東神奈川の二ッ谷にある「家の半分が川に突き出ている家」のその後!
ココがキニナル!
2014年に調査した「家の半分が川に突き出ている家」って、いまどうなっているの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
住人は退去し、以前よりも川の方へ建物が傾いていた。建物は現状維持の状態だが、市は定期的に所有者へ連絡をとっているそうだ。
ライター:はまれぽ編集部
2014(平成25)年に調査した、東神奈川の「家の半分が川に突き出ている家」がとうとう川の方へ倒れそうだという。
2014年取材時
現状を確認するため現場へと足を運んだ。
東神奈川の二ッ谷の交差点にある京浜急行線高架下をくぐり、川下方面へ向かうとその場所はある。
慶運橋(けいうんはし)から見える光景
確かに、前回の取材時の画像と比べてみると川の方へ傾きが増しているように見える。反対側から見てみよう。
2014年取材時
以前は「突き出ている」という表現をしたが、現在は「傾いている」という表現が当てはまる。
隣の建物と比べると傾きは一目瞭然
続いて歩道側から見てみよう。
2014年取材時
隣の建物に寄りかかっているように見える
パッと見るだけでは、そこまで大きな変化を感じられない。注目していただきたいのは地面だ。
床が完全に地面から浮いている
よくこの状態で建物は倒壊せず斜めに傾いた状態を維持していると感心してしまう。実際に家に住んでいる方はいらっしゃるのか。住人に話を聞こうとチャイムを押したが、人の気配を感じられない。
そこで、近隣の方にお話を聞くことにした。
道路を挟んだ向かい側にある「古谷米商」の方は、「通る人みんな驚いています。何がどうなっているか分からないが、市や区の人が何回も見に来ていた」と話してくれた。
「台風の時とか心配です」
同じ通りにある「クリーニングショップMORITA」に最近の様子を聞くと、「道路側に傾いている訳じゃないから。最悪事故にはならないと思います。お住いの方はいらっしゃったようですけど、引っ越されたみたいですね」とのこと。
こちらは基礎工事をしっかりやったので大丈夫とのこと
詳しい状況は近所の方でも分からないそうだ。
今後の対応
今後の対応について、神奈川土木事務所管理係長の小泉(こいずみ)さんにお話を伺った。
現在傾いた家は空き家という状況が確認でき、所有者の調査も実施したそうだ。
横浜市が定期的に建物の状況を確認しつつ、関係部局で必要な対応を検討いしているという。
小泉さんによると、「傾いてはいるものの安定した状態だが、台風などの影響により河川へ倒れてしまった際に、水の流れに影響があった場合を考慮し、除去作業を想定した検討を進めている」と話してくれた。
取材を終えて
今回調査した「傾いた家」以外にも、壊れかけている建物が河川沿いに並んでいる。
2014年取材時
2014年の取材時にはあったトタン部分が外れている
まるで爆撃を受けた後のような壊れっぷりは危険を感じさせる。
過去には焼き鳥屋や魚屋、和菓子屋や油屋など商店が多い一帯だったそうだが、現状は「昔ながらの風情ある光景」という言葉だけでは片付けられない。
一体どんな終焉を迎えるのだろうか。
ー終わりー
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かまくライダーさん
2018年09月06日 15時29分
神奈川新聞に載っていましたが、「空き家対策特別措置法」に基づき、10月12日までに解体されなければ略式代執行を実施するそうです。
しらいしさん
2018年07月09日 12時03分
仕事の関係で良く通りますが、前記事でコメントした時より半年……確実に浮き上がって傾いてますね。隣の薬局はまだやっていますけど、その時の煽りを受けないか心配です。
NKD45さん
2017年11月23日 07時51分
違法建築物に住み続けて住めなくなったら建物を放置して引越とは無責任な住民です。撤去費用を踏み倒されないよう市には毅然とした態度を取ってもらいたいです。こんなことに我々が納めた血税が使われるなんて許せません。