しい改札に関しては相鉄・東急直通線開業に合わせての供用開始となるが、エレベーターだけは完成次第供用開始したいとのこと。

また、駅に貼られていたお知らせでは、地下1階の通路幅が縮小される期間は2022(令和4)年9月末までの予定と案内されている。現在も工事が進められているため、改札外の通路とホームの中央付近で、一部狭い状態が続いている。通行の際はお互いぶつからないように気を付けてほしい。



新綱島駅、日吉駅付近も工事が進む





相鉄・東急直通線の新駅は、新横浜駅のほかに新綱島駅もある。知っている人も多いかと思うが、東急東横線の綱島駅にほぼ隣接した位置に新綱島駅は建設されている。

どれくらいかというと、綱島駅北口からセブンイレブンのある方へ曲がり、綱島街道に出ると、白い仮設壁で覆われた建物の様子が見えるほど近い。なんなら綱島街道に出ようと歩きだしたところで工事中の仮設壁が目に入るくらいだ。

建物の仮設壁以外、仮囲いで覆われた区画内に目立つ構造物はまだなかったが、地上部では駅の他にも、再開発事業によって商業・公益・住宅の複合ビルが建設される予定なので、綱島駅・新綱島駅前の景観にも大きな変化が生まれるだろう。


東横線の綱島駅からすぐに工事の仮設壁が見える


工事区画の仮囲いは、臨港バスの定期券発売所前の交差点から「綱島」交差点付近まで続いており、はまれぽで過去に何度も取り上げた「東京園」があった場所も、工事の区画に含まれている。

仮囲いには高層マンション「ドレッセタワー新綱島」の宣伝や、今昔の様子が分かる写真も掲示されていた。合わせて横浜市側で綱島街道の拡幅や電線類の地中化工事、下水道工事も進められている。

今回、筆者は鉄道関係情報をもとに取材・撮影をしているため、綱島温泉そのものに関しては、過去記事『東京園の復活は?幻の楽園「綱島温泉」の痕跡を追う!』や、『かつて綱島は温泉町として有名だったって本当!?』を参照してほしい。


仮囲いにちょっとした写真展も


そして、相鉄・東急直通線が接続する日吉駅では、横浜方の配線が大きく変わっている。東横線の線路と目黒線の引き上げ線に挟まれる形で、相鉄・東急直通線の線路が地下から合流してくる配線になっている。それに合わせて、目黒線の折り返し用の引き上げ線は、それまで2線あったものが1線に変更されている。

相鉄・東急直通線は、日吉駅入線直前で東横線か目黒線のどちらかに転線して、そのまま渋谷・目黒方面に乗り入れていく形になると見られる。新横浜方面はその逆で、東横線・目黒線を走行してきた電車が相鉄・東急直通線の線路に転線するようだ。これによって日吉駅での発着の形態がどう変わるかもキニナルところ。


東急東横線・目黒線の日吉駅


綱島街道の、日吉駅へ近づいたあたりの坂道には、相鉄・東急直通線建設にともない、高架下をくぐる歩行者用の仮設通路が設けられていたが、3月15日から新設の地下道に切り替えられた。

現地に掲示されていたお知らせを見るに、通路切り替え後も、周辺のゲートから工事用車両の出入りがあるようだ。気を付けて通行してほしい。ちなみに、綱島街道側から仮設通路を見たら、その下に線路がちらっと見えたので、今後工事が進むにつれて仮設通路も撤去されると思われる。


高架下の仮設歩行者通路。3月15日以降は、新設の地下道が供用開始されているはず




相鉄はプロモーション展開始動、東急目黒線は8両化





相鉄・東急直通線の進行状況発表前から建設が進んできたが、1月27日付で続報が発表された。それらもまとめてチェックしていきたい。

まず相鉄は、1月28日より相鉄・東急直通線のプロモーション活動の展開を始めた。28日から行っているプロモーション第1弾では、駅・電車・バス内のポスターや、沿線の商業施設やウェブサイトに特設ビジュアルが掲示される。

すでに車内の中吊り広告にも相鉄・東急直通線のプロモーションビジュアルが掲出されているので、鉄道にあまり興味がない場合であってもどこかで目に入っているのではないだろうか。

相鉄線から東急線へは、東横線直通対応として10両編成の20000系、目黒線直通対応として8両編成の21000系がすでに相鉄線内で運行している。編成の長さや、非常用ドアコックの位置に違いがあるものの、両方とも同じ外観と内装をしている。

相鉄線内のみの利用であれば、20000系と21000系の違いは両数以外気にしなくて良いと思うが、相鉄・東急直通線開業後は東横線直通か目黒線直通か、それとも従来通り横浜行きなのか、行き先に注意してほしい。


相鉄から東急東横線への直通対応車両、20000系



東急目黒線直通用の21000系。20000系と外観・車内はほぼ同じ


次は東急電鉄からの発表だ。相鉄・東急直通線開業に先立って、4月上旬より順次、目黒線で8両編成の運行が開始される。東急電鉄が保有している目黒線車両全26編成が8両化され、相鉄・東急直通線開業時には全編成の8両化が完了するとのこと。

これまでの目黒線は6両編成だったが、8両に増結することで、1編成当たりの定員数が約890人から約1,190人に増加する。新型コロナウイルス感染拡大を防止するのに「密」を防止する点でも、定員数が増えればそれだけソーシャルディスタンスを取りやすくなる。

