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ココがキニナル!

中区内で発売されている「ハマの野菜弁当」が郵便局でも販売されているとか。なぜ郵便局で扱ってもらうようにしたのか経緯がキニナル。(雲葉 @since1992さん)

はまれぽ調査結果!

郵便局でのお弁当販売は、1952年創業の仕出し店「横濱うお時」を中心とした地産地消プロジェクト「ヨコハマヤサイdeまるしぇ」のアイデア!

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2016年01月06日

ライター:大和田 敏子

郵便局でお弁当を売っている!? そんなの見たことない。

・・・一体どういうことなのだろう? これはかなりキニナル! 
そこで「郵便局」「ハマの野菜弁当」を手掛かりに調べてみると、このお弁当には、どうやら「横濱うお時」という老舗の仕出し屋さんが関わっていることが分かった。ぜひ、話を伺わなければ。
 


中区若葉町にある、「横濱うお時」へ伺った

 


「横濱うお時」の歴史。3代目の再出発

「横濱うお時」は、1952(昭和27)年創業の仕出し専門店だ。
 


話を伺ったのは、3代目、渡邉清高(わたなべ・きよたか)さん

 
渡邉さんの祖父である初代は、横須賀の網元の家に生まれたが漁師を継ぐことを嫌い、板前になりたいと修業。1940(昭和15)年ごろ、ふぐ料理店「濱の家」の支店を開店した。現在の伊勢佐木町の不二家の近くあたりだったようだ。
 


ひいきにしていたお客さんから贈られた「大入旗」が今も残っている

 
戦後、戦地から戻った初代は鮮魚店「魚時」を開店。けれども、商売はなかなかうまくいかず、魚が売れ残ることも少なくなかった。そこで仕入れた魚を調理して届ける商売を思いつき、仕出し屋へと転換し「うお時」と名前を変えた。これが「横濱うお時」の始まりだという。
 


横浜で初めて「仕出し屋」を名乗ったのは「うお時」だったらしい

 
初代から2代目へと、時代に即して仕出しのターゲットやスタイルを変えながら、業績を上げてきた「横濱うお時」だったが、バブルがはじけたころから経営が厳しくなってきたという。

28歳の時、サラリーマンを辞めて店を継ぐことを決め、横浜に戻った渡邉さんは「どうせなら、だめもとで、おもしろいことをやろう!」と2代目で現社長の父とは仕事のやり方を大きく変えていった。
 


お弁当の届け先は時代によって変わっていった

 
開国博Y150直前でメディア取材などが多かった時期でもあり、ロケやコンサートスタッフなどのロケ弁当の提供を中心にやるようになったそうだ。

同時に、まちおこしのボランティア団体「ヨコハマヲアソボウ」に積極的に関わり「横濱キャンドルカフェ」の原型となるイベントを仕掛けた。また、伊勢佐木・若葉町の連合青年会「ABY」の立ち上げに参加している。
 


キャンドルカフェの前身にあたる第1回イベントのチラシ
 

今やみなとみらいのクリスマスの風物詩、横濱キャンドルカフェ

 
このころの経験や人とのつながりが、キニナル横浜野菜を使ったお弁当販売を始めるきっかけになったようだ。



地産地消弁当販売のきっかけは?

ロケ弁を発注は、9割以上が東京にある会社だと気づいた渡邉さんは「わざわざ横浜から頼みたいと思ってもらえるような、インパクトのある弁当を作りたい!」と思うようになったという。

「それなら畑を見に来ない?」と声をかけてくれたのは、黄金町の町おこしで知り合った、藤岡食品の藤岡社長。港北区新羽(にっぱ)の方にあるその畑を見に行った渡邉さんは、そこで水ナスを作っていたことに衝撃を受けた。
 


「横浜でもこんな野菜を作っているんだ!」と驚いた

 
その驚きをお弁当にしたいと思ったそうだ。
横浜産の野菜を使用したお弁当を作り「今日のメニュー、横浜産○○を使用!」といった言葉を添えて販売するようになる。
 


横浜市内でも、多品種の野菜が作られている(写真はコマツナ)

 
2011(平成23)年、2012(平成24)年には、横浜市環境創造局が公募を行った、地産地消新ビジネスモデル支援事業の受託業者に選出された。これは、横浜市内の地産地消に寄与する活動を対象に新商品の開発や販売促進に要する費用などに1団体あたり130万円を上限に2分の1以内の助成をするもの。

1年目は、横浜の食材を使った弁当をメニュー化し、弁当の中ぶたに地産地消情報を掲載することで弁当のブランド化を図り地産地消をPRするビジネスモデルだった。
 


お弁当のふたに横浜産の野菜などの情報を記した

 
2年目はさらに進化させ、タイムリーに情報提供できるよう、横浜で採れた新鮮な農産物、加工品など地産地消にまつわる最新情報を届けるホームページ「ヨコハマヤサイ」を開設。弁当につけたメッセージカードのQRコードからアクセスできるようにした。
 


ヨコハマヤサイでは、現在も情報を発信中

 
次第に横浜の野菜や販売に関する問い合わせが多くなり、関心の高さを感じるようになってきたという。そこで当時、インターンシップで訪れた学生とともに、横浜産の野菜や農家の方が作ったジャムやケチャップなどを街中で売る試みを始めた。
こうしたことが、地産地消弁当販売プロジェクトのきっかけになっていった。



「ヨコハマヤサイdeまるしぇ」とは?

2013(平成25)年、渡邉さんの地元の兄貴分、小林紙工株式会社の小林常務に、みなとみらい線の駅の中でお弁当を販売する業者を集めているという話を持ちかけられた。
 


みなとみらい線日本大通り駅で販売へ。駅ナカのにぎわいをつくる意味もあった

 
「お弁当を販売してくれる業者を集めるだけではつまらない。どこにでもあるようなものにはしたくないと考えた」と渡邉さんは話す。
 


・・・で、好評だった地産地消をお弁当の目玉に!

 
横浜市内の知人の飲食店に声をかけ、必ず1品は横浜野菜を使ったおかずを入れるというルールを作り、それにOKしてくれた店だけを入れることにした。地産地消弁当販売プロジェクト「ヨコハマヤサイdeまるしぇ」は、ここから始まっている。

日本大通り駅で、お弁当の販売を開始したのは2013(平成25)年6月のことだ。
 


駅コンコースでの販売、かなり目立つ

 
安定して横浜野菜を使ったメニューを提供するため、横濱うお時がJA横浜と直接取引している。週末に次の週に入る横浜産の野菜のリストを連絡してもらい、それを各店に伝達。それぞれの店ではそれを見て翌週のメニューを考えて、発注するという仕組みだ。

お弁当のメニューは、随時、ホームページやブログで見ることができるようになっている。
 


箸袋にはQRコードもつけられている

 
 

 

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