新子安駅から見える極端に細い橋脚は強度的に問題ない?
ココがキニナル!
JR新子安駅を跨ぐ跨線橋の橋脚が根元のところで極端に細くなっています。これで強度的に問題ないんでしょうか。何のためにこの様な構造になってるんでしょうか。気になります。(N.G.さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
細い部分は温度差による橋桁の伸縮を吸収している「支承」という部材。ほとんどの橋に設置され、橋には不可欠ともいえる部材で強度に問題ない
ライター:永田 ミナミ
新子安駅で下車
気持ちよく晴れていてもまだ風は冷たい春の初め、根元のところが極端に細くなっているという橋脚を自分の目で確かめるべくJR新子安駅のホームに降りると、視線の先にそれらしい橋が見えた。
橋とは反対側の端に降りてしまったせいでかえって感動的な出会いに
近づいていくと予想を上回る大きな橋が見え
そして巨大な橋を支えている噂の橋脚(きょうきゃく)もはっきりと見えてきた
なるほど、確かにこの細さで重厚な橋桁(はしげた)を支えていると考えると心細くもなる
伐採する木なら、あと一撃でメリメリと音を建てて倒れるだろう細さだ
とはいえ線路敷地外の橋脚は安心感あふれるこの太さなので心配なさそう
線路の上をまたぐ文字通りの跨線橋(こせんきょう)だが、実際に見てみるとJRの向こう側で京急の線路もまたいでいる大きな橋だ。そこで橋の全容を確かめるため、駅の外に出て歩いてみることにした。
ホームから線路と駅舎の上を悠々とまたいでいく橋を眺める
その名は新子安橋
新子安駅を出て橋の上にのぼってみるとそこは、工業地帯から走ってくる、または工業地帯へと走っていく大型トラックが頻繁に行き交う産業道路だった。
橋の向こうは京浜工業地帯の礎とも言われる守屋町、恵比須町へと延びる
新子安駅の上に架かる新子安橋の上に架かるスカイオルトデッキからの眺め
そして橋を渡ってみようと歩きはじめると、欄干に飾り気のない単刀直入な名前を見つけた。
巨大な橋にしてはさりげない、抑えのきいたプレートで橋の名前を知る
そして東海道線と京浜東北線の線路を越え
首都高子安口と交差する車道を横目に歩道は下へと潜り込み
暗いトンネルのような歩道を抜けると
工業地帯であった。横で煙が白くたなびいた。信号でトラックが止まった
とかなんとか言ってるうちに橋の終わりが見えてきた
そしてまたもやさりげない抑えのきいたプレートで橋の竣工年を知った
渡りきって「神奈川産業道路」の看板越しに新子安橋を振り返る