また、東急では世田谷線・こどもの国線を除く全駅にホームドア、またはセンサー付きのホーム柵を設置されており、目黒線の増結部分に関してもホームドアの設置が完了している。


今まで6両編成だった目黒線が順次8両に増結。画像は5080系


また、乗り入れ先の東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線でも8両化が進められることに加え、都営地下鉄三田線では5月14日より、8両編成の新型車両が運行開始すると発表された。ここに相鉄が加わることで、東京都板橋区の西高島平駅、または埼玉県の浦和美園駅から相鉄線内まで乗り換えなしでアクセスできるようになると考えられる。


東京メトロ南北線から目黒線に乗り入れている9000系



都営三田線では8両編成の新型車両がデビュー予定。画像は従来車両の6300形




なんと相鉄線から東武東上線へ!? しかし西武線には乗り入れず





最後に相鉄からの乗り入れ範囲と現在想定される運行本数について。目黒線に関しては、先に述べたように、相鉄線内から東急目黒線に乗り入れ、目黒駅からは南北線・三田線に直通。

南北線乗り入れ時は、赤羽岩淵駅から埼玉スタジアム線にも直通し、埼玉県の浦和美園駅まで直通する。三田線の場合は終点の西高島平駅まで乗り入れが可能になる。

東横線に関しては、日吉駅から東横線に入った後、渋谷駅から東京メトロ副都心線へ。そして副都心線の終点・和光市駅からさらに東武東上線に乗り入れ、川越方面への乗り入れが可能に。

詳細な運転計画はまだ発表されていないが、海老名駅または湘南台駅から、最も遠くて埼玉県の小川町駅まで行けるようになる。


東武鉄道9000系。川越市駅や森林公園駅から元町・中華街駅まで来る


しかし西武鉄道のみ、相鉄線内には乗り入れない。西武線からの乗り入れ車両は、埼玉県の飯能駅や小手指駅などから、練馬駅、小竹向原駅と進み、そこから副都心線に合流した上で東急東横線・みなとみらい線にも乗り入れている。

1月27日発表のリリースに、西武鉄道のみ「相鉄新横浜線・東急新横浜線との直通運転は行いません」と記載されていたので、現在東急線に乗り入れている他社車両の全てが相鉄線に向かうわけではないようだ。


西武鉄道6000系。西武線からは相鉄線に乗り入れない


相鉄新横浜線の運行頻度想定は、羽沢横浜国大~新横浜間で、朝ラッシュ時に1時間10本、通常時に1時間4本の運行を想定。西谷~羽沢横浜国大間はJR線直通車両も走行するため、それを合わせると朝ラッシュ時に1時間で14本、通常時に1時間6本が環状2号線の地下を行き交うと予想できる。

東急新横浜線の運行頻度想定は、新横浜~日吉間で朝ラッシュ時に1時間14本、通常時に1時間6本の運行が想定されている。相鉄からJR線に直通する電車もあるはずなので、現状通りの条件でいくと、東急線から相鉄線には1時間で4本(ラッシュ時10本)が乗り入れ、残りの2本(ラッシュ時4本)は新横浜駅で折り返す形になるのだろうか。

ともかく、詳細な運行計画はまだ発表されておらず、想定される運行本数も変更になる可能性がある。現時点では筆者の予想の範疇に過ぎないものととらえていただきたい。




取材を終えて




相鉄・東急直通線の工事の進行状況が発表され、いよいよ開業に向けた取り組みが活発化していきそうだ。2022年1月27日のリリースによれば、土木工事が終わり、軌道・電気・施設関係の工事を進めているとのことだが、その後にも様々な検査が控えているので、開業まであと1年に迫ったとはいえここからが長いようにも感じる。

それでも、横浜駅から海老名・湘南台までをひたすら行き交っていた相鉄が、東急線を含む多数の路線とつながり、神奈川県央部から埼玉スタジアムや川越などへも行けるようになるとは本当にすごい時代だ。それに合わせて新横浜駅の円形歩道橋付近に整備予定の新しい出入口や、地下鉄の駅構内通路とエレベーターの工事も鋭意進行中の様子だった。

新綱島駅の工事区画にはまだ目立った変化はなかったが、横浜市の整理事業として引き続き道路の拡幅や電線類地中化なども行われている。日吉駅南側では地下道の新設も行われた。工事に関わっている作業員らの無事故での進行を願いつつ、続報を楽しみに待ちたい。


相鉄線と東急東横線・目黒線のさらなる変化まであと1年!


今回の取材したものは2022年2月・3月時点での様子として見ていただきたい。そして、相鉄・東急直通線開業後は電車の行き先が複雑化することが目に見えているため、急いでいたり適当に乗ったりすると乗り間違いを起こしかねない。電車の行き先はちゃんと確認しよう。


―終わり―


一部画像提供
独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)
東急電鉄株式会社

取材協力
横浜市交通局

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  • 堤氏が健在、西武グループが堅調なら、新横浜まで乗入れたでしょう。

  • 「パッチョ」さんのキニナル投稿っていつだったの?

  • 相鉄利用者のメリットだけだと思っていたが、東急と新横浜が直結するとなると、目黒線乗り入れもあって東京方面からの利便性も相当高そうだ。

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