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相模原市にある水道施設の管理者が「川崎市」なのは、なぜ?

ココがキニナル!

相模原市内で見つけた水道施設を思われるものの管理者が川崎市だという看板を見ました。いったい、なぜですか?(トラズキノコさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

川崎市などで使用する水を水源である津久井湖上流から相模原市を経由して川崎市内の浄水場まで運ぶ際に監視するポイントだから、管理者は川崎市

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ライター:はまれぽ編集部

相模原なのに川崎?



相模原市内に川崎市が管理する水道施設があるという。
 


投稿にあった写真
 

なぜ川崎市の施設が相模原にあるのか。これは、いったいどこにあるのか。

看板にある川崎市上下水道局水道施設管理課に連絡を取ると、川崎市多摩区三田の「長沢浄水場」で取材を受けてくれるとのことなので、さっそく現地に向かった。
 


川崎市上下水道局長沢浄水場
 

対応してくれたのは同局水管理センター施設維持担当の佐藤譲(さとう・ゆずる)課長と水道施設管理課施設維持担当の木村久(きむら・ひさし)担当係長。
 


写真はNGとのことで
 

まずは「長沢浄水場」の概要から。

長沢浄水場は全国で初めてオートメーション化した浄水場で、1954(昭和29)年に通水を開始した。
 


敷地内にも案内板がある
 

川崎市は津久井湖上流から約30km以上にわたって2つのずい道を経由して取水している。
 


水源から長沢浄水場までの経路(提供:川崎市上下水道局)
 

1952(昭和27)年に完成した直径2.45メートルの「第1導水ずい道」と、1968(昭和43)年に完成した同3.5メートルの「第2導水ずい道」はいずれも相模原市、町田市を経由して長沢浄水場に水を運んでいる。
 


長沢浄水場内にある「第1導水ずい道」の鋼管
 

第1・2導水ずい道を合わせると1日当たりの取水量は約58万立方メートル。
 


「第1導水ずい道」から長沢浄水場に流れ込む水
 

このうち、長沢浄水場では2013(平成25)年度から1日当たり約14万立方メートルを処理。現在も工事中で、2016年度からは同28万立方メートル処理できる設備を整える。

処理する前の水は、川崎市内だけでなく東京都にも分水される。