東急バスのバス停「しばられ松」、不思議な名前の由来は?
ココがキニナル!
東急バスのバス路線図マップを見ていて気になるバス停の名が!川崎市宮前区?にある「しばられ松」。その名の由来が非常にキニナル。調査を!(ポスポスさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
バス停近くに残る、縄を縛って病気の回復を祈る風習のあった「しばられ松」と呼ばれる地域のシンボル的な松にちなんだ名前だった!
ライター:田中 大輔
「一本松」くらいだったら、まだ想像もつく。
でも、「しばられ松」。そんなバス停を見掛けたら、「なにそれ?」と思うのも不思議はない。だって、普通は松を縛ったりしないもの。
今回の舞台となる、ちょっと不思議な名前のバス停
いったいどんな理由があってこんな名前のバス停になったのか。現地の写真とともに、不思議な名前のバス停に迫っていこう。
由来は「しばられ松」があるから!?
今回のキニナルを投稿してくださった方は、「路線図を見て不思議に思った」とのことなので無理もないのだが、実は停留所の名前の由来そのものは現地に行けばすぐに分かる。
バス停のすぐ近くに「しばられ松」という松の木があるのだ。
今では松かどうかも分かりにくいが(後述)、これがしばられ松
バス停がある場所は、キニナルにある川崎市宮前区との境に位置する、高津区の上作延(かみさくのべ)という町。田園都市線・梶が谷駅と小田急線・向ヶ丘遊園駅を結ぶ東急バスの路線にある停留所だが、しばられ松というのは地名に含まれているわけではなく、その辺りの目印とでも言おうか、ランドマーク的な扱いになっているようだ。
言ってみれば「ナントカ区役所前」とか「ホニャララ駅ウンタラ口」と言うのと、名づけの方法としては同じというわけ。
左にバス停。そのすぐ背後にしばられ松が祀られている
ところが、立派な松の木が地域の名物としてバス停の名前になることは考えられなくもないが、このしばられ松、実はもう枯れてしまっている。
それでもなお、バス停にその名を残すわけだから、なにかしらの逸話があるはず。その上、しばられ松というちょっと変わったネーミング。
不思議な松の正体について知るため、川崎市教育委員会の文化財課を訪れた。