ハマスタ近くにある威圧感がハンパない門の正体は?
ココがキニナル!
横浜スタジアムの横に威圧感ハンパない門構えがありました。空手道場みたいですが、都会のど真ん中にある道場って、実際中はどんな感じなんでしょうか?(kappeさん)
はまれぽ調査結果!
競技選手を育てるというより、礼や作法、困難から逃げずに立ち向かう心作りを目的とした空手道場だった。生徒さん同士も打ち解けていて温かい雰囲気
ライター:山口 愛愛
400人もの生徒が集まる人気の稽古
繁華街やビジネス街が混在する関内駅周辺。横浜スタジアムのすぐ横に空手道場があるという。キニナル投稿を元に足を運んでみると、突然いかつい門が見えてきた。
ビルが立ち並ぶ場所に門がある。JR関内駅より徒歩5分
瓦屋根の立派な門構え
この場所で2014(平成26)年5月から稽古場を開いたという、少林寺流錬心館(れんしんかん)・関東地区本部「今井道場」。どんな道場なのか探るべく、編集部・小島が稽古に交じり初の空手に挑む。押忍!
ハマスタのすぐ近くの看板が目を引く
まずはこの道場の師範、今井実(いまい・みのる)さんにご挨拶。今井師範は同門の東日本選手権で無敗を誇り、現役時代1度も「技あり」を取られたことのない達人。詳しくは後ほど聞くことにし、さっそく小島が稽古を体験。この道場では見学も「1日体験」も無料でできる。道着も無料で借りられるので、空手初心者も安心だ。
階段を下りると道場が現れる
今井師範の元に人が集まる
昼間のクラスもあるが、この日の稽古は火~金曜の午後7~9時に行われている大人クラス。生徒さんは、筆者たちにも笑顔で話しかけてくれ、小島の心も和む。いざ開始。
ロッカーで着替え、気合充分の小島
礼に始まり、礼に終わる稽古
各自でストレッチをしてから、定位置基本の「突き」から始まる。「イチ」「エイ!」「ニィ」「エイ!」と声を発し、「受け」や「払い」、「蹴り」に続く。
基本の突きから
威勢の良い声が道場に響く
「移動基本」の稽古では、四方向に何度も突きと蹴りを繰り出す。だんだん小島の足が上がらなくなってきた。30回を超えるとほかの生徒さんの息も上がり険しい表情になってきたが、全身全霊で手足を突き出す。
「36回目用意!」「エイ!」渾身の蹴りを繰り出し、「直れ」の合図でようやくこの稽古は終わった。
スピード感のある動き
最後まで集中
午後8時ころからは今井師範が前に立ち、移動の足の運びなどについて教えていく。「片脚でしっかりと軸をつくり、動いても頭は水平に」。今井師範の歩き方は、どっしりとして軸がぶれず、それでいてさっそうとしている。
真剣な眼差しで話に聞き入る
ストレッチの重要性も指導
「10の体力のうち、ふだんは2くらいまでしか使っていない。自分の力を最大限に上手に使えるように、武道的な体の使い方を知りましょう」と今井師範。
「例えば手首を持たれても、ひねる方向と回転するやり方を知っていれば骨格の仕組みで簡単に外れる。力のない女性でも返しは無限にある」といい、生徒さんを相手に見本を見せた。
見本となる小島。「腕をつかんで倒してみて」と言われるが・・・
一瞬の手品のごとく小島は膝をつく
移動しながら攻撃につなげる稽古も「一発で倒すのではなく、相手との流れのイメージを持って倒していくことが大事」などと助言するたび、生徒さんは自分の動きを見つめ直し、修正していく。
「攻撃できる位置で相手を交わす」