目に焼き付けておきたい消える風景。はま旅Vol.72 「金沢八景編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第72回は、近い将来、いまの古き良き駅前が一変してしまう京急&シーサイドライン金沢八景駅周辺の旅。
ライター:吉岡 まちこ
国道16号を挟んで微妙に離れている京急金沢八景駅とシーサイドライン金沢八景駅。シーサイドラインが京急駅まで伸びてくっつくの?いったいいつの話?というのが話題の的。土地区画整理事業については以前まれぽでも調査しているが、今の姿をしっかり見ておこうと行ってきた!
なくなってしまうのが惜しい気もする駅前の混沌
降りてびっくり、車が入って来るのは無謀な気がしてしまう駅前
平日だというのに、まるで縁日のような人の多さに圧倒され気味。人工的な駅を見慣れてしまっている昨今、京急金沢八景駅は、人の体温が感じられるようでイイ雰囲気。
まず最初に目に入ったレトロな喫茶店。窓の形、ドアの位置…味がある
喫茶店の向かい側も、良き昭和の香りが…
改札口からすぐとは思えない、いちげんにはちょっと奥が深い印象の路地(写真は夕方)
でも、この風景も予定では数年後“土地区画整理事業”で姿を消してしまうということだ。
駅に立って観察していると人が吸い寄せられるように入って行くお店を発見。大きなパン屋さんだ。
このへんでひときわ大きい店構えの「パティスリーAoki」
これだけあるパンが、2時間後に来た時にはほぼカラっぽに!
地元金沢八景が好きというパン職人の山地さんも、海で焼けていい色!
パンはどれもビッグサイズ。山地さんに人気のパンを教えていただいた。
左が人気No1のロング・カスクード320円。右が人気No2のくるみシナモン420円
厨房にいる15、6人のパン職人で、一番売れる冬場はサンドイッチも入れると200種類も焼くそうだ。
あとでお目にかかった青木店長も必死にパンを焼く手を止めて「こだわっているのは、とにかく焼きたてを届けること。売れ行きを見ながら夜7時に最終を焼き上げることもあります」と言う。
八景の活気を感じるこのお店も、土地区画整理事業で今の駅前が変わるときに場所も移る予定という。