みなとみらいの海に謎の「粉」? その正体とは?
ココがキニナル!
みなとみらいのカップヌードルミュージアムパーク周辺や汽車道にかけての海面に謎の濁りが。これは一体なに?(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
生活排水? 赤潮?
2018(平成30)年5月21日、みなとみらいの海に謎の「茶色い粉」が出現していた。
コスモワールド周辺などに筋のように出現
濁りが固まっている場所も
場所によって濃さはまちまちだが、船が通過した後などは茶色い筋のように残っている。
全体に濁りが見える
航跡が筋を作っているようだ
実は、この粉は5月18日時点にはすでに出現していた。やはりカップヌードルミュージアムパークから汽車道方向に流れるように漂っており、特に色濃い部分では、魚が集まって粉を食べようとしている様子が見て取れた。
カップヌードルミュージアムパークにて、くり返し「粉」を食べようとする魚たち
この時点では濁りは薄く広がっている状態だった
一体この粉の正体は何なのか。横浜市環境科学研究所に問い合わせてみた。
現段階で悪影響はなし
担当者によれば「正確なことは分からないが、今朝(5月21日)の朝に観察した限り、プランクトンが増えたことで東京湾全体に濁りが出ているようです」という。
プランクトンの大量発生が原因
増加しているのは「珪藻(けいそう)類」と呼ばれる植物プランクトンで、気温・水温の上昇などによって活性化する。特に夏場は増えることが多く、今回も暖かくなってきたことで海面に濁りとして現れるほどになったようだ。
この現象による悪影響はないのだろうか? 同研究所によれば、「量によりますが、環境的には問題はないと思われます。季節が変わるタイミングで起きたことで、異常な現象ではありません」とのこと。ただし、「気象状況などでプランクトンの量がさらに増えると、水質の悪化につながる場合もあります」。
光が遮られると、生物は生きていけない
異常気象などによってプラクトンが増えすぎると、水中に入る日光が遮られたり、プランクトンの死骸が海底に堆積するなど生き物にとっても悪影響が出る。いわゆる「赤潮」などはさらに規模が大きくなり、海面も赤色になる現象で、漁業などへの深刻なダメージにつながる。規模と影響が段違いなのだ。
ともあれ、今回の濁りは季節の風物詩と言えるレベルのようで一安心。
横浜にとって、海はまさに「都市の顔」でもある。その環境には注意を払っていきたい。
ー終わりー
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T’sさん
2018年05月23日 10時52分
昨日、丁度臨海パークでこの汚れを見かけて誰か調べたりする人いるのかな〜なんてつらつら考えていました。
あずいちさん
2018年05月22日 18時47分
所謂「赤潮」でしょうか?
ホトリコさん
2018年05月22日 12時19分
急に暑くなるといろんな現象が発生しますね。魚が食べても大丈夫なモノとわかって一安心